『人狼』
ILLANG THE WOLF BRIGADE(2018年韓国)
監督:キム・ジウン
脚本:キム・ジウン
原作:押井 守
出演:カン・ドンウォン
ハン・ヒョジュ
チョン・ウソン
キム・ムヨル
ハン・イェリ
■ストーリー■
2024年、アジアで中国と日本の領土問題から、日本が軍事国家となる。アジア地区の国際的緊張から朝鮮半島の南北が統一。5年の準備期間を設定するが、それに対し、アメリカ、ロシア、中国、日本が圧力をかけてくるのだった。また、南北統一に反対する反政府組織”セクト”が台頭、国内が混乱していくのだった。政府は治安を守るためプロテクトギアで武装した”特機隊”を設立し、セクトの制圧しようとするのだった。
しかし、特機隊を設立して1年後、特機隊は女学生徒たちを15人誤って射殺する「血の金曜日事件」を起こしてしまい批判を浴びることに、、、。
そして、5年後の2029年、特機隊のイム・ジュンギョンは、セクトのメンバーを追い詰めるが、地下水道でセクトの少女が自爆してしまうのだった。
少女が自爆したことで、世間から特機隊はまた批判の的に。
現場で割れた壁から発見された手帳から、自爆した少女は、爆弾の運び屋で”赤ずきん”と呼ばれるセクトのメンバー、イ・ジェヒだと判明するのだった。
イ・ジェヒを殺してしまったことがトラウマになってしまったイムは、彼女の姉のユニを呼び出し、遺品の手帳を渡すことにするのだった。セクトに入ってしまった妹とイムの立場が違うことを理解し、ユニはイムを恨んでいる様子はなかった。イムと一緒に過ごし、イムはユニに惹かれていくのだった、、。
しかし、ユニは減刑と入院している弟の治療費の援助をネタに、公安に協力させられていたのだった。公安はセクトを利用し、特機隊を亡きものにし権力を得ようとしていたのだった、、。
□■□ネタバレあり!□■□
オリジナルのアニメ版がすごーく好きで「改変はイヤだ」っていう映画ファンはこの記事飛ばして読まないで下さい!
■感想■
沖浦啓之監督、押井守原作、脚本のアニメ映画『人狼 JIN-ROH』(1999年)の韓国での実写リメイク作。
何の情報もなく観たので、リメイクであることもわかりませんでした、、。
観はじめて、ストーリーが中盤に行くまで全然気づきませんでした、、。
20年くらいしてからリメイクするとは。
とにかく1番の印象は「ま、ま、まさかのリメイク!!」
さすがに、それは忘れすぎっ!というか、事前情報を入手しなさすぎ!という感じですが、、。
日本では、劇場公開、ソフト化もされずNETFLIXで配信のみ、、。
基本、アニメ版のリメイクということもあるんでしょうけど、なぜ?なぜ?なぜ?配信だけ??
こういう面白い作品こそ、ソフト化したり、レンタル版を出して欲しい、、。
舞台を架空の歴史の東京から、韓国にして、ラストを変更しての実写映画化しています。
舞台を韓国にするのは、これは、韓国映画だからどうしようもないんですが、、。
最も違うのは、ラストの展開!!
ラストはアニメ版が良いのか、実写版の今作の方が良いのか好みによりますが、どっちも捨てがたい!!
今作のあまーいラストの変更はいかにも韓国ドラマ的ですが、。
ずいぶん、細かいところまでリメイクしていながら、このラストの改変!!
でも、何とも言えないラストが好きなオリジナル版が好きな映画ファンには評価が低そう、、。
自分は、どちらも好きですけど、どうなんでしょう??
「赤ずきん」の物語がうまくストーリーに組み込まれているかと言われると、ちょっと疑問ですけど、実写映画が好きな映画ファンは今作を楽しく観れる(はず)
オリジナル版に思い入れが、あまりない映画ファンの方が楽しく観れるはず!!
このラストの改変は映画全体の印象も変えているって言っても言い過ぎでないかも??
実写リメイク度 ★★★★
韓国アクション映画度 ★★★★
ラストの甘甘度 ★★★★★
オリジナルのアニメ版がランニングタイム98分なのに、クライマックスのアクションシーンなどをプラスして今作はランニングタイム139分と少し長めに、、。でも、139分間、全然だれないので、あっという間に終わっちゃいます。
でも、リメイクが韓国でこんなにうまく作られちゃうって、、、。
日本でも実写化リメイクとか、そういう企画、なかったんでしょうか??