『コールド・バレット 凍てついた7月』
COLD IN JURY(2014年フランス、アメリカ)
監督:ジム・ミックル
脚本:ニック・ミダチ
ジム・ミックル
原作:ジョー・R・ランズデール「凍てついた7月」(角川文庫)
出演:マイケル・C・ホール
サム・シェパード
ドン・ジョンソン
ヴェネッサ・ショウ
ニック・ミダチ
ワイアット・ラッセル
■ストーリー■
1989年、深夜、テキサス州に暮らすデイン家に侵入者があり、リチャードは侵入者フレディを殺してしまうのだった。フレディが犯罪者だったこともあり、正当防衛が認められリチャードは罪に問われなかったものの、罪の意識からフレディの葬式に行き、その場で、フレディの父親ベンに会ってしまうのだった。
息子が殺され怒り心頭のベンはデイン家の周りをうろつきだすのだった。そして何者かがベンが自宅に押し入ってきて、、。
□■□ネタバレあり□■□
中盤以降の展開についてネタバレしています。
今作は途中からの展開について知らないで観た方が絶対に面白いので、
観てから読んで下さい。
■感想■
ジョー・R・ランズデール原作の映画化したサスペンス映画。
正当防衛で侵入者を殺してしまった家族の元に、侵入者の父親が現れるスリラー映画。
侵入者の父親を演じているのがサム・シェパードで、怖すぎ、、、。
正当防衛で侵入者を殺した抱けなのに、、侵入者の父親に逆恨みされ、、。
と、思っているとストーリーは全然違う方向に、、、。
サム・シェパードがネチネチいやがらせするストーリーなんだろうなぁ、、。
と勝手に思い込んで観ていたら、あれよ、あれよ、と犯罪映画になり、しかも、警察ぐるみの犯罪隠ぺいがわかり、素人3人が犯罪者と戦う映画に、、。
3人目は、探偵役のドン・ジョンソン。
カッコ良いんですけど、何者ですか??
探偵って、歩く治外法権みたいなマイクハマーじゃないんだから、これは暴れすぎでしょ!!
3人とも、日本の時代劇の登場人物のように暴れすぎ!!
いくら1989年とはいえ、これはやりすぎ!!結局、犯罪者同士の仲間割れってコトで処理されちゃうんでしょうか??
まぁ、警察もフレディのことは知っていて目をつむっていたんだから、大事にはしたくないでしょうしねぇ、、。
原作もあるので、読まれた方にとっては、普通の展開なんでしょうけど、映画で初めて観た人は驚きの展開。どんでん返しとまではいかないですけど、平凡な家庭人が悪質なヤツからネチネチされるスリラー映画が、極悪人を退治するアクション映画に変更になっちゃいます!!
リチャードが、悪質ないやがらせから息子のジョーダンを守ろうとするの父子の物語と展開すると思っていると、違うもう1つの父子の関係が物語のメインになっていきます。
息子フレディがモラルのない極悪人と知った父親ベンが、やるべきことをしようとする父子の物語へ、、。
今作はいろんな映画賞を受賞、ノミネートされています。
わかっている賞をあげると、
【ドゥーヴィル映画祭】2014年
特別グランプリ(ジム・ミックル) ノミネート
【エディンバラ国際映画祭】2014年
観客賞 ノミネート
【サウスイースタン映画批評家協会賞】2014年
ワイヤット賞 ノミネート
【サンダンス映画祭】2014年
作品賞 ノミネート
【ワルシャワ国際映画祭】2014年
フリー・スピリット・アワード ノミネート
【クロトゥルーディス・アワード】2015年
脚色脚本賞(ジム・ミックル、ニック・ダミチ) ノミネート
【タリン・ブラック・ナイト・フィルム・フェスティバル】2014年
北米インデペンデント映画作品賞 ノミネート
【U.K.クライム・スリラー・アワード】2014年
作品賞 受賞
【ブカレスト国際映画祭】2015年
作品賞 ノミネート
賞を獲ったり、ノミネートされるのも分かります!!面白いです!!
監督のジム・ミックルは吸血鬼映画『ステイク・ランド 戦いの旅路』(2010年)、パニック映画『ネズミゾンビ』(2006年)、スリラー映画『月影の下で』(2019年)とエンターテイメント作品をコンスタントに監督しています。
『月影の下で』もホラー系のスリラー映画と思っていると、中盤から驚きの展開に、、。
最近はTVシリーズとかを監督しているみたいですが、エンターテイメント映画を監督して欲しいですね。その時は日本でリリースして下さい。
原作も邦訳されています。
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