『ブラック・アズ・ナイト』
BLACK AS NIGHT(2021年アメリカ)
監督:マリット・リー・ゴー
脚本:シャーマン・ペイン
ジェイ・ウォーカー
出演:エイジャ・クーパー
ファブリッツィオ・グイド
クレイグ・テイト
キース・デヴィッド
エビー・ゲイル
■ストーリー■
ニューオーリーンズのティーンエイジャーのショーナは親友のペドロといつもの夏休みを過ごしていた。ある晩、パーティで片思いのクリスに声をかけるが相手にされず落ち込んで帰る途中、吸血鬼にホームレスが襲われる現場を目撃してしまうのだった。その吸血鬼に襲われたものの解放されるのだった。なぜか、ショーナは日光を浴びても大丈夫な身体のままだった。
そのことをペドロに相談し、ホームレスは襲われ続けたが自分は解放されたと話したことによって、オーンブローの土地の再開発が絡んでいるのではということで、父親と別居中でオーンブローに住む母親のところへ行くが、母親は吸血鬼に襲われたあとだった。自分が大丈夫だったことから昼間の間にオーンブローから逃げようとするが、襲ってきた母親から逃げるときにカーテンを開け日光を浴びると母親は燃えてしまうのだった、、、。
■感想■
母親を吸血鬼にされたコトによって殺してしまったティーンエイジャーと、吸血鬼の戦いを描くホラー映画。
ブラムハウスがAmazonと組んで、Amazonプライム配信するホラーアンソロジー”Welcome to Blumhouse”の1本です。
その他の作品に、
田舎町に豪華なビンゴゲームのホールを出した男を疑う女性を描く『悪魔のビンゴゲーム』
娘のボーイフレンドを疑う母親を描く『イーブルアイ』
交通事故で妻を亡くした男が記憶障害に悩む『BLACK BOX ブラックボックス』
ドイツ映画のリメイク作『冷たい嘘』
『ノクターン』
『マードレス ~闇に潜む声~』
『呪われた老人の館』等々があります。
今作のヒロイン、ショーナの母親は、心が不自由気味になり薬物に手を出していて、父親や兄と別居しているという設定です。
ティーンが主人公のなので、てっきりファミリー向けのホラー映画なのかと思っていると、そんなこともなく、普通の吸血鬼映画でした。
ホラー映画定番の終わり方とはいえ、後味もあまり良くない、、。
それまでは、トントン拍子で進んでいくし、全体の雰囲気もけっこう軽い感じに進んでいって、ショーナは、好きだったクリスと良い感じになっちゃうのに。
親友のペドロが、、、。
最後の方まで、ホントに何も困難にぶつからずあっという間のランニングタイム87分!!
熱狂的な吸血鬼映画ファンには物足りないかもしれないですが、そうでないホラー映画ファンには普通に楽しめると思います。
”吸血鬼は招待されないと家に入れない”というルールは今作ではありません、、。
吸血鬼に咬まれて血を吸われただけで吸血鬼になってしまうのか、それとも、吸血鬼に血を吸われて殺されると吸血鬼になるのか、色んな説があると一応、ヒロインが吸血鬼にならない説明みたいなセリフは出てきますが、、、。
吸血鬼も紳士的なモンスターでなく、野獣のようなモンスターとして描かれています。
時代が違うので、ティーンが主人公の吸血鬼映画でも、とにかく明るい青春物みたいだった『バッフィ・ザ・バンパイアキラー』(1992年)とは全然雰囲気が違います。
今作の主人公はアフリカ系アメリカ人のヒロインということもあり、人種問題もからめて悩み多い主人公です、、。
ホラー映画度 ★★★
ファミリー映画度 ★
青春映画度 ★★
アフリカの王子が吸血鬼になってしまう『吸血鬼ブラキュラ』
『吸血鬼ブラキュラ』スペイン版ポスター
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