『ブラックサン』
HERUMANA MUERTE(2023年スペイン)
監督:パコ・プラザ
脚本:ホルヘ・ゲリカエチェバァリア
パコ・プラザ
出演:マリア・ベドマル
マル・バルディビエルゾ
ルイサ・メレラス
チェロ・ビバレス
■ストーリー■
1939年、田舎の山深い村で聖母マリア様を出現させた少女ナルシサは、”ペラブロスコの聖少女”と呼ばれ村人が答えることもできない質問に殺到するようになっていた。10年後、ナルシサはシスターとなり修道院にやってくる。戦後、教区は建物を修復して貧しい少女たちの学校にしていた。ナルシサの部屋では椅子が自然に倒れるという奇妙なコトが起きていた。また、部屋の外から音がするが誰も外にはいないのだった。
その後、見せてもらったアルバムに抜けている写真があり、それはシスターソコロのものだと思われた。そんなある日、部屋の外からする音に扉を開けると廊下を転がる玉を見つけそれを追って地下室に行くと戦後行方不明だった聖マルタの手を発見するのだった、、。
■感想■
パコ・プラザ監督の描くホラー映画。
パコ・プラザ監督の2017年の実話を元に描いたホラー映画『エクリプス』の前日譚になっています。
ストーリー的には直接関係なく、『エクリプス』に出てくる主人公ヴェロニカが通う学校のシスター・デスが本作の主人公になっています。
『エクリプス』はスペインの警察が初めて超常現象を認めた1991年6月16日(ちょっとうろ覚えです、、、1日くらい違うかも??)の事件を描いた作品ですが、本国スペインでヒットしたんでしょうか?
ヒットすれば続編を作るのは映画では普通のコトですが、、『エクリプス』は実話を描いているので大変だったでしょうね、、。
『エクリプス』が実話ベースだったのに、関連する内容で映画化できる実話ベースの出来事がそんなに数多くあるわけもなく完全なフィクションに、、。
独立した作品として『エクリプス』の続編としてでなく観ても全然OKな作品になっています。雰囲気はすごく良いので、こういうオカルト系の作品が好きな映画ファンには面白いかも??
1973年に大ヒットした『エクソシスト』以降作られえたオカルト映画のブームの頃にはこういう作品はやたら多くて、一時的には下火になったのに、最近でも延々と作られています、、。
キリスト教や歴史とかがあまり分からなくても理解しやすいハリウッドの作品と違って、スペイン映画なので普通に修道院とかシスターなどなどキリスト教がわかってないと面白さや怖さが半減しょちゃいそうな印象です。
今作の主人公も幼いころに聖母マリア様を見たということで大騒ぎになったなんていうのも古いニュース映像を見せるだけで理解できるでしょ、、。みたいな感じですからね。
ポルトガルのファティマで起きた聖母マリア様の出現したことと同じようなコトが起きたってことなんでしょうけど、、。
前作はDVD化されています。今作は『エクリプス』の登場人物のシスターの若いころを描いています。
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