秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

ポーランドの至宝展

2010-10-11 | 日々是好日
9月最後の日曜日にご近所さんが招待券を下さった。
「ポーランドの至宝-レンブラントと珠玉の王室コレクション」
どっちかといえば陰気臭いのはあまり好きではない。
しかしレンブラントのモナリザ日本初公開と書かれてあったので、まぁそのうち行こうとは思っていた。

ところがチケットを下さって以降毎日のように、家のポストに新聞関連記事切り抜きとメモが入っていました。
その新聞は主催者である毎日新聞ではなく聖教新聞です。
それまで知らなかったけど、下さった方は学会さんだったんだね。

10月31日までの会期がうっかり過ぎてしまったらやばいような気がして、
質屋の市に、先代訃報挨拶に行ったあと、サントリーミュージアム天保山まで送ってもらった。

  

連休中とはいえ、超満員で入場までに半時間程度並んだ。
そんなに人気のある展覧会だったのか・・・

チケットやチラシにも印刷されている
《額縁の中の少女》1641年 ワルシャワ王宮蔵
額縁に掛けた手がこちらまで出てきているようでした。
光の加減とか写実的でありながら表情なども素晴らしかったです。

展示されている絵画は肖像画が多かった。
写真のなかった昔は、こぞってこうした肖像画を描いてもらったんだろうなと思われました。

17世紀当時、諸外国に比べ、オランダでは多くの肖像画の注文があり巨大な市場を形成していました。
この時期にオランダで描かれた肖像画は75万枚から110万枚に達すると見られています。
レンブラントも、アムステルダムの肖像画家として、この時期に経済的に大成功していたが、他の画家同様に中産階級市民の依頼に応じて肖像画を制作することに嫌気がさすようになっていったそうです。

ワルシャワ王宮に伝わる絵画、工芸、彫刻など作品約140点。
そしてコペルニクス、ショパン、キュリー夫人に関連する資料なども展示されていて、こちらも興味深かった。

ポーランドってあまりよく知らない国だけれど、
今回調べてみて印象に残ったことは、歴史的に非常に多くの民族が集って住む多民族国家であったことだ。

14世紀には、西欧のペスト大流行で、ペストを流行させた犯人はユダヤ人だというデマにより、特にドイツで迫害されたユダヤ人が多数移住してきた。
ポーランド王国は宗教的・民族的に寛容であったからだ。
以後、ポーランド王国は世界で最もユダヤ系住民の多い国家となった。

現在、ポーランドの特徴はその非常に高い教育水準にある。
若者の50%が大学を卒業し学位を取得する(日本は39%)
この数字は経済協力開発機構(OECD)加盟国では4位(日本は12位)

私がわずかに知ってるポーランド出身の偉人は
地動説を唱えたコペルニクス(1473-1543年)
2010年生誕200年を迎えたピアノの詩人ショパン(1810-1849)
女性としては最初のノーベル賞受賞者であり、
物理学賞と化学賞を受けた唯一の人物 キュリー夫人(1867–1934)
ポーランド出身のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(1920-2005)

今回のコレクションを見て少しはポーランドの偉大さが実感できました。

 
ミュージアムのショップでは、ふつうこんなものは見ない。
グリコの市販チョコレートに、
特別に「ポーランドの至宝展」と印刷されてるだけで210円。
帰路立寄ったスーパーで同じものが128円で特価してた。

バームクーヘンやお饅頭もありました。
  

箱の裏を見ると東京富士美術館と書かれてあった。
この展覧会は東京富士美術館のあと大阪に来てるからかと納得。

東京富士美術館は、1983年池田大作(創価学会インタナショナル)会長により設立されました。
創価学会の信者さんのご希望でこういったお土産用意されてるのでしょうか。