A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二x藤掛正隆@横浜 Stormy Monday

2007年09月21日 22時15分47秒 | 灰野敬二さんのこと
このデュオを観るのは何回目になるだろう。その進化を観るために会社を早退して横浜へ向かった。
灰野さんは今回も座っての演奏。第一部は短めのタブラッカとドラムのパーカッション合戦の後、灰野さんはゴッタン(南九州の伝統楽器。全部木でできた小型の三味線)を手に。静か目の単音弾きから、ディストーション、ファズをかけた凄まじい音まで、掟破りの演奏を聴かせる。その後SGに持ち替える。今日は攻撃的なプレイが目立つ。藤掛さんはリズムマシーンも使いつつ、強力なビートを叩き出す。
休憩の間に見るからに観光客という外国人がゾロゾロと入ってきた。ペちゃくちゃおしゃべりの陽気な集団だ。会場の雰囲気が一気に変わる。たぶん気軽なブルースでも聴いて盛り上がろう、という気分で、Stormy Mondayを紹介されて来たのだろう。確かに普段はブルースやジャズ、フュージョンが多いStormy Mondayだが、よりによって日本のアンダーグラウンド界の闇の司祭が出演する今日来るとは不運な人たちだ。
灰野さん、藤掛さんの二人も自分たちを観に来た客と、音楽には興味の無い客の混在する中で演奏するのは妙な気分だったと思う。
第二部は愛秘謡を織り交ぜてのステージ。「かなりや」~「ダイヤモンドが百五十屯」。さらに気合が入ったのか、ギリギリガガンガンと音が前に出てくる演奏だ。そのあとは轟音のヴォイスパフォーマンス。鳥肌が立つような演奏。この辺で外国人客は耐えられなくなったのか、退散(一人だけ残って最後まで観ていた。)終盤はフルートとファルセットヴォイスをバックに「愛しのマックス」で締めた。
珍客の乱入で面白い経験が出来た。
コメント
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