A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二+亀川千代+kiyasu/鳥を見た他@高円寺 Club Mission's 2011.2.17 (thu)

2011年02月19日 01時08分45秒 | 灰野敬二さんのこと
「高架下のユース season.22」というイベント。出演は灰野敬二/鳥を見た/田中眞紀子/爆弾しょった子供たち/PANAprojectの5組。前日になってtwitterで灰野さんが元ゆらゆら帝国の亀川千代氏とSETE STAR SEPT,Kiyasu Orchestraのドラマーkiyasu氏とのトリオで演奏するというニュースが流れ話題になり動員が急に増えたらしい。

対バンのあるイベントでの40分一本勝負の灰野さんの演奏は非常に凝縮されていて、ワンマンとは違った魅力がある。私はそれが観たくて早々に予約しておいた。

ネオアコ風の爽やかトリオの爆弾しょった子供たち、エレピ弾き語りの田中眞紀子嬢(角栄の娘ではない。笑)と、悪くは無いのだが灰野さんとは不釣合いの演奏が続く。このイベントは特にジャンルで色付けされているわけではないようだ。

なかおちさと氏(vo,g)が率いる「鳥を見る」の登場。以前灰野さんと共演したこともある彼らのライヴを観るのは初めてだった。爆音ロックが床を震わせ、場の空気を"ヤバさ"で塗り替える。単純なコード進行を繰り返す骨太のベースライン、ノイジーな轟音ギターには裸のラリーズの影が伺えるが、バリトン・サックスを取り入れて個性を発揮。この先の成長が楽しみな気持ちのいいバンドだった。

最後にいよいよ灰野さんの登場。前半ソロ/後半トリオでやるのかと思っていたら、最初から亀川氏とkiyasu氏もセッティングしている。亀川氏サイドにはゆら帝ファンとおぼしき若い女の子達が集まっている。最初の10分ほどはソロの演奏。正直言って鳥を見たとは格が違いすぎる。最初の一音だけで灰野ワールドに巻き込む求心力は凄まじい。そして嵐のようなトリオの演奏に突入。亀川氏は1月のUFO CLUBに続いて2回目の共演だが、前回よりもずっとアグレッシヴなフレーズを繰り出してくる。それに刺激されて灰野さんの気合がどんどん高まる。数年前に灰野さんと共演した時に灰野さんから「ロックしていない!」と喝を入れられたkiyasu氏のドラムもいい感じでグルーヴしている。強烈な存在感。ゆら帝では物静かな亀川氏が髪振り乱してプレイしている。途轍もなくヘヴィでサイケデリックな60分の演奏だった。

楽屋へ行くと、灰野さんが鳥を見たのメンバーにロックを演奏することについて伝授しているところだった。曰く"もっと音を前へ押し出すんだよ"。彼らに灰野さんが期待を寄せていることが伝わってきた。

ミッションズ
音がいいので
聴きやすい

亀川氏との共演はこれからも続けて行きたいと言っていた。




コメント (5)
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