2016年も残すところあと40日あまりになった11月の第4週も相変わらずライヴ現場通いに精を出すオレにとっては主現場だろうがアウェーだろうが楽しむ気持ちに違いはない。日曜日から水曜日までの4日間で観たアーティストは12組、そのうち9組がアイドルという比率がオレの2016年の基調なのかもしれない。曾ては熱心に通ったロックバンドのライヴを観ても「これじゃない」と思ってしまう偏向賛美は、オレ以外にも思い当たる節がある者は少なくないだろう。なぜIDOLがそれほど面白いのか。その答えはおなじ『IDOL』でも、それぞれ全くバラバラの個性を発揮しながらも主軸は『IDOL』に置いているという二重三重のねじれ構造にあるに違いない。その魅力の一端をオレが経験した/観たアイドルさんを例にとって検証しよう。
■2016.11.20 sun 12:00〜
じゅじゅ インストアイベント@タワーレコード新宿店
会場: タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
●じゅじゅ
『呪い』をテーマに暗黒ソングを歌う三人組。ブラック衣装が翻り激しくも甘美な歓びに包まれる。
2016.11.20 sun 13:00〜
フィロソフィーのダンス
ファースト・ワンマンライブ「Do The Strand VOL1」
原宿アストロホール
●フィロソフィーのダンス
デビュー約1年でひと際目を引くルックスとファンク/ソウルを元にしたコアなスタイルは『楽曲派』の象徴と呼ばれているが、ヴィジュアルの魅力が最も重要であることはいくら強調してもしすぎることはない。
2016.11.20 sun 16:00〜
でんぱ組.inc
『でんぱの神神』DVD第7弾発売記念イベント
「ラッキー7の運だめし!メンバー対抗”キラッキーラチュ運”対決&オリジナル特典お渡し会」
イベントスペースEBiS303・イベントホール
●でんぱ組.inc
大メジャーへと成長したが、メンバー個々の気持ちや考えは、当時と全く変わっていない。秋葉原の地下アイドルのまま周りが変わっていったことにメリットがあるのか?
2016.11.21 mon
獅子王無料ライブ Vol.14
巣鴨・獅子王
リリックホリック歌劇団/とみにか共和国/爆音少女症候群/美広まりな/PANiC MAGiC/ただの女の子。
●美広まりな
おばあちゃんの原宿=巣鴨で観るドルリベはいきなりオカマちゃんアイドル。意外に歌がうまいのと、楽曲のクオリティの高さに驚愕。心がふらつくところを狙われたらいちころかも。
●爆音少女症候群
名前の通り爆音ソングで心の闇をカウンセリングする3人組はメジャーデビュー前後から不安定な立場に置かれている。メンバーひとりが年内に卒業することが発表されていたことを後から知った。
●とみにか共和国
ソロアイドル活動を終了し1月からグループの一員として活動する花桃さとみさんに、たぶん最初で最後の接触。夢があるから希望がある。
●リリックホリック歌劇団
ヴィジュアル系/宝塚/お嬢様ミュージカル、いろんな要素を備えた3人組歌劇団はアイドルを超えるスピードを持つ。
2016.11.23 wed
Switched On!2016
東京・吉祥寺 Planet-K、WARP、伊千兵衛(3会場同時開催)
ケラ&ザ・シンセサイザーズ(ゲストギター:田渕ひさ子、なるけしんご)/DJハヤシ(POLYSICS)/(M)otocompo/Kit Cat/夏の魔物/NECRONOMIDOL/KOTO/パブリック娘。/エレクトリックリボン/その名はスペィド/空中分解feat.アンテナガール/リアル3区/装置メガネ/Cutie Pai/エイプリルズ/ジーニアス/異国のパルピタンテ/ハチマルキューマル/19:19/Tariki Echo/リナチックステイト/Ian Martin (Call and Response Records)/KOVACS
●Kit Cat
テクノポップ系アイドルの先駆者。肉感的なエモいアイドルばかりなので、クールなエレクトロサウンドが心を和ませる。
●NECRONOMIDOL
オレの第一主現場。九十九ほたるの卒業が発表されて1週間。現場で会ったほたちゃん推しが思ったよりも平然としていることに安心した。
人は逝く
命の灯火
消えたとて
ほ、ほ、ほーたる恋。