A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【盤魔殿DJ二人のイベント】MSS『Réquiem para la Revolución』/持田保『あなたの聴かない世界vol.14』

2017年11月22日 01時31分37秒 | 素晴らしき変態音楽


Réquiem para la Revolución
2017年11月12日(日)
桜台POOL 
料金 2500円+ワンドリンク500円
開場 18:00 / 開演 18:30
出演者(ライブパフォーマンス/座談会) : 混沌の首(羅入、Erehwon、神林和雄)/内海信彦/Erehwon (石川雷太、 昼間光城)/MSS
(DJ ・VJ ) : DJ ・VJ Qliphoth aka 宇田川岳夫 /DJ Bothis aka MSS
座談会テーマ「あらゆる抑圧を跳ね除け、根源を目指すために」



盤魔殿のレギュラーDJ BothisことMSS(Multicultural Symbiotic Societies)の主催イベント。DJプレイも時事問題をテーマにした硬派な印象があるが、このイベントの趣旨は闘う思想家としてのスタンスを如実に示すものであった。「NO NUKES」という言葉は福島第一原子力発電所事故以来あらゆる場面で登場し、中にはこの言葉を自己主張を無理強いするための旗印に担ぎ上げる輩も現れ、正直辟易するところもあった。しかし本来の意味に立てば右翼左翼中道関係なく熟考すべき論点でありうわべだけの印象で語ることは避けるべきであろう。また無闇矢鱈に「原発反対」と叫ぶだけではなく、「原発」とは一体全体何なのか、それが機能することにどんな意味があるのか、何故反対しなければならないのか、真実の意味をよく考えるべきであろう。単に原子力発電にNOというのではなく、原発が象徴するあらゆる大きなものと闘おうとするのであれば、その先を目指す根源を目指すしかない。残念ながら見逃したが、ノイズ/舞踏/瞑想三位一体のパフォーマンスを展開した混沌の首(羅入、Erehwon、神林和雄)、見えてはいけないものを見、聴こえてはいけないものを聴きながら創作活動を続ける内海信彦、放射線防護服に身を包んだプロパガンダ・インダストリアル・デュオErehwon (石川雷太、 昼間光城)、様々な会話のサンプリング・ドローンを聴かせるMSS、活動自体が根源を目指す四者の醸し出す意志の力に脱帽した夜だった。








あなたの聴かない世界vol.14
『England's Hidden Revers解体新書 オカルト文化とインダストリアル・ミュージック 』

2017年11月19日(日)
大久保アート・スペース・バー・ブエナ
18:30開場 / 19:00開演
料金:1500円(+1ドリンク)
出演:持田保、永田希
ゲスト: 平山悠(Missing Sense)



DJ Athmodeusこと持田保が主催するトークイベント・シリーズ。2013年に著書『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!』を著した氏ならではのディープなインダストリアル&ノイズ・ミュージック講座である。今回のテーマはNurse With Wound(NWW)、Current93、Coil、Death In Juneなどインダストリアル第二世代とオカルト文化を巡る英国地下音楽の顛末を描いた書籍『England's Hidden Reverse』。これらのアーティストのアルバムは一応所有しているものの、パンキッシュな第一世代(Throbbing Gristle, Cabaret Voltaire)に比べ余り熱心に聴いていない筆者にとって、彼らが同じ女性魔術家のサロンに集い共同して自分たちの『場』を作りあげた(そして瓦解した)ストーリーは、拙著『地下音楽への招待』の物語との共通性を感じ、親近感と共に新たな興味を喚起された。NWWの自伝を執筆中の平山氏がレポートしたスティーヴン・ステイプルトンのアイルランドの自宅は、『場』=『作品』というアーティスト人生のひとつの理想型を見る想いがした。




「England’s Hidden Revers解体新書 オカルト文化とインダストリアル・ミュージック」基礎知識篇

異端DJ
回すだけでは
ありません

Brainwashed.com: The Eye - Nurse With Wound
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