【地下アイドルへの招待】第15回:『1.7』後の世界
〜爆裂女子/ネクロ魔/ハミシス/でんぱ組/ゼアゼア
〜爆裂女子/ネクロ魔/ハミシス/でんぱ組/ゼアゼア
DJ Necronomicon ネクロノミコン(a.k.a.剛田武)
第14回『アイドルの未来は?』で書いたように1月7日はアイドル界激震の1日だった。
新宿LOFTでの爆裂女子1周年2ndワンマン No future IDOLは、タータンチェックの新衣装でバンド・セットを含めた激しいモッシュとリフトの嵐となって大団円を迎えた。
渋谷WWWXでのNECRONOMIDOL 瑳里・夜露ひなラストライブ『未来へ』 は、暗黒のネクロ魔ワールドを創出する完璧なパフォーマンスを魅せて瑳里と夜露ひなが卒業した。
日本武道館でのでんぱ組.inc コスモツアー 2019 in 日本武道館 夢眠ねむ卒業公演 ~新たなる旅立ち~では、夢眠ねむ選曲によるセトリによるパフォーマンスと、根本凪を後継者としてミントグリーンを伝授しねむきゅんは見事な卒業を果たした。
激動の『1.7』はそれだけでは終わらなかった。追い打ちをかけるように元BELLRING少女ハート(ベルハー)のTHERE THERE THERES(ゼアゼア)が2019年2月末で解散することを発表。筆者の推しではなかったが、60年代のレトロなサウンドやサイケデリックの要素の濃い楽曲と黒いカラスを模した衣装のパフォーマンスが好きだったので残念。
更に推しメンのKOYAMA FLAMEとヲタ友(魔ヲタ)のMITSUI AMEBAを擁するメロディック・エレクトロニカ・アイドルHAMIDASYSTEM(ハミシス)が3月に現体制活動終了することが発表された。第13回の2018年総括記事に書いたように昨年12月にWWW2デイズを終え、新たな活動に期待していただけに精神的ロスは大きいかった。
笑い有り涙有り戸惑い有りの『1.7』が過ぎすで一週間。その間にそれぞれのグループは次の未来へと歩を進めた。
先鞭を切ったのはHAMIDASYSTEM(ハミシス)。3日後の1月10日(木)秋葉原カルチャーズ劇場にて『HAMIDASYSTEMの60分ライブ』を開催。初の着座での長尺パフォーマンスをじっくり魅せてくれた。レーザー光線はないものの、照明の陰影に映えるメンバーそれぞれの個性が際立つステージは芸術的。これが3ヶ月後に二度と観れなくなってしまう事実を思うと、この瞬間が永遠に続かないことを心の底に刻みつけるレクイエムでもあった。
続いて1月12日(土)に爆裂女子が全国ツアー『爆裂女子日本爆裂計画tour2019』の初日を飾るワンマンライブを京都AFTER BEATにて開催。筆者は参戦できなかったが、伝え聞いたところでは「新宿LOFTを超える爆裂ライヴだったとのこと。
1月13日(日)にはNECRONOMIDOLが渋谷Cycloneでの主催イベント『BEYOND vol.1』にて新メンバーを迎えて新体制初披露ライブを開催。SF/コミック風の新衣装で登場。新メンバーのひとり剣菱くのぎはなんと元劇場版ゴキゲン帝国のやんやんこと九軒ひびき。2017年後半にドラえもんの静香ちゃんのコスプレ姿を見て突然気になりはじめ、アルバムも出てさあ推すぞ、と思った時に脱退してしまった彼女が、約1年ぶりのアイドル復帰がネクロ魔とは吃驚。コケティッシュな笑顔が暗黒系のネクロ魔に新旋風を巻き起こすか?もうひとりの新メンバー、金髪のみしぇるはアイドルばかりか人前で歌って踊ることすら生まれて初めてという初心な生娘。慣れないステージを一生懸命こなす真摯な姿が印象的。特典会で話してみて、とても汚れのない天然ぶりに惹きつけられた。これからどんな色に染まるか、のびしろしかないので楽しみ。勿論先輩メンバー3人の自信たっぷりのステージングにも感服。さらに新曲『SALEM』の初披露、4月東京キネマ倶楽部でのワンマン、主催イベント『BEYOND』3ヶ月連続開催、ミニムービー制作と、盛りだくさんの発表に未来に向けての並々ならぬ決意を感じた。
当然ながら瑳里と夜露ひなの居たネクロ魔を再現することは出来ない。一度完成に近づいたグループが解体して新スタートを切る為には、新たなスタイルを打ち出すしかない。まずはお披露目は成功した。今後は進化をどう産み出していけるか、期待しかない。
1月14日(月)は高円寺二万電圧の『CHAIN REACTION #90 -信念会2019』に爆裂女子が出演。パンク、ハードコア中心のバンドに混じって「アイドルでもパンクでも関係ねえ。盛り上がっていこうぜ」と気勢を上げて激しいパフォーマンスを魅せた。ステージもフロアも一体となって爆裂するライヴ現場はまるで「爆裂都市」のワンシーン。楽器があろうがなかろうが、バンドだろうがアイドルだろうが、全力でエネルギーをぶつけ合う場所こそが、本当の愛と平和の震源地である。それが創出される場所二万電圧が一番似合うアイドルが爆裂女子であって欲しい。
そして本日1月15日(火)はでんぱ組.incが3月末から東名阪の3か所で開催するライブハウスツアー『我々はどこから来たのか? 我々はでんぱ組.incなのか、我々はどこへ行くのか 〜とりま東名阪〜』のチケットのFC【でんぱとう】最速先行受付が開始される。各地800〜1000人規模の会場は、今のでんぱ組にとっては小さすぎて倍率は相当高いに違いないが、新体制でんぱ組を推す気持ちに偽りがないことを運の神様が分かってくれることを期待している。
推しメンが
がんばる世界
推す覚悟
『ライアー』の曲フリよかった😂
— れいちゃんしゅきしゅき犬 (@P0000000000000h) 2019年1月14日
#珍しく滑舌めっちゃいいw
#爆裂女子
#二万電圧信念會 pic.twitter.com/GZIsXzBsqx
なお、THERE THERE THERES(ゼアゼア)の『1.7』以降の近況については各自タイムラインを検索していただきたい。