A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【イベントレポート】盤魔殿 presents NEO UNDERGROUND vol.3@阿佐ヶ谷TABASA 2021.4.16 fri ~ ケロッピー前田×剛田武/Rie Fukuda etc.

2021年04月21日 00時10分37秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 presents
NEO UNDERGROUND vol.3

~ケロッピー前田 x 剛田武「Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)」&コンピレーション「盤魔殿 Flashback」Release Party~

2021/4/16 fri.
阿佐ヶ谷TABASA
18:00 Open / Start (20:00終演)

Time Table
18:00 - 18:30 DJ Vaby a.k.a. 大場弘規
18:30 - 19:00 Live Act : Rie Fukuda
19:00 - 19:30 DJ Athmodeus a.k.a. 持田保
19:30 - 20:00 Live Act : ケロッピー前田 x 剛田武

2020年12月13日に阿佐ヶ谷TABASAで開催された『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.36』のあと、2021年1月23日に予定されていた『第2回 【輝く、盤魔殿レコード大賞!!!】盤魔殿 vol.37』が2回目の緊急事態宣言のため中止になって以来中断されていた盤魔殿イベントが4か月ぶりに開催された。まん延防止等重点措置という中途半端な対策のため1時間前倒しの開催となったが神セブンとも呼べる7名のお客さんに来場いただき充実したイベントとなった。ウィルスにも緊急事態にも関係なく音楽は鳴りやまない、という当たり前の事実に至上の歓びを感じる我々の感性は決して錆びつくことはないだろう。

●DJ Vaby a.k.a. 大場弘規


「やすことゆうこ」というテーマで、一方は日本のオルタナ界を代表し世界的にも著名なMelt-BananaのYako、もう一方がGajiを経て現Din RemoterのYukoいう2人の女性ヴォーカルのみの楽曲で繋くMIX。80'sインディーズの香りの濃いハードコアなギターロックとハイトーン・ヴォイスが炸裂する刺激的なサウンドが思考停止気味の世界に喝を入れる。Melt-BananaのDEVOのカバーと初めて聴いたGajiが気に入った。

1. Melt-Banana / Phantasmagoria~Shield For Your Eyes, A Beast In The Well On Your Hand
2. Gaji / Nails
3. Melt-Banana / Tapir's Flown Away
4. Gaji / Wire In Heat
5. Melt-Banana / Uncontrollable Urge(Devo Cover)
6. Din Remoter / AR = 気
7. Melt-Banana / Monkey Man(The Specials Cover)
8. Melt-Banana / Disposable Weathercock (Helpful 80 Points Version)




●Rie Fukuda(Live Act)


演目はガザ空爆をきっかけに書いた作品で、全ての理不尽な攻撃や暴力への抗議がテーマだという「くじらのお母さん」。くじらの鳴き声を思わせる高周波音が脳を通じて涙腺回路を活性化して目頭を潤ませる快感に浸った。使用機材はelectribe EA-1、Volca FM。

Rie Fukuda @2021.4.16 Neo underground



●DJ Athmodeus a.k.a. 持田保


テーマはダブとコラージュとアンチ・グローバリズムとしてのグローカリズム。エスニックとかワールドミュージックと呼ぶには日常に染みつき過ぎた音の記憶が、東南アジア~中近東~シベリア~邪馬台国を攪拌し、今この場でしか鳴らないサウンド・カントリーを築き上げる。

El Mahdy Jr. / A Side
よくわからないミャンマーラジオ音源
Bengal Sound / On the Hill
Jah Wobble / K Dub 5
El Mahdy Jr. / B Side
よくわからないロシアラジオ音源
栄英&近藤等則 / 氷面鑑


●ケロッピー前田 x 剛田武(Live Act)


レコーディング・プロジェクトとして活動してきたデュオの初ライヴ。CD-Rの構成を元にして各自が即興演奏を繰り広げるスタイルは、予定調和の作曲作品とも、先行き不明のフリー・インプロヴィゼーションとも異なり、様々な展開を経ながら一つの結末へ向かって進行する人生のストーリーを思わせるパフォーマンスだった。このデュオは経験を積むことでより進化・深化し、真価を明らかにしていくに違いない。

Keroppy Maeda +Takeshi Goda / Electric Tjurunga at NEO UNDERGROUND vol.3 @Asagaya TABASA



会場にはこの日リリースの『ケロッピー前田 x 剛田武 / Electric Tjurunga(エレクトリック・チューリンガ)』とコンピレーション『盤魔殿 Flashback~Disque Daemonium Live Archives 2019-2020』に加えて、2020年11月リリースの盤魔殿レーベル“Les Disques Du Daemonium”第一弾『Lower Than God / We Advance Masked』、12月の第二弾『Rie Fukuda / 狩赤夢 KariAkaYume​-​Live at EdgeEnd Nov​.​2020-』、さらにRie FukudaのCD『precog』などが並び、来るべきネオアンダーグラウンド時代を予感させる現場だった。



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