”SILENT RUNNING Vol.26"
~Americoソノシート発売記念~
Americo
ニイマリコ
OCHA∞ME
kito-mizukumi rouber
FLASHLIGHTS
約10年前、アイドルにハマる前はガールズガレージを中心にロックバンドの対バンイベントに通っていた。何度も通った推しのバンドもいたし、物販をメンバー自身がやっていたので、あいさつ程度の話は出来たが、それ以上に親しくなることもなく、バンドが解散したりすると会うこともなくなってしまった。またその頃は筆者も煙草を吸っていたので、スモーカーの多いバンド現場も苦にならなかったが、煙草を辞めた今では、ちょっとでも煙草の臭いがすると音楽を楽しめなくなってしまった。今回会場が禁煙であることを事前確認をしたうえで、久々のロック対バンイベントに足を運んだのは、橋本孝之君亡き後のkito-mizukumi rouberを観たい気持ちもあったが、気になるロック女子が出演することも大きな理由だった。会場はオミクロン禍にもかかわらずかなりの動員で、知り合いの客も何人かいて、思いのほか居心地のいい現場だった。
●kito-mizukumi rouber
新しい楽器が入るという噂を聞いて楽しみにしていたら、予想外の小柄なキーボード女子が登場。野獣めいた異能ロッカーに囲まれて怯えた子羊のように見えたが、後半は感化されたのかタコ踊りをしながらキーボードを叩き捲る弾けたパフォーマンスを展開。大國氏に聞いたところ、サックスでは橋本君を超える人はいないので別の楽器を入れようと、以前何度か対バンしたバンドのメンバーだったバニラという名のキーボードを新メンバーに迎えたという。彼女目当てで通うファンも増えるに違いない(筆者のことか)。
●OCHA∞ME
「オチャメ」と読む下北沢の飲み仲間で結成したという女子5人男子2人のパーティバンド。ロック、ファンク、スカ、歌謡曲のごった煮はダンスホールやボードビルショーのようなお祭りミュージック。フロントの4人のコーラスは「イカ天バンド」の雰囲気がある、といっても伝わらないか。ギターの激しいカッティングは80年代ポストパンクっぽい。メンバーの楽しくてしょうがないという笑顔がポジティブなパワーを放っていた。
●ニイマリコ
ずっと「ホムヨ」と読むと勘違いしていたHOMMヨ(オム)のヴォーカル/ギターのソロ。事前にBandcampで聴いた曲は作り込んだエレポップだったが、ライヴはギター一本の弾き語り。最近多い激情系ではなく、抒情系と呼べばいいのか、自然な声とメロディでストレートな歌詞を歌うスタイルが心地よい。“令和の藤圭子”と本人のツイートにあったのも頷ける。しかし、出番の終わった後にFLASHLIGHTSとAmericoをノリノリで楽しんでいる姿も素敵だった。
●FLASHLIGHTS
姫カットの女性メンバーに惹かれてジャケ買いしたLPを聴いて、哀感のあるメロディとストレートなパワーポップにノックアウトされた4人組のライヴを初体験。モッズ然としたReoのヴォーカルはレコード以上に魅力的で、ジャンプを決めるギタリストHiroshiもカッコいい。スレンダーなベーシストYokoは誰もが憧れるガールズロッカーそのもの。特に気に入ったのはTamuraのシンプル&タイトなドラミングだった(ドラムを始めてからドラマーばかり見ている)。こんなバンドがやりたかった、というよりやりたい、と強く思った。
●Americo
サイケデリックロックバンドThe Starsやアシッドフォークシンガー朝生愛を擁するPedal RecordsからリリースされたLPを愛聴していたAmericoを観るのも初めて。少年ナイフに通じるポップなロックンロールはどんな時に聴いても心が躍る。なにより子供心をくすぐるあっけらかんとした歌詞のパワーは何にも負けない。なんとベースのLolaは15年前に推していたガレージロックバンド「six」の初代ギタリスト。10数年ぶりに元気な姿を見れたことが何よりも嬉しかった。
ロックンロールは、そしてロック女子はやっぱり最高だ!と実感した素晴らしい一日だった。
ソノシート
何処でプレスが
出来るのか
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