![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/c2/1964119f9fd3917c76e0df34ea9a0d5e.jpg)
ムード音楽♡ビートルズ MIX
Love Sounds loves The Beatles
筆者はロックを聴きはじめた14歳から10年間はビートルズにほとんど興味がなかった。ビートルズはロックじゃないと感じていたのである。それはなぜかと言うと、スーパーマーケットやデパートやテレビやラジオでしょっちゅうビートルズの曲が流れていたからである。それはすべてビートルズ本人の歌ではなく、歌謡曲やムード音楽による、ロックンロールのエナジーやパッションを抜き取られたアレンジだった。子供心にベートーヴェンやモーツァルトよりも安っぽいメロディーに思えた。だからパンクに衝撃を受けたロック少年にとってビートルズとは軟弱ポップスに魂を売った商売人というイメージで、聴くに値しないバンドの筆頭だった訳である。
20代半ばになって一端のレコードマニアを気取っていた頃、渋谷CSVで流れていたサイケサウンドに驚いて店員に尋ねたところ「ビートルズだよ、まさか知らないの?」と笑われた。それが『アビーロード』だった。とはいってもすぐにFAB4に降参したわけではなく、学生時代に吉祥寺ジョージで買った日本盤帯無し中古の『サージェント・ペパーズ』を聴き直したくらいで、他のアルバムを聴いたのは80年代末にCD再発されてからだった。その後リマスターCDやLP再発でほぼ全アルバムをそろえたが、決して熱心なビートルズファンではなく、お勉強を兼ねて聴く程度のソーシャルディスタンスを保っている。
しかし逆にここ2,3年、100円レコードでムード音楽やAORを聴き直す機会が増えて、改めてビートルズの汎用性と拡散力に気づかされることが多い。ポール・モーリアやフランク・プゥルセルといった大御所はもちろん、外人美女モデルジャケットが多い”歌のない洋楽ポップス”的なレコードに大抵ビートルズ・ナンバーが入っている。エキゾチカや電子音楽やインド音楽の珍奇なカヴァーも悪くないが、筆者がもっと心を惹かれるのは子供の頃にスーパーマーケットやデパートで流れていた毒にも薬にもならない凡庸なインストカヴァーである。おそらくスタジオミュージシャンの寄せ集めのやっつけ仕事の中にも工夫の光るアレンジや、自己主張するソロプレイがあったりして、聴けば聴くほど味わい深い。異端音楽DJイベント『盤魔殿』に於いてはムード音楽やラウンジミュージックのMIXは逆に”異端”に聴こえるだろう。しかし異端の異端は正統派ではない。100円ちょっとで手に入るラブサウンド版ビートルズカヴァーをお楽しみあれ。
1. Royal Rock Beats / Sergent Pepper's Lonely Hearts Club Band
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/65/24002dd448b69a7e065c35e97def6bb1.jpg)
『ゴールデン・ロック』演奏:ロイヤル・ロック・ビーツ 編曲:川口真
東芝音楽工業株式会社 TP-8011
2018.1.25 下北沢General Records ¥108
2. Ryo Kawasaki / Come Together
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/15/189f22e1cc265c7de45c795a8fa592d5.jpg)
『朝日のあたる家/ビート!ビート!ビート!』原田忠幸(bs)、横田年昭(fl)、川崎燎(g)、穂口雄右(org)
東芝音楽工業株式会社 NW-8041
2020.3.2 Disk Union渋谷 ¥167
3. Jimmy Takeuchi & His Exciters / Lady Madonna
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/50/28b14d007b395c7e744d94c4813da8ef.jpg)
『ビートルズ&ベンチャーズ特集 ヘイ・ジュード/さすらいのギター』
モーリー・グレイ・オーケストラ、北野タダオとアロー・ジャズ・オーケストラ、ヤング・ビーツ、ジミー竹内とエキサイターズ、小俣尚也とドライヴィング・メン
企画/フェーマスレコードクラブ 録音制作/東芝音楽工業株式会社 FRC-011
2021.1.10 Disk Union下北沢 ¥110
4. Union All Stars / Fool On The Hill
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/5e/dba29aa832c79c883dcacb7c2b2e8c54.jpg)
『バカラック・レイ・ビートルズ・S&G サウンド・クリエーター大全集』
ユニオン・オール・スターズ
テイチク株式会社 CJP-1016~7
2021.1.3 Disk Union下北沢 ¥340
5. Ted Heath and His Music / Get Back
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/99/f1f4e252ae3fa4cb968e4a42c4d9be28.jpg)
『テッド・ヒース/ビッグ・バンド・ロック・ヒッツ』
テッド・ヒース楽団、テッド・ヒース・オーケストラ
キングレコード株式会社 GT-135/6
2019.11.13 HMV Record Shop コピス吉祥寺 ¥110
6. Joseph Mayer & Midnight Sun Pops Orchestra / Michelle
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/ca/b28e70acd57effbc398be3edb146370f.jpg)
『ムード・ミュージック・ライブラリィ第3集 ムード・イン・ギター*1』
演奏:ジョセフ・メイヤー Midnight Sun Pops Orch.
株式会社 国文社 Sun Music Record SKS-003
2018.10.10 HMV Record Shop渋谷 ¥25
7. Miguel Ramos / My Sweet Lord
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/72/ad657ae9a637f0c0fe09887792d6fd71.jpg)
『HAMMOND-HITS mit Miguel Ramos』
Karussell 2345 016
2020.10.1 レコファン渋谷BEAMS店 ¥100
8. Yukio Eto & Golden Sounds / Let It Be
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/bf/e02305cc0170ff3847ecc47d335e8963.jpg)
『ヤング・ヤング・フルート/レット・イット・ビー』
編曲)筒美京平 フルート)衛藤幸雄 演奏)ゴールデン・サウンズ
東芝音楽工業株式会社 TP-7419
2020.3.5 Disk Union新宿ロックレコードストア ¥250
9. Franck Pourcel / Don't Let Me Down
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/e6/85b83d9a41177f7b427919ce802282cc.jpg)
『プゥルセル・ミーツ・ザ・ビートルズ(華麗なるビートルズ・ソング・ブック)』
フランク・プゥルセル・グランド・オーケストラ
東芝音楽工業株式会社 OP-80055
2019.11.13 HMV Record Shopコピス吉祥寺 ¥110
10. Paul Mauriat / Yesterday
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/27/cc1f5febc03f74364f7bbed98a17f371.jpg)
『ポール・モーリア・ビートルズの世界』
ポール・モーリア・グランド・オーケストラ
日本フォノグラム株式会社 PM-10
2019.12.14 国分寺 珍屋 ¥360
11. Royal Rock Beats / A Hard Days Night
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/65/24002dd448b69a7e065c35e97def6bb1.jpg)
ムード派の
愛の音楽
ビートルズ
とはいえ一番好きなビートルズカヴァーはレジデンツ。
The Beatles Play The Residents & The Residents Play The Beatles
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/b3/93ee8fee42b7aa1c1d6e9835baf6d6b3.jpg)
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