A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

前衛の種子たち―「グループ・音楽」の日々@明治学院大学白金キャンパス アートホール 2017.11.11 (sat)

2017年11月13日 02時11分34秒 | 素晴らしき変態音楽


別稿でちらっと触れたが、9月のフランス旅行以来、筆者のレコード購買欲はもっぱらクラシック、それも現代音楽に傾倒している。きっかけはパリのモダーン・ミュージックと名付けた中古レコードショップでピエール・アンリのオリジナルLPを購入し現音熱が再燃したことだが、何よりも自分が知らない世界に足を踏み入れる歓びと、掘りがいのある地下水脈に想いを馳せてワクテカ感がハンパない。勝手知ったるロックやジャズや地下音楽よりも現代音楽/クラシックの未だ見ぬ秘宝に巡り会う楽しみという禁断の沼に片足を突っ込んでいる。そんな日々を送る筆者は11月11日ポッキー&プリッツの日の知人のFacebook投稿で日本の前衛音楽のレクチャーがあることを発見した。丁度昼間の現場と夜の現場の間の隙な時間だったので明治学院大学へ足を伸ばすことにした。



日本近代音楽館レクチャーコンサートシリーズVI 
前衛の種子たち―「グループ・音楽」の日々

開催日 2017年11月11日(土)
時間 14:00開演(13:30開場)
会場 明治学院大学白金キャンパス アートホール
主催 遠山一行記念日本近代音楽館
講演 佐野光司.............音楽学
座談会 水野修孝.............作曲家、「グループ・音楽」メンバー
塩見允枝子...........作曲家、「グループ・音楽」メンバー
一柳慧................作曲家
佐野光司(司会)
音源再生
即興演奏「デュエット」(小杉武久+水野修孝 1958)
集団即興「オートマティズム」(グループ・音楽 1960)
集団即興「メタプラスム・9-15」(グループ・音楽 1961)
ほか

「グループ音楽」という音楽集団の存在は知っていたし、海賊盤もどきのLPも所有している。併しそれ以上の実体を紹介するメディアや報道機関は存在せず、少数の専門家か狭いアカデミズムの中で密かに語り継がれる都市伝説のような気がしていた。それが正にその時代の生き証人といえる面々が会しての座談会に昂奮するなと言っても無理。現代音楽の第一人者として有名な一柳慧氏はともかく、70年代ジャズのアレンジャーとして知っていた水野修孝氏や、名前も知らなかった塩見允枝子氏を生で見られるとは、ネット社会に感謝しか無い。レクチャーの詳細な内容は主催の「遠山一行記念日本近代音楽館」の会報に掲載されると思うので、筆者のメモを無修正で晒すことで報告に代えさせていただく。
__
第1部 
講演:佐野光司

58年ケージ不確定性
同じ年、小杉が即興 日本の真面目な即興の最初
61年サイレンス 佐野さんはよくわからなかった
61年シェーンベルク死後10年
しかし初日のアメリカの前衛音楽が話題に
水野さん自宅の即興演奏オブジェ 60.5
グループ音楽第一回演奏会
佐野さんよくわからない
水野さんが徹夜で講義
おかげで現代音楽を理解できた
ジャズ喫茶にも連れて行かれた

集団即興演奏
60年5月 新宿で水野 小杉 柘植さんが打ち上げで即興演奏したのを覚えている

シュトックハウゼン7つの日
水の中にストロー吹きながら花から息を吸う
グローボカー

水野さんの指導教官と 柴田南お 彼は夢みたいなことばかりやっている
水野 声のオートノミー64年

現代音楽 楽譜になっていないので自由に演奏できる

塩見さんアメリカへ渡りフルクサスに参加
公然猥褻物陳列罪で逮捕 氷のチェロ

小杉さん タージマハル旅行団 ストックホルム

Taj-Mahal Travellers - Live Stockholm July, 1971



波の映像を見て即興演奏

意識のメタ化
意識と無意識のキャッチボール
所有された花はすぐ死ぬ
1975.1小杉 マノ・ダルマ解説

^^^^
第2部 
座談会
水野修孝
塩見允枝子
一柳慧
佐野光司(司会)

一柳さんアメリカから帰って61年
50年代半ばから12オン音楽、セリー行き着いた作曲ができにくい状況。
58年ケージと会って必然的に変わった。
日本へ帰ってグループ音楽の存在を知り驚いた。
草月ホール61年11月 図形楽譜、即興演奏は普通の教育を受けた演奏家には無理。創造的な活動をする人を求めていた。
自分のコンサートでグループ音楽出演
ケージ ウインターミュージック 高橋悠治10月に1時間40分演奏。驚いた。
11月30日
IBMハプニングとミュージックコンクレート

水野さんチェロ小杉さんヴァイオリンで
デュエット 58年から即興演奏始めた12月26日にやってみたら気に入った。芸大試聴室

塩見さん 59年芸術祭 シェーンベルクピエロリュネール演奏 アンサンブルがとても楽しかった。終わった後も寮の仲間vo.fl.p3人で即興演奏
卒論書きながらセリーの限界に気づいた。鳥の声や自然の音を取り入れたい。

即興
楽器の音だけでない音を演奏したい
ハクに捉えられない音楽

その場で出す音 音楽的に
即興演奏には完成形がない

一柳さん
不確定性の音楽に入った理由
一番の影響は
ボールウィリアムスがパトロン
ストリーポイント住む場所を提供広大な土地を与えた
自由に家を建てて住んでもらう
音楽を生活の中に感じられる生き方
制度化された芸術へのアンチ
ケージ 野生のきのこや植物を、採取
音楽と同じ次元で実践している
音楽思想を生活の中に取り込んでいる
刺激を受けた

オートマティズム
60.5.8水野家でのライブ演奏

Group Ongaku - Automatism



塩見さん 普段は学校で楽器でやっていたが、いろんなもの台所用品などがある、
自由でなんでもあり、高揚感があった。

音楽よりも客ダメだった
メタプラスム
61.9.15草月ホール

Group Ongaku - 3. Metaplasm 9 15



一柳さん
今聴いても新鮮
グループ音楽がどうして続かなかったのか

一柳 IBM パンチカードを、渡されて二つのアクションを考えろ
東京理科大でテルミンの原型とシャボン玉
行為の芸術に進んだ

オートノミー 全員勝手にやると騒音になる
めちゃくちゃの音とシンプルなオナとの間な

グローボカール コレスポンデンスで同じ試み 世界に広がる

フルクサス シャーロットムーア ナムジュンパイク作品
パイク64年草月ホールでピアノを壊す演奏

アメリカでは
テープレコーダー

小泉先生の学理教室で民族楽器を演奏したことあり。影響あり。
録音 タイトル 小杉さんの奥さんが付けた。

グループ音楽は何の影響もなく始まった
60年代音楽会が燃えていた時代

グループ音楽 - Object



即興は
無から有を
生むだけじゃない

会場で偶然会った陰猟腐厭の増田直行氏と話をした。11月16日にライヴがあるとのこと。
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ルビナーズ/カイル・ヴィンセント@高円寺HIGH 2017.11.9 (thu)

2017年11月12日 01時40分35秒 | ロッケンロール万歳!


AMR presents
The Rubinoos「ロックンロール・カヴァー・ナイト」
スペシャル・ゲスト:Kyle Vincent

場所: 高円寺HIGH
日時: 2017/11/09
開場 18:00 開演 19:00



4度目の来日を果たすルビナーズから日本のファンへ特別なプレゼント。彼らが愛してやまないロックンロールの名曲ばかりをプレイする特別なライヴに先着200名様をご招待。加えて、彼らと親しいUSシンガー・ソングライター、カイル・ヴィンセントがオープニング・ゲストとして出演。本国アメリカでも絶対観られないこの特別なライヴを絶対に見逃すな!!
*無料イベントですが、会場にて1ドリンクのご注文が必要になります。



アイドルの無銭(無料)イベントは数多いがロックバンド、特に来日バンドの無銭イベントは珍しい。しかも筆者が数ヶ月前からハマっているパワーポップUSAのレジェンド「ルビナーズ」だとは夢ではないかと何度も確認した。2011年以来通算4回目の来日ツアーということもまったくノーチェックだったし、このチャンスを逃したら二度と観れないかもしれない。他に気になるアイドルイベントもあったが、この日だけはと意を決して高円寺HIGHを訪れた。よくある70年代ロック再結成ツアーの加齢臭漂う客層ではなく比較的若めの現役ロックファンや女性ファンの多い現場は、新宿JAMやRed Clothのガレージロック系イベントの面持ち。
【パワーポップUSA】THE POP/THE A′s/THE RUBINOOS/THE dB′S/MILK′N′COOKIES etc.

●カイル・ヴィンセント


何処かで聞いた名前だなと思ったが、ライヴを観ても思い出せない。アコギやエレピの弾き語りはAORと西海岸ロックとパワーポップのアマルガム。伸びのある高音のロングトーンの素晴らしさに震えるが、最も楽しいのは親父ギャグ連発のMC。アメリカのスタンダップコメディを思わせるステージにショービズ魂を感じる。カラオケをバックにハンドマイクで歌うベイ・シティ・ローラーズは本物以上に本物っぽい。後で調べたら2000年頃再結成BCRに参加したことを知り納得。1985年のクリスマスにキッス、ボン・ジョヴィとカイルのバンド、キャンディで武道館公演が企画されたがキャンセルになった、という話は本当のことだという。

Kyle Vincent | Wake Me Up (Acoustic)




●ルビナーズ


70年結成だから全員60代のルビナーズのメンバーの外見は気のいいおじさんだが、演奏は驚くほどパワフル。90年代に再結成して以来、コンスタントに活動してきた現役感がハンパない。60'sサーフ/ガレージ・ロック、バブルガムポップ、70年代パンク/ニューウェイヴを中心としたカヴァーはどれも一流のハーモニーでアレンジされ、アメリカらしいポップセンスに溢れている。オールディーズで盛り上がろう的なレトロ趣味ではなく、今現在のルビナーズスタイルを発揮して、満場のファンも大喜び。個人的にはフレイミング・グルーヴィーズ「シェイク・サム・アクション」と西部劇映画「続 夕陽のガンマン (The Good, The Bad, The Ugly)」のテーマ曲が嬉しかった、洋楽を聴き始めた中学生の頃を思い出した。オリジナルでもカヴァーでも関係なくルビナーズ入に染めてしまうポップの魔法を堪能した。

The Rubinoos - I Think We're Alone Now


カヴァーソング
ロケンロー精子
受粉せよ

物販で申し訳程度に飾ってあったサンフランシスコのガレージロックバンド「サイコティック・パイナップルズ」のブック型CDを購入。直接メンバーが参加していたわけではないが、記念としてルビナーズ・メンバー+カイル・ヴィンセントからサインをもらった。


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『サン・ラの太陽中心世界』から52年、『ヘリオソニック・トーンテット/太陽音響音乃川 第1集』

2017年11月10日 01時34分18秒 | 素晴らしき変態音楽


The Heliocentric Worlds Of Sun Ra / サン・ラの太陽中心世界 (1965)

A1 Heliocentric / 太陽中心
A2 Outer Nothingness / 無の外界
A3 Other Worlds / 無限の宇宙世界
B1 The Cosmos / 宇宙
B2 Of Heavenly Things / 天体現象
B3 Nebulae / 星雲
B4 Dancing In The Sun / 宇宙の乱舞

Recorded at RLA, New York City, April 1965.

The Heliocentric Worlds Of Sun Ra, Volume 2 / サン・ラの太陽中心世界 第2集 (1966)

A The Sun Myth / 太陽神話
B1 A House Of Beauty / 美の殿堂
B2 Cosmic Chaos / 宇宙混沌

Recorded on November 16, 1965 at RLA Sound Studios New York City.


The Heliosonic Tone-tette/ Heliosonic Toneways, Vol. 1
ヘリオソニック・トーンテット / 太陽音響音乃川 第1集


Marshall Allen (as,p,marimba)
Danny Ray Thompson (reeds)
Scott Robinson (b, perc, etc)
Frank Lacy (tb)
Philip Harper (tp)
Pat O'Leary (b)
Yosvany Terry (sax)
Tim Newman (b-tb)
Matt Wilson (ds)
JD Parran (b-cl)

サン・ラのことを語り出すと切りがないし、筆者は語るほどの知識を持っていない。それでも1965年4月20日,11月16日の2回に亘りニューヨークのRichard L. AldersonのRLAスタジオでレコーディングされESPレーベルからリリースされた『サン・ラの太陽中心世界(The Heliocentric Worlds of Sun Ra)1&2』の印象は朦朧とした霧の中に陽光が乱反射するかの如く白昼夢の世界に近い。60年代のサン・ラはシカゴからニューヨークに移り、ビッグアップルの地下のマグマの噴出、つまりジャズの10月革命に至る経路でサン・ラ自身の意識改革が進行し、最早「ジャズ」レーベルでは背負い切れないほど厚い美の牢獄の壁をバックに歌い踊るしか余韻を楽しむ術は無い。つまりESPのローバート・ストルツマンに取ってはアメリカのレコードレーベルが出したくても出せない状況にある革新的潮流を世に知らしめるには大きなチャンスであり、個人的に力を入れ過ぎて仕舞ったに違いない。十人超えの一途なミュージシャンが一同に会し、ここに集まったのは偶然ではなく、恣意的な悪巧みによる使命の報復だと宣言する不埒者に牛耳られなよう、監視の目を光らせるしかあるまい。魂の戒厳令下のビッグアップルに、異様な香りと共に発芽した「太陽中心世界」は、10月革命に浮かれる聴衆や、革命宣言したものの、周りを取り巻く環境地帯の痩せ我慢や楽器を質に入れなきゃ暮らせない不遇な日々に甘えること無く「10年単位の身の引き締め生活に向かって個人個人の努力と触れ合いが必要であることは、何度繰り返しても覚えられないラヴバラードや、口に出す端から順番に呑込まれて行く銀河系(天乃川)を起源とする学説がこのところ勢いに乗る日々の暮らしがどう変革するのか、その道行きは筆者ひとりのために、全推し箱を蓋を取らないで自分の支配下に置こうとする宇宙塵のリベンジのように捉えれば、不安げな表情がみいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんな音に転化されており、ジャズのイディオムが75%削減され臭みが消え、初めてサン・ラやマーシャル・アレン爺や、フリージャズという新しく見ないでは居られないその気持ち、この『音乃川』で水浴びすればそっと誰かが後押ししてくれるに違いない。

皆既日蝕の日(2017年4月21日)にリリースされた。

日を食べて
日食夜食
天乃川

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日常の中の非日常『野外興行』の悦び〜ドッツ東京@法政大学学園祭/園田游@くにたち市民まつり

2017年11月07日 08時32分32秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


日々様々なライヴやパフォーマンスを観ているが、地下音楽・地下文化の愛好家が訪れる現場は主に屋内、特に地下室や天井裏(ロフト)が中心である。そこで行われる儀式(公演)も陽の光を避けるように湿り気を帯びた陰微の花びらが散るが如き儚さを纏っている演目が少なくない。そんな地下表現者が何かの間違いで地上のしかもサンサンと陽光差す白昼に晒されることが起こる。それは恰もラヴクラフトの『インスマウスの影』で太古の海の底から見られてはいけない神々が群をなして襲ってくる恐怖に通じる甘美な夢に魘される経験である。2017年文化の日/レコードの日の翌日・翌々日に二日連続で目の当たりにした『野外興行』の模様をレポートする。

第6回アイ文研アイドルライブ ~What's IDOL Song?~
presented by 法政大学アイドル文化研究会


2017年11月4日(土)11:10〜16:50
『第70回自主法政祭市ケ谷地区』
法政大学市ヶ谷キャンパス中央広場特設ステージ
《出演者》​​
sora tob sakana/天晴れ!原宿/AIS -All Idol Songs-/Ange☆Reve/CY8ER/さきどり発進局/le biglemoi/ぷちぱすぽ☆/小泉花恋/・・・・・・・・・/マボロシ可憐GeNE/kimowota☆7(O.A)



10数年ぶりに訪れた市ヶ谷の法政大学は、2004年に失火で閉鎖された学生会館が撤去され、学園紛争時代の遺物を払拭したモダンな高層校舎が幾つも建つオシャレなキャンパスに生まれ変わっていた。学生サークル主催のアイドルイベントは、完璧なステージと音響設備を備えたプロ級のクオリティ。新進気鋭のグループが幾つも登場するステージに目当てのシューゲイザーアイドル「・・・・・・・・・(通称ドッツトーキョー)」が登場した。盛り上げ上手のキラキラ系と異なり、ヲタクもインドア派が多い現場は野外興行で異彩を放つ。サングラスで目隠しされた黒衣の少女たちがドリームポップを歌い踊る様子は、初めて太陽を見た地底人が祝杯を挙げる儀式のよう。変態インストナンバー「Dash De Koi」「Goa Than Words」のパフォーマンスは日常空間に別世界への入り口を覗かせた。交流会でメンバーは初の野外パフォーマンスの昂奮にざわめいていた。



20170930「Dash De Koi」「Goa Than Words」LIVE映像@TOWER RECORDS 梅田NU茶屋町店



園田游踊り場


2017年11月5日(日)13:00~15:30
『第48回くにたち市民まつり』
国立駅南口大学通り
園田游 舞踏/ノブナガケン perc./中尾勘二 reeds/前田隆 bass/レンカ 舞踏/にら guitar/金子雄生 cor./相生秀樹 perc.



元グンジョーガクレヨンのリード奏者/パフォーマー園田游は現在ソロで舞踏家として活動している。暫く連絡が途絶えていたが、最近西日本を旅した様子をSNSで発信して健在ぶりをアピールした。3連休最終日に国立市のイベントに出演。グンジョーガクレヨンの前田隆と中尾勘二をはじめ、馴染みのミュージシャンが演奏で参加。国立駅北口の大学通りが歩行者天国になり、両側に露店が並び大勢の市民で賑わっている。その入り口近くにシートを広げ、襤褸を纏った園田と不敵な面構えの演奏家が不協和音を奏でている。キツネの面を被った園田のゆっくりとした動き、しばらくすると女性舞踏家レンカが白塗り和装で加わる。見物人が足を止めて眺めている。「何だこれ?」という戸惑いが多数。幼児や小学生の興味深そうな表情が面白い。ポケモンGO!や妖怪ウォッチに馴染んだ子供たちには然程不思議な光景ではないのかもしれない。2時間を超えるパフォーマンスは園田とレンカの付かず離れずの舞踏と、アンビエントと自己主張の間を行き来する音楽演奏で、日常と非日常との境界を曖昧模糊と転化させた。



ことでん仏生山レトロ電車ライブ:舞踏 ~ 園田游


ドッツ東京と園田游、いつか都電で共演してもらいたいものである。

野外には
八百万神
棲んでいる

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【えいたそモダニズム】Episode 13『レッツ文化』TMGE/バニラズ/アーバン/NEW ORDER/おとぎ話/波動拳/カルチャー・クラブetc.

2017年11月06日 00時46分53秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2017年11月3日は「レコードの日」
と言われても「毎日がレコードの日」の筆者としては今ひとつ盛り上がらない。イメージキャラクターのポスターが撮影された吉祥寺ココナッツディスクも日常風景の中に溶け込んでいる。欲しいレコードがかなり限定されているので、メジャーメーカーも参入して発売されるアナログ盤にもほとんど触手が動かない。それにしても気温20℃超えの爽やかな秋晴れの日に家で現代音楽のレコばかり聴いていては勿体ないと午後遅く出かけてみた。吉祥寺のヘアサロンで散髪し、駅へ向かおうとしたところヨドバシカメラの2階からOiOiという聞き覚えのある掛け声が。もしやと思って覗いたところ、夢みるアドレセンスというアイドルのフリーイベントだった。余り見る機会の無いキラキラ系のパフォーマンスは興味深く、気になるメンバーもいたのだが、「いやいや今日はレコードの日」と思い直して特典会には参加せず、若者の街下北沢へ向かった。

下北沢ケージではレコードフェアが開催中。場所柄若者や外国人の姿が多く、普段の年配者ばかりの中古レコ屋とは異なり華やかな雰囲気。しかしながらDJユースのブラック/ソウル/テクノ系が多く、筆者的には余り見るべき物はない。5枚で千円のDisk Unionコーナーをディグする途中で暗くなり、疲れ果てたので離脱。渋谷のレコファンへ向かう。最近マイブームのクラシック箱物レコードコーナーで『バルトーク弦楽四重奏全曲』3LP、『チャールズ・アイヴス交響曲全集』3LP、『メシアン・オルガン作品集II』3LP、『シェーンベルク全曲第1集』2LP、『テープ音楽集』『リゲティ作品集』『バルトークPlaysバルトーク』と全7作、枚数にして14枚を購入。結局「レコードの日」の恩恵には預かれなかったが、充実感で満たされて帰宅、バルトーク夫妻の1940年代の録音に震えたり、メシアン本人の解説の宗教観に感動たりしながらツイッターを眺めていると、えいたそ☆成瀬瑛美さんからのツイートを発見した。



普段ならパンクロックでヘドバンしたり、アイドルソングでケチャしたりしている筆者が、今日はクラシック音楽の難解な解説書を読みながら、重厚なアンサンブルに思索を巡らせていることを、どうやって瑛美は見抜いたのだろう。恐るべき慧眼には敬服するばかりだが、このツイートは同時に個人的なメッセージに他ならないことも一瞬にして理解した。即ちえいたそ論の新たなお題「文化」である。そもそも筆者のえいたそ論の第一弾は『えいたそ文化論』であった。2014年4〜5月にほぼ40日間で書き上げた渾身の論文を瑛美は覚えているに違いない。それから3年半経った今、彼女は筆者に対して初心に戻るよう促している。つまり瑛美自身もでんぱ組の新たスタートに当たって初心に戻ろうとしているのであろう。ミュージカル『ハッピー・マーケット』のリハーサルも佳境に入ったえいたそへ筆者なりの『文化』論を捧げよう。
【えいたそ文化論】最終章『えいたそ☆成瀬瑛美とは?』

えいたそモダニズム Episode 13『レッツ文化』

●THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『カルチャー』


「カルチャー」(Culture)は、日本のロックバンド、thee michelle gun elephantの4thシングル。1997年5月1日、日本コロムビアより発売。ベスト・アルバム『RUMBLE』に収録

50年代に生まれたロックンロールは間違いなくひとつの文化である。その精神は90年代も21世紀も変わっていない。しかしながら不良のロックンローラーが声高に「文化」を叫ぶことはカッコ悪いとされてきた。そのタブーを破ったのがチバユウスケ率いる90年代日本のロケンローの雄ミッシェルガンエレファントである。「高く舞い上がらせては噎せ返るよ」と歌う「文化」は女の子を口説く時に邪魔をする社会通念なのか、それとも自由なようでステレオタイプに陥りがちなロケンローの掟であろうか。いずれにせよ、自由を求めて突き進むのがロケンロー文化の本質である。それは瑛美の行き方にも通じる。

カルチャー / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT



●go!go!vanillas『おはようカルチャー』


2017/1/18発売、“多幸感共有型”ロックンロールバンド、go!go!vanillasのサード・シングル。屈指の音楽センスで孤高の存在感を放ちつづけるホリエアツシ(ストレイテナー)との共同作業で、笑顔で踊れて、笑顔で叫べるロックンロール・アンセムが誕生!

テン年代Jロックバンドのなかではヴォーカルの一途さが印象的なゴー!ゴー!バニラズが歌う文化ソングは、君と描き出す夢に出てくる新たな世界。若さっていいな、と思うのは中年の僻だろう。パーリーピーポーは踊り狂って頭を空っぽにして新たな文化を作っていくのか。俺も瑛美もちょっと苦手っぽい。

go!go!vanillas - おはようカルチャー MUSIC VIDEO



●SEX-ANDROID『グッドモーニング・サブカルチャー』


1995年から活動開始。白塗りに白衣を着たルックスが特徴で、その見た目から自らの音楽ジャンルを「医者ロック」と称するヴィジュアル系バンドSEX-ANDROID(正式名称THE CRAZY DOCTOR SEX-ANDROID ROLLING SPECIAL)の2008年の5thシングル。2017年7月19日 中野サンプラザ公演にて、無期限活動休止。

瑛美も俺も得意な文化はやっぱり福次文化=サブカルチャーになってしまう。白衣のV系バンドの寸劇PVに登場する有象無象のコスプレがサブカルチャーとは言えない気がするが、ミッシェルに通じるロケンロー歌謡は嫌いじゃない。ヴィジュアル界のバカロックと呼びたい。

Good Morning, Subculture PV - Sex-Android



●アーバンギャルド『さよならサブカルチャー』


わたしは、わたしに、わかれをつげる。男女のツイン・ヴォーカルを擁する5人組バンド、アーバンギャルドの2012年度第3弾シングル。人とは違う生き方を目指すのではなく、自分らしい生き方を実践するとはどういうことか。多くの“普通になりたくない”若者に送るメッセージ・ソング。

水玉模様の少女たちを魅了する前衛都市=アーバンギャルドの逆説的文化論ソング。サブカルチャー=自我を捨てることで新たな自我を纏う、現代少女の生き方をテクノポップに乗せて歌う浜崎容子に憧れて自己表現を始めた女子は少なくない。筆者の経験では地下アイドルグループに最低ひとりは(元)アーバンギャルが所属している。例えば夜露ひな(NECRONOMIDOL)。

アーバンギャルド - さよならサブカルチャー SPOT



●ニュー・オーダー『サブカルチャー』


「サブ・カルチャー」(Sub-culture)は、イギリスのバンド、ニュー・オーダーが1985年に発表したヒット曲である。アルバム『ロウ・ライフ』から2枚目のシングルカット作品である。シングル・ヴァージョンではアルバム・ヴァージョンに女性コーラスを加えてさらにポップ度を高めた曲作りになっている。シングルでは共作者兼プロデューサーとしてジョン・ロビーが名を連ねている。

サブカルは当然海外でも影響力は大きい。特にニューウェイヴ時代のエレクトロニクスの進化は、カウンターカルチャー(対抗文化)のサブカル化を促進させた。即ちコンピューター時代の新人類である。テクノ/ダンス/エレポップ/に興じるクラブ・ピープルに80‘sサブカルの担い手が多かった。その一方でアニメ漫画の分野で第三のサブカル=ヲタクが登場した意義は大きい。

New Order live, 1985, 'Subculture'



●おとぎ話『CULTURE CLUB』


2000年結成のロックバンド、おとぎ話による2年ぶり(2014年時)通算7枚目のアルバム。映画『おとぎ話みたい』挿入歌「COSMOS」他収録。従来のポップでファニーなイメージからストレートなロック・サウンドが炸裂する硬質なものへとイメージ・チェンジした勝負作。

メインであろうがサブであろうが文化は文化と断言するのは文化人類学の視点である。音楽だけでなくあらゆる芸術、あらゆる社会事象を見渡せば、人類の歴史=文化史であることは一目瞭然。政治経済よりも文化は上位の概念である。神の領域に近づくためには文化を制しなければならない。そのためには。。。などと頭を混乱させなくとも、文化倶楽部に入会すれば一安心。瑛美さんのご入会をお待ちしています。

おとぎ話 "きゅーと研究会" (Official Music Video)



●ハドーケン! 『ミュージック・フォー・アン・アクセラレイテッド・カルチャー』


2008年、ロック・シーンを塗り替える、超新人類、参上!!ジャンルを飛び越え、シーンを飛び越え、やってキタキタ、ハドーケン!最先端のパンクで境界線をぶち壊す、加速するカルチャーのための音楽集団。傑作格闘ゲーム`ストリート・ファイター`の波動拳をバンド名にした、イギリスはリーズ出身の異端グライム5人組のデビュー・アルバム。

日本のサブカルチャーはゲームやアニメの形で世界中に拡散された。その結果生まれたのが日本語の名前を持つバンドたちである。Urusei Yatsura(うる星やつら)と並ぶのがHadouken(波動拳)。名前通りのデジロックを聴かせたが、ぱっとしないまま2014年に活動休止。流行りものの名前は逆にブームが過ぎると古くさくなってしまうので要注意。

Hadouken - Crank It Up



●ROUAGE『カルチャー』


ROUAGE(ルアージュ)は、名古屋出身のヴィジュアル系ロックバンド。バンド名はフランス語で歯車の意味。ファンの投票により選ばれた曲を中心に、93年から98年までのルアージュの代表曲が収められたベスト・アルバムだ。彼らの美意識がよくわかる構成になっている。

2001年に解散したV系バンド、ルアージュはコミカルな要素の無いV系原理主義者らしい。PVは最小限のドラマと演奏シーンを中心にしたストイックな作り。恐らくファンサービスもツンデレだったに違いない。ベスト盤を『文化』と名付けたのは個性を表明する自信の現れである。瑛美が好きなV系はこの路線が多いように思える。

ROUAGE(ルアージュ) - 「ever [blue]」(エヴァー・ブルー)PV



●EVE『文化』


シンガーソングライター、デザイナー。これまでに2枚の自主制作アルバムを発売し、2016年10月19日には初の全国流通盤「OFFICIAL NUMBER」をリリース。本アルバムから本格的に自身による作詞・作曲中心の作品構成となる。また同年“はらぺこ商店”を立ち上げ洋服などのデザインを行い、2017年5月には「harapeco」として期間限定ショップを原宿にオープンさせるなど、音楽を中心とした複合的視点で唯一無二の世界観を表現している。そんなEVEのメジャー・デビュー・アルバム。2017.12.13発売。

世代的にボカロPとかニコ生音楽とかよく分からないが、それこそ世代的な文化の創造に違いあるまい。生活のリアリティが感じられないロケーションは懲り懲りだが、文化とは決して万人に普く与えられる物ではなく、特定の文化圏に所属することによる攻撃力はハンパない。排他性は排除したいが、独自性まで捨て去る必要は無い。手加減が必要なのである。

Eve Album「文化」2017.12.13 SPOT


文化系
カルチャーショック
電波系

●カルチャー・クラブ 『カラー・バイ・ナンバーズ』


83年にりリリースされ全米全英1位を記録したニューウェーヴの代表的名曲、「カーマは気まぐれ」で幕を開けるカルチャー・クラブのセカンド・アルバム。異能のヴォーカリスト=ボーイ・ジョージの卓抜した歌唱と、ポップでアーバンなサウンドは日本でも大いに受け入れられ、アルバムはオリコンチャートで1位を獲得した。

ボーイ・ジョージが『Fool's Mate』の表紙になった時に80'sオルタナティヴ文化の終焉を感じた。ニューロマンティックスの行き着く先が女装癖であることを知り、壁にぶち当たったままもがくしかない自分たちの活路を探した。しかし21世紀最初の15年が過ぎた頃から、自分一人に留まらず誰でも進化が可能であり、それこそがでんぱ組を追い続ける理由だと再確認した次第である。

Culture Club - Karma Chameleon
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【Disc Review】ペル・ウブ『20イヤーズ・イン・ア・モンタナ・ミサイル・サイロ』〜アートパンク42年の年輪を刻んだ重量作。

2017年11月03日 11時55分53秒 | 素晴らしき変態音楽


Pere Ubu / 20 Years In A Montana Missile Silo
CHERRY RED

Tracklisting:
1. Monkey Bizness
2. Funk 49
3. Prison Of The Senses
4. Toe To Toe
5. The Healer
6. Swampland
7. Plan From Frag 9
8. Howl
9. Red Eye Blues
10. Walking Again
11. I Can Still See
12. Cold Sweat

Pere Ubu is:
David Thomas (1975-present) vocals
Keith Moliné (2005-present) guitar
Gary Siperko (2016-present) guitar
Kristof Hahn (2017) steel guitar
Darryl Boon (2012-present) clarinet and more
Robert Wheeler (1994-present) analog synths, theremin
Gagarin (2007-present) digital synths
Michele Temple (1993-present) bass
Steve Mehlman (1995-present) drums and more

石の上にも桃栗三年柿八年、アヴァンガレージ四十二年。

1975年オハイオ州クリーヴランドで結成されてから42年。アートパンク/アヴァンガレージ/オルタネイティヴムジーク街道を歩み続けるペレ・ウブ(ユビュ親父)の新作が届いた。オリジナル・メンバーはヴォーカルのデヴィッド・トーマスだけになってしまったが、不条理ロックの権化として異能ワールドをクリエイトする意欲は衰えることなく、錆び付いた侘び寂びの砂漠を灌漑するかの如く、パタフィ汁を滴らせている。

デイヴィッド・トーマスによれば“タンジェリン・ドリームと手を組んだジェームズ・ギャング”と形容される新作は、「前2作の基礎になった“伝言ゲーム理論”はやり尽くしたので、今作では“暗室理論”を採用した。明かりの無い部屋にミュージシャンたちを閉じ込めて、未知の物体の一部となるにはどうしたらよいか理解させるやり方さ」とトーマスは語る。当初『ブルース・スプリングスティーンは糞野郎』または『ロバート・デ・ニーロは下衆野郎』というタイトル案もあったというが、最終的に付けられた『モンタナ州のミサイル格納庫で20年』というアルバム・タイトルは、暗室理論の形容とも考えられる。

'Monkey Bizness' by Pere Ubu


前作『Carnival Of Souls/魂の謝肉祭』(2015)の後、新たに二人のギタリスト(スティール・ギターのクリストフ・ハーンはスワンズのメンバー)を加えたアンサンブルの厚みがアルバム全体を覆う。彼らが“暗室”の中で聴いたのは、閉塞感に窒息しそうな現代社会の呻き声だったに違いない。暗澹たる世界の重みを引き裂くように、年輪を重ねブルージーな哀感を深めたデヴィッド・トーマスのヴォイスが稲妻のように駆け抜ける。管楽器やエレクトロニクスが堆積する時代の塵を四方八方に霧散させる。次第に晴れ渡る景色の先に見えるのは、抜けても抜けても到達しない終末の予感だろうか。

Prison Of The Senses by Pere Ubu


非ハードロック/非パンク/非オルタナ/非インプロ/非ノイズ。是とするのはユビュ王の教典のみ。42年に亘り醸造されたペレ・ウブのエキスは、光の当たらない地下のミサイル格納庫からの脱出を試みる音楽の囚人の心を濡らす魂のムードミュージックなのである。

暗室を抜けたら
そこはユビュ王の
宮殿だった

独自の世界を一貫して追求し続ける姿勢は、極東の地にて活動を続けるヒカシューとのシンパシーを感じる。いつの日か両者のコラボレーションが実現することを願いたい。
ヒカシュー『あんぐり』Disc Review「即興とソングの共存」のカタルシス、ここに極まれり。世界随一の雑食性バンド、ヒカシューのブラックホール黙示録。

The Pere Ubu Story with David Thomas
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【JazzTokyo#235更新】<対談>クリス・ピッツィオコス×美川俊治×橋本孝之×川島誠/ヒカシュー『あんぐり』/クリス・ピッツィオコスJAPAN TOUR

2017年11月01日 01時58分26秒 | 素晴らしき変態音楽


●【日米先鋭音楽家対談】クリス・ピッツィオコス×美川俊治×橋本孝之×川島誠

【日米先鋭音楽家対談】クリス・ピッツィオコス×美川俊治×橋本孝之×川島誠

初来日したニューヨーク即興シーンの新鋭クリス・ピッツィオコスと日本の個性派サックス奏者・橋本孝之と川島誠、そしてノイズ・シーンのオリジネーター美川俊治。“今ここにある音楽表現”を続けるための姿勢と思想を語り合う対談のドキュメント。

●ヒカシュー『あんぐり』

#1462『ヒカシュー/あんぐり』

「即興とソング」をテーマに活動する世界随一の雑食性バンド、ヒカシューの23枚目のオリジナル・アルバム。結成39年目にして創造力の極みを更新し続ける彼らに、注目の若手サックス奏者クリス・ピッツィオコスをはじめとする個性派ゲストが加わり展開されるサウンド・ワールドは、迷える現代人への黙示録である。

HIKASHU/ANGURI ヒカシュー/あんぐり



●クリス・ピッツィオコス JAPAN TOUR 2017 札幌公演『大友良英スペシャル3days』by 定淳志

#975 クリス・ピッツィオコス JAPAN TOUR 2017 札幌公演『大友良英スペシャル3days』

クリス・ピッツィオコスJAPAN TOUR、札幌での2日間(9月26、27日)は大友良英との共演であり、いくぶんスペシャル感の強い2日間となった。大友 (g)、Sachiko M (sine wave)、山崎比呂志 (ds)、不破大輔 (b) 芳垣安洋 (ds)というベテラン勢と交歓した二日間を北海道在住のゲスト・コントリビューターがたっぷりとレポート。

●クリス・ピッツィオコス JAPAN TOUR 2017 稲毛『吉田達也DUO』・千駄木『ソロ』

#976 クリス・ピッツィオコス JAPAN TOUR 2017 稲毛『吉田達也DUO』・千駄木『ソロ』

JAPAN TOUR終盤のクリス・ピッツィオコス×吉田達也デュオと唯一の完全ソロ公演をレポート。日本公演で培った吉田との共感と、日本のオーディエンスへの敬意を素直に表現するピッツィオコスの音楽は、テクニックではなく豊潤な表現力があるからこそ輝いているのである。


●#977 クリス・ピッツィオコス JAPAN TOUR 2017 秋葉原『スペシャル・セッション』by 齊藤聡

#977 クリス・ピッツィオコス JAPAN TOUR 2017 秋葉原『スペシャル・セッション』

クリス・ピッツィオコス初来日ツアーの最終日は、ノイズ、ロック、フリージャズなどを相互に越境する怪物たちとのギグとなった。ルインズの吉田達也に加え、フリージャズ・インプロの広瀬淳二にスガダイロー、非常階段のJOJO広重。

サックスの
錯乱規模が
活劇調

Chris Pitsiokos / Akihabara Club Goodman, Tokyo, Japan Sep. 30, 2017



Chris Pitsiokos + Tatsuya Yoshida / Akihabara Club Goodman, Tokyo, Japan Sep. 30, 2017
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