11月18日(月)以前、私のツアーに参加してくれたお客様の、妹さんご夫婦と、裏砂漠に行ってきました。
お姉さんとは、ツアー以外でも何度かお会いしたことがあり、優しい笑顔が印象的な素敵な方でしたが…とてもとても残念なことに、病が悪化して、この春に帰らぬ人に…。
お客様は、お姉さんと「いつか一緒に伊豆大島に行こう」と話してくれていたそうで、今回、伊豆大島を訪ねてくれました。
ツアーの行き先は任されていたので、かつてお姉さんと、ご一緒した思い出の残る裏砂漠に向けて歩き始めました。
森を抜けると、なんとも可愛らしいピンク色の葉がついたマユミの木が目を引きました。
遠目からでも「おおっ!」と思うほどの存在感!
近よって、じっくり鑑賞しました。
旦那様がオオバヤシャブシの冬芽を観察して、「あれ? ベタつくものとそうでないものがある!」と新発見!
「この違いって、なんだろう?」と、みんなで周囲のヤシャブシを調べましたが、理由はわからず、今後の宿題に💦
さらに進むと、シロダモの花が咲き、
オオムラサキシキブが葉を落として、冬の装い(?)になっていました。
☺️
お客様が、熱心に写真を撮られていたのは、
サルトリイバラの赤い実!
サルトリイバラは、お客様の馴染みの植物だったようですが、こんなふうに岩の周りでたくさんの実をつけた状態は、見たことがないとのことでした。
北風が冷たい日だったので、草陰に陣取ってランチタイム。
ベンチが近くにあるのですが、風があたるのでここに。
お姉さんとの思い出を語り合いながら、ご飯を食べました。
お客様は、今まで見てきたイタドリと大島のイタドリとの違いに、興味を持たれていました。
本州などに生えるイタドリは、料理にも使える柔らかい茎のようですが、大島のイタドリは茎が短くて硬いし、葉も厚いのです。
お客様は、自作のイタドリの絵も、見せてくださいました!
裏砂漠に生えるイタドリと、ずいぶん雰囲気が違います。
火山の焼け野原に一番乗りで生える大島のイタドリは、本当にたくましいです。
この日は遠くまではいかず、この場所で折り返し。
ずっと灰色の雲が上空を覆い、渋〜い雰囲気だったのですが、帰り道に急に雲の隙間から光が差しこんで、ススキが黄金色に輝きました。
この光…。私には、一緒に来るはずだったお姉さんが、喜んで合図を送ってくれているように感じられました。
雲は次第に薄くなり、帰り道は両脇のススキがキラキラと輝き…
プロが上手に刈り込んだようにも見えるハチジョウイタドリと、青空に浮かぶ雲が、なんとも可愛い景色を作っていました。
これを見て、お客様が「私、雲が好きなんです」とおっしゃったので嬉しくなりました。
私も、空に浮かぶ雲が大好きなので❣️
帰りの「こもれびトンネル」は、名前の通り光が差し込み、心まで温かく包んでくれるようでした。
とても素敵な時間を、過ごさせていただきました。
伊豆大島を、お訪ねいただき、ありがとうございました。
(かな)