グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大潮の日は

2018年06月29日 | 火山・ジオパーク
先週の金曜日のブログで、

「これはもしかして岩屑なだれ?
いや、土石流!でしょうか
やっぱりわからない…」

と言っていた海岸の地層、
火山島ならではの休日



実はすでに判明していました!!!

大島に住んで大島の火山、地層を研究した田澤先生のスケッチの中に、
まさにあの場所が。
そして結果は…どっちも正解!

下は紀元前約760年よりも後の時代の土石流。
上は6世紀半ば山頂の南西側カルデラが陥没する直前に生じた岩なだれ
だそうです。
「火山 伊豆大島スケッチ」の風景を訪ねて。

スローバルスタッフの見つけた新しいスポットも
今どうなってるかチェックしたいし!
今度この本を片手にまた行ってみます。


今日はこんな砂浜のあるところへ行ってきました


奥はこんな岩脈だらけ


どこでしょう??

正解はここ


大潮の引き潮の時だけ楽々通れる
筆島の奥の砂浜。
そこには湧き水と、すごい地層があるのです。
そしてこんな風に筆島を目の前に見ることができます。
(一応立ち入り禁止なので自己責任で)

手前のところもほんとに素敵で見どころ満載なのですが、
今回は、最奥のここに特に大感動でした。



筆島は、大島の大地を作っている火山ができるまえの、
古い火山の火孔、まさにマグマの通り道が固まったものだといわれています。
そして真っ赤な地層は、火口壁など、酸素のある環境で長時間高温にさらされた証拠。
ということは、ここは過去の火口の中?!
しばし想像してとんでもないところにいるなあ~!と
身震いして楽しみました笑
そしてこの岩脈💖!!!

ゆっくりと楽しませてもらえました。
ありがとう!


ちなみに伊豆大島スケッチによると、
この岩脈は大島火山が活動する時代になってからできたもので、
筆島火山のものではないそうです。
古い火山に新しい火山のマグマが貫いていく…
想像するとすごすぎます。

7月14日にジオ研企画で、まさにここ、
筆島の奥の地層を見に行きます。
(私の写真が…なだけで、ほんとにすごいところです)
大島在住の方はぜひどうぞ!(あい)

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