グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雨あがりの山歩き

2010年04月29日 | 今日の大島
今日からいよいよ大型連休が始まりました。
毎日晴れの予報が出ていて、楽しい休日になりそうですね。

明日から少しバタバタしそうなので、今日はおとなしく店で雑務と連休中の準備をして過ごしました。
ですので、今日の日記は昨日の山の報告です。

昨日の山歩きの目的は、毛虫の観察です(笑)。
5日前に見つけたオビカレハという毛虫達が、どのぐらい成長したか確認しに行ってきました。

歩き始めの山は、またまた霧雨でした。
(最近歩くたびに雨のような…。)

歩き始めたらすぐに、同行していた海スタッフが「何じゃこりゃ~?」と叫びました。
スタッフの指差す先には、黄色の枯れ葉のようなものが、パタパタと風に揺れていました。
近づいてみたら、そこにはこんなものが。

ウコンエダシャクです。

風が吹くたびに翅をはためかせるので、本当に落葉直前の葉みたいです。
擬態上手ですね~。

幼虫はタブノキやシロダモの葉を食べるそうなので、大島は彼らにとって暮らしやすい場所なのでしょう。
何だか毎年見かけるような気がします。

道の両脇ではオオモミジやイタヤカエデの若い葉が、かなり大きくなっていました。

雨粒が、ちょっと重そうでしたけど…。

歩いているうちに雨が上がり、三原山が姿をあらわしました。
白い雲が次々に山にかかって、左の方に流れていきます。

まるで動画を見ているような三原山の風景。
その美しさにしばし見とれました。

足元の枯れ枝には、黄色いキノコが付いていました。
コガネニカワタケというシロキクラゲの仲間です。

雨上がりなので、とても元気で生き生きしていました。
ツヤツヤ、プリプリですよね。

そして、こちらは昨日の山歩きの目的、オビカレハの幼虫たち。

この毛虫たち、もっぱら夜に食事をするらしく、身を寄せ合って休憩中(?)でした。
5日前より成長しているかと期待したのですが…全然変わっていませんでした。(笑)

オビカレハ集団の上には、雨粒が一粒だけ乗っていました。
たった一粒…?
毛虫達のフサフサの毛は、丸いボールのような雨粒を毛先で受け止めて、
どんどん下に落してしまうのかもしれませんね。

さて、昨日の山歩きで一番「かわいい!」と思ったものはこちら。

葉の裏に潜んでいたとても小さなカタツムリです。
殻の大きさは1cmほど。
体も殻も透明に近く、葉の色が透けて見えていました。
やはり雨だとカタツムリを見つけやすくなりますね。

そして最後に、「綺麗!」と思って足を止めたメギの花です。

花に付いた雨粒が光を反射して、キラキラ輝いて見えました。

雨上がりの森は、心ときめくものが一杯でした~。

…ところで、以前の日記で「近々火山について勉強したことを報告します。」と宣言(?)したのですが、
山を歩く度に楽しいものに出会ってしまうので、なかなか火山の報告ができません。
申し訳ありませんが、火山報告は今しばらくお待ち下さい~。

(カナ)







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