グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

伊豆大島の動植物・フィールド

2012年03月03日 | 火山・ジオパーク
今日は火曜日に講義で勉強した伊豆大島の動植物の野外実習でした。
天気が心配されましたが雨ではなくてよかったです。

出発は温泉ホテルからです。
35名が集まりました。

山頂付近には29日に降った雪があります。


ぞろぞろ。
大人数なのでみんな思い思いに歩いています。


オオモミジかイタヤカエデの種について説明しています。


ところどころで立ち止まって様々な植物の解説をしました。


イヌツゲメタマフシ。
中にイヌツゲタマバエの幼虫がいまーす。
このブログではお馴染みさん。


茶色くなったのはタマバエが出たタマフシです。


こちらはシロダモタマバエの幼虫が作ったシロダモハコブフシ。


ヤブコウジ。


森の中にも雪がありました。


森を抜けると視界が開け植物層が変化します。
O氏によると子供の頃はここらへんはまだ砂漠だったそうです。


ヒサカキが花芽を付けていました。


足元にはスギゴケが。


ツルマサキの実・・・と言いたいところですが中の実はありません。
鳥に人気の実なので食べられたのだと思います。


キクラゲ。


森から出ると太陽も出ておらずナライ(北東風)も強いのでかなーり寒かったです。


しかし参加者たちは元気でした!
歩く歩く~。


このハチジョウイヌツゲは実がたくさん付いていました。
今の時期はヒヨドリがよく食べていますが・・・この木は不味いのでしょうか?


1986年の噴火で流れた溶岩までやって来ました。
みな熱心に西谷の解説を聴いています。


なにがあるの?


こんなところには珍しいシュスランでした。
逞しいですね。

カルデラで植物の変遷を見たあとは泉津(せんづ)の波治加麻(はじかま)神社へ。

青空が広がってきました。


この道でヒメツチハンミョウを発見!
つぶれてますが・・・もう出てきてるんですね。




美しいスギ林。


スギが枯れたあとにヒサカキが生え、その隙間からヤブツバキ、の図。
ちいさなヒメユズリハも見えますね。


参道はコケ(ジャゴケが多いです)が見事です。


スギの根元にアカネズミがヤブツバキの実を運んで芽吹いたのではないか?
と西谷が推測するのも無理はない状況。
それ、当たってます。たぶん。


手水鉢に雨水が溜まっています。


中や縁に鳥の羽根がありました。
水浴びしたのでしょう。ヒヨドリかな?


御神木のイヌマキの説明をする西谷。


マメヅタが絡まるイヌマキに群がる人々。
マメヅタ綺麗だもんねー。


『シデ』を見つけました。
樹幹流(じゅかんりゅう)を溜める工夫です。
昔は荒縄と甕でした。


タブノキの根。
なんでこんなんなっちゃったの?
しかしすごい造形美。


もちろんヤブツバキもたくさん咲いていました。

午前中だけの限られた短い時間でしたがいろいろな人の話を聴いて大変有意義に過すことができました。

そうそう、動植物ということでしたが動物(鳥)はまったくダメで私がこの時間内で確認したのはツグミ、ヒヨドリ、メジロ、ウグイス、ホオジロ、シジュウカラ、キジ、ノスリ、トビ、ハシブトガラスの10種だけでした。
なんともお淋しい結果です。


オマケ画像。

民家に植えられたジンチョウゲが咲き始めていました。


                           がんま
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