借りていた田んぼを所有者の定年帰農で返したため、我が家で出来る田んぼはこれだけ。
発泡スチロールの田んぼが7つ。
6月9日に田植えを行い2カ月余り。
穂が出だしたのが2日前ですが、翌日朝に撮影したのがこの写真です。
たった1日で穂が出そろい、花が咲きました。
茎が太くなり、穂が出る瞬間は何とも言えません。
人間の赤ちゃんが生まれる時のような感じがします。
穂が出てくると、弱々しかった籾が口を開け、おしべが出来てめしべが受粉するとすぐに閉じてしまう。
この間2時間ほど。
おしべはそのまま籾の外で天寿を全うします。
あとは、お母さんが一生懸命に籾の中にでんぷんを溜めていきます。
お母さんの子育てが始まります。
1本植えた苗から分げつにより出来た兄弟たち。
同じ茎でも、穂には100粒前後の兄弟たちがいます。
毎年この瞬間がが忘れられず、小さなたんぼで米作りを続けています。
奥によく言われます。
「子育ての時に、この位世話をしてくれたら助かったのに。」と