久しぶりに畑に行った。はじめてつくったとうもろこしの甘さ、おいしさが忘れられなくて、遅く蒔いたとうもろこし。種を買ったとき、まだ大丈夫と言われたけれども、9月に入って暑さがすーっと消えてしまったので、生長しなかった。だからボクは今日、とうもろこしを抜き、畑に穴を掘って埋め始めた。とうもろこしはよい肥料になるというので、穴を掘り、とうもろこしを折って穴に放り込み、そして踏みつけ、土で蔽う。その作業を続けていたら、だんだん暗くなってきて、もうやめようと決めたときには、西の空は美しい夕焼けが広がっていた。
農作業の後で夕焼けを見ると、子どもの頃のことを思い出す。我が家は先祖から受け継いだ田を所有している(今は、作っていただいている)。中学生の頃までは自作していたので、稲刈りなど夕方まで農作業をした経験を持つ。帰宅する頃には、西の空が赤くなっていて、ボクは母が引くリヤカーの上で夕焼けを見つめていた。
背景は赤、家々は黒、そしていくつかの窓には、光が見える。このシルエットが何とも言えない。ほんとうに美しいと思う。
ボクは、とてもとても美しい夕焼けを見たことがある。その夕焼けを見ていて、つくづく生まれてきてよかったと思った。生まれてこなかったら、この夕焼けは見られなかったのだ、と。
あるとき、アウシュビッツの生き残りの方の手記を読んだ。生き残った方には、ボクと同じように夕焼けをみてみずからが生きているということに感動し、生き続けようと思った人がいたという。
夕焼けは、命をつなぐ、と思う。
農作業の後で夕焼けを見ると、子どもの頃のことを思い出す。我が家は先祖から受け継いだ田を所有している(今は、作っていただいている)。中学生の頃までは自作していたので、稲刈りなど夕方まで農作業をした経験を持つ。帰宅する頃には、西の空が赤くなっていて、ボクは母が引くリヤカーの上で夕焼けを見つめていた。
背景は赤、家々は黒、そしていくつかの窓には、光が見える。このシルエットが何とも言えない。ほんとうに美しいと思う。
ボクは、とてもとても美しい夕焼けを見たことがある。その夕焼けを見ていて、つくづく生まれてきてよかったと思った。生まれてこなかったら、この夕焼けは見られなかったのだ、と。
あるとき、アウシュビッツの生き残りの方の手記を読んだ。生き残った方には、ボクと同じように夕焼けをみてみずからが生きているということに感動し、生き続けようと思った人がいたという。
夕焼けは、命をつなぐ、と思う。