これでもか、これでもかと統一教会党=自民党の腐臭が全国を覆う。しかし人々はその腐臭がわからない。
著者・白井は、この腐敗しきった政治の状況を、2012年体制と呼ぶ。中野晃一が提唱した概念のようだが、それを支えているのが、有権者の「無気力状態」だと最初に指摘する。
この体制の特徴は、不正、無能、腐敗であるという。その通りである。よいことは何もない、悪ばかりなのだが、しかし人々はその体制を支え続けている。
私はなぜそういう体制を人々が支持するのかが理解できなくなっている。政治から遁走したいと思うほどだ。
そうはいっても、日々私が生きていれば消費税をはじめとした税金を払い、支配層の利権にカネを送り続けている。政治を見れば、政府支出を少し見るだけで、すべてが利権へとつながっていることがわかるほど、税は特定の勢力にばらまかれている。
この腐臭にまみれた政治から逃げたいと思うのは、私だけでないはずだ。あまりにひどすぎて!!
よく考えてみれば、創価学会の公明党は、やはり政治権力のなかにはいってはいけない政党であることがよくわかった。時折、公明党を「平和」の党だとして、右傾化する政権内でブレーキをかけることに期待する声が聞かれたことがあったが、それは明らかに間違いであることが、統一教会問題に於ける公明党の動きを見ればよく分かる。
本書は、近年の政治の動きをおさらいするときに役に立つ。そしてそこに書かれていることが、私の思いと共感する故に、すらすらと読み進めることができる。
いずれにしても、2012年体制はすでに「統治の崩壊」へとむかうものだと白井は記す。しかし、野党の体たらくを見れば、良い統治が日本に実現するとはとても思えない。
白井がこのように2012年体制を撃つということは、いまも政治をなんとかしようという思いをもっているということだ。
私はその熱がどんどんさめてきていることを実感している。あまりの不正、無能、腐敗に、もはや呆れるしかない。
この本、読んだ方がよいと思う。