最近は寒すぎて畑に立つ時間は少なくなっているが、農作業をしているわたしは、農家がユーチューブで農作物のつくりかたを教えてくれる番組をみて参考にしている。昨日、その番組をみていたら、農家の方が、最近農作物の価格が上昇していることから、それにより日々の農作業が報われているとして笑みがでていると言っていた。
農産物は、自然の影響を直接受け、生産量はそれに多いに左右され、また豊作になると価格が下がる、したがって農家の収入は安定しない。
わたしはみずから農作業をしていて、農業労働分は価格に転嫁できていないのではないかと思っている。今、わたしの周辺で農作業に従事している人は、年金などほかの収入があるから生活できている。農業からあがる収益だけでは、とても生活はできない。
農業労働は、夏は猛暑の中作業し、冬は厳寒の中、冷たい風に体をさらして行われている。
最近は肥料価格も上昇し、農機具は想像をこえるほど高い。小規模な農家がもっているトラクター価格は200万円くらい、大規模に農業をしている農家では1000万円を超えるトラクターを使用している。
農作物をつくっている農家の苦労を、消費者は知らなければならない。
ふつうの国は、国民の食糧を生産する農家を大切にしている。農家が困らないように、所得保障をしている。自民党・公明党政権はそんなことはしない。大企業などには大金を補助金としてばらまいているが、農家にはそれがない。農水省の政策にそって、減反や生産調整(つまり米の生産を抑える)に協力したりすれば補助金は少し出る。また圃場整備事業をすれば多額の補助金がでてくる。しかしその金は、土木業者の懐に入る。
他国と同じように、農家の所得保障をきちんとすべきである。
現在の米価格の上昇は、政府の米生産を抑制する政策の結果である。
野菜など高騰の理由は、気候変動によるものであろう。当地では雨が降らないので、農作物が大きく生長しない。高額野菜の代表となっているキャベツ、わたしもつくっているが、小さいままだ。如露なんかで水をやっても、土の表面を濡らすだけだ。ある程度の雨が降らないと、野菜は生長しない。
しかし他地域では雨が降ったりして豊作の所もあるかもしれない。すると、その地域の農家は収入が増えて笑いも出てくるだろう。同じものをつくっていても、地域により、収入はバラバラとなる。
暑さや寒さのなか、農地で作業をしている全国の農家が安心して農業ができるようにすることが、政府の仕事となるべきだ。それが結果的には、日本国民の安定した食の提供となる。しかし、自民党・公明党政権による農政は、ノー政といわれるほどヒドイものだ。税金を大企業ばかりに金を投入している自民党・公明党政権には去ってもらうしかない。