浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

日刊ゲンダイの記事

2020-04-20 21:36:06 | 政治
 ほとんどの新聞が、政権に対してきわめてお行儀の良い対応をしているとき、悪いことをしている政治家に「忖度」なく食ってかかる『日刊ゲンダイ』は、今とても重要なメディアになっている。

 今日の巻頭は、

さながらバンザイ突撃 この政治家と専門家では収束不可能

 である。途中までしか読めないが、登録すると全文読めるようになるので、読んで欲しい。

 その中で特に知らせたいことは、専門家と称する者たちが無能であることだ。
東大の児玉龍彦氏のことば。

 「(中国で)集団感染が報告されてから1週間程度で、世界最強のバイオ企業BGI(Beijing Genomics Institute)がシークエンス(塩基配列)を決め、世界最大の検査会社ロシュ(スイス)がその1週間後にはPCR検査を立ち上げた。簡易検査方式であるPCR検査は最初からできるようになっていた。だから、世界中が膨大検査に走った

 尾身茂副座長(地域医療機能推進機構理事長)と岡部信彦氏(川崎市健康安全研究所所長)について、「かつてWHO(世界保健機関)でアジアの感染症対策を指導する立場にあった立派な方々ですが、昭和の懐メロみたいな昔風の対策に固執した。世界の感染疫学は遺伝子工学をもとに膨大検査をして情報追跡をする手法に移っていたのに、そのトレンドが理解できず、今回の失敗が起きてしまった。専門家会議にはコロナウイルスの遺伝子解析の話をできる人がひとりもいない。C型肝炎や抗生物質の専門家はいますが、遺伝子工学や情報科学の専門家がおらず、この専門家会議は学問的にはかなり問題だらけと言えます」。


 なるほど、各国がPCR検査体制を拡充して実態把握を急ぎ、医療体制の維持に努める中、日本だけが「検査数を増やすと医療崩壊につながる」というトンチンカンな理由で市中感染を野放しにしてきたわけである。

 森田実氏のことば。

「台湾、韓国、ベトナムはコロナ対策に成功し、発生地の中国も懸命な対処でヤマを越えて他国支援に乗り出している。世界がアジア諸国の成果を学び取ろうとしているのに、日本だけが変な意地を張り、真実を見ようとしない。つまるところ、安倍政権の発想は大日本帝国のアジア侵略と同じ。アジア蔑視も甚だしいし、とんでもない時代錯誤です。救いようのない鈍感と傲慢で国民の健康や生命を犠牲にしている

 上昌広氏のことば。

「要するに、厚労省のドライブスルー式の推進はうわべだけ。2学会による同時発表はあまりにも不自然。否定的な厚労省が裏から手を回したのでしょう。厚労省は新型コロナの毒性を見誤り、コレラや細菌性赤痢などを対象とするクラスター対策に突っ走った揚げ句、クラスター潰しに失敗した。

 厚労省内部が引き返せないと考える勢力と軌道修正を図ろうとする勢力に割れる中、世間の関心は折よくアベノマスクと10万円給付に集まっている。この間に検査件数が積み上がって陽性者が急増しても、集中砲火を浴びることはないとの思惑も見え隠れします。専門家会議は機能不全、厚労省クラスター班は暴走。この国の新型コロナ対応は空中分解してしまっています」
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