16話にわたる韓国ドラマ「花様年華」を見終わった。見始めてからどのくらい経過したのかはわからない。韓流ドラマは、次から次へとハラハラドキドキさせる事件が発生し、ゆっくり見続けることができなくなってしまう。だから途中で見るのをやめてしまうことがよくあった。
今日、15、16と連続して2話見た。やっと終わりだ。そしてハッピーエンド。学生時代にユン・ジス、ハン・ジェヒョンは会った。そして二人は恋愛関係に入るも、いろいろなことがあって、ジスはジェヒョンや仲間たちから去っていく。
その後、二人とも子を持つ親となって再会する。そのなかでいろいろな事件が起きるのだが、最後、二人はやっと結ばれる。
ジェ・ヒョンは学生運動のリーダーであった。その彼が大企業の娘と結婚して副社長になっていた。ジスは、学生時代の正義感をずっと持ち続け、非正規労働者ら虐げられた者たちと共生し、そして闘っていた。
学生時代にもった正義感を持ち続けるのはなかなかたいへんだ。時には「現実」と折り合いをつけながらも、「現実」に対してつねに抵抗しながら生きていく。そうした生き方は、社会的・経済的には「トク」にはならないことが多い。「トク」にならないことがわかっていても、自分の正義感を裏切らないために、抵抗を続ける。ジスは、そういう生き方を一貫してとり続けてきた。
私は、このドラマを見ながら、ジスの生き方を応援した。学生時代にいっしょにいた仲間たちの現在を見渡すと、志を維持しているものもいれば、学生時代と相対する立場に立っているものもいる。私自身は、自分を裏切らない、裏切った方がきっと苦しくなるだろうと思いながら生きてきた。ジスと同じだ。
「花様年華」の意味は、「花のように華やかな年月」といったものだそうだ。何を「華やか」だとみるのかは人それぞれであるが、私にとっては、学生時代に持った意志を裏切らないで生きてきたことが「華やか」であったと思う。それは、この韓国ドラマと同じである。
「花様年華」は、アマゾンプライムで見られる。