四月から大阪で万国博覧会が開かれる。
もともとわたしは、大阪維新の会がカジノ建設のために強行する大阪万博に、まったく行く気はないから、あまり関心を持っていなかった。
ところが、れいわ新選組の大石さんの話を聞いていて驚いた。大阪万博に入場する人には、万博IDというのが必要で、それに関して様々な個人情報があつめられ、それらが商用利用されることになっているという。
そこで大阪万博にアクセスしてみた。すると、
まず「万博利用規約」があり、それに「同意」しなければならない。
すごいのはここからだ。「個人情報保護方針」というのが掲載されているが、これは個人情報の商用利用を正当化するために掲げられているとしか思えない。どんな個人情報を収集するか、というと、次のようになる。
当協会が収集する個人情報には、以下のものが含まれます。
・ユーザーの基本情報(氏名、ニックネーム、性別、生年月日、住所(郵便番号、都道府県名、市町村)、電話番号、メールアドレス、パスポート番号、国籍又は居住国に関する情報等)
・支払い及び決済に関する情報(クレジットカード番号等)
・位置情報
・生体情報(顔画像、音声、指紋等)
・所属先に関する情報(企業名、団体名、部署名、役職等)
・医療に関する情報(障がい者認定の有無等)
・SNSに関する情報(LINE、X、Facebook、Instagram又はGoogle等のアカウントやプロフィール、パスワードに関する情報等)
・入力情報(言語設定、メール配信設定、既婚・未婚の別、子どもの有無、趣味嗜好その他当協会の入力フォーム等の当協会が定める方法を通じてユーザーが入力又は送信する情報等(上記に含まれる情報を除く。))
・ユーザーの端末等から取得する情報(端末の種類、OS、端末識別子、IPアドレス、ブラウザ種別その他のブラウザ情報、リファラー情報、Cookie ID、Cookie及びCookie類似技術を利用して取得する閲覧履歴・購入履歴等に関する情報、IDFAやGoogle Play広告ID等の広告識別子等)
こんな個人情報が取得されてしまい、それが「個人情報の第三者への提供」という欄に記載されている。当初から、個人情報を第三者へ提供することになっている。
個人情報が現在ほど重視されている時代はないのに、万博協会は個人情報を第三者に提供して、第三者はそれをもとにカネ儲けをするのである。
万博に行かない理由がまた増えた。