窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

2018年新年会を開催しました

2018年01月15日 | リサイクル(しごと)の話


  1月13日、ホテル・キャメロットジャパンにて弊社新年会を開催いたしました。

  今年は年末年始の休業が7日まで続いたこともあり、13日という遅めの開催となりましたが、そのせいもあってか例年よりもさらに多くの皆様と新年を迎えることができました。ありがとうございました。

  毎年、各部署が持ち回りで企画から進行までを担当する弊社の新年会。今年は総務部の担当で、会のテーマは「ハーモニー」です。



  ということで、例年PVで始まるオープニングが今年は社員による生のバンド演奏で始まりました。ひとつひとつ違う楽器がハーモニーを奏でることで、ひとつの音楽となり聴いている人の心に届く、そんな趣旨ではないかと推察しますが、かつてなかった演出で会場の雰囲気も大いに活気づいた気がいたします。



  弊社代表取締役社長、中野博恭による年始のご挨拶と、同会長、中野聰恭による乾杯の音頭で会はスタートしました。



  今年で8年目、毎年大好評の、2011年国際バーテンダー協会主催カクテル世界大会総合優勝、「Bar Noble」の山田高史さんによるカクテル・ブース。今年は、弊社の行動指針を表現した定番のオリジナル・カクテル「エコソフィー」(写真奥)に、会のテーマに因んだオリジナル・カクテル「ハーモニー」(写真手前)を作っていただきました。「ハーモニー」は、パッションフルーツリキュール、パイナップルジュース、ローズシロップの甘口で飲みやすいカクテルです。



  今年の余興は、全国および海外に広がる弊社営業所・工場から地元を表現する楽器(音の出るもの)を持ち寄ってのハーモニー。因みに、こんなものが登場しました。

・ウクレレ(いわき営業所)
・日本酒の瓶(郡山営業所)
・いちご柄カスタネット(北関東営業所)
・警備用ホイッスル(事業本部)
・中華鍋(事業本部)
・ベイスターズ応援メガホン(用品企画部)
・木製ハンガー(金沢工場)
・落花生マラカス(秦野工場)
・ウエスの箱(山梨営業所)
・焼きそばのヘラ(富士営業所)
・しゃもじ(九州営業所)
・軍手の型(スービック工場)



  恒例のビンゴゲームも、トップ3位までの景品は、弊社の拠点がある各地域から集めた名産品のセット。

・東北賞(いわき、郡山)
・関東甲信越賞(北関東・山梨)
・東海・九州賞(富士、九州)

  そして100番目にビンゴになられた方には、本社のある「横濱ビールセット」が贈られました。



 さて、今回のテーマである「ハーモニー」には謂れがあります。弊社では、入社するとまず「和声」という職位からスタートします。全員が和声から始めるのです。実はこの「和声」を英語にしたものが「調和」を表す「ハーモニー(harmony)」なのです。つまり、弊社に入社してまず意識すべきことがハーモニーと言うことになります。何故ならば、弊社が掲げる行動指針「エコソフィー」は「環境と経済という二つの『エコ』を人の知恵によって調和させるもの」を意味しているからです。ハーモニーは弊社の基礎をなすものと言うことができます。

  毎年行われる新年会も、社員が全て自主的に企画し運営します。これも社員のハーモニー無くしては実現しえません。



  そういう意味では、これも毎年行われる弊社独自の締めの音頭「ヨイヨイヨイショ!」も、弊社とお世話になっている皆様とのハーモニーです。因みに、この「ヨイヨイヨイショ!」は、弊社の創業事業である故繊維業において、数百キロにもなろうかという重い荷物を、人手による協働作業で担ぎ上げていた時代の掛け声が元となっております。

  個々一人一人違う人間の個性。仕事の中だけでなく私生活で発揮されているものも含め、人にはたくさんの個性があるのだと思います。それらが発揮され、一つに調和した時、それは一人一人の個性をのせた一つの波となり、人の心に届くのだと思います。
 
  事業活動を通じ、今年もより多くの皆様とのハーモニーを広げていきたいと思っております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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薬を理解すれば薬は減らせる?-第91回YMS

2018年01月11日 | YMS情報


  1月10日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、2018年最初となる第91回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

  例年インフルエンザが猛威を振るう季節に突入しています。今回の参加者の中にも残念ながら体調を崩されている方が何名かいらっしゃいました。そんな中、今回のテーマは「あなたは『薬』に頼りますか?それとも-薬に頼らないで健康になる秘訣」と題し、薬剤師で公認スポーツファーマシスト、認定ウェルネスファーマシストの沖原雄様にご講義いただきました。

  実は僕が沖原さんと初めてお会いしたのは昨年6月。第91回YMSの打ち合わせのためにお話しさせていただいたのですが、趣味の自転車競技から専門知識をスポーツに活かすためスポーツファーマシストになられたお話、西洋薬学と東洋薬学の知見から「本当に健康のためになる薬の使い方」のお話、これも趣味でされている出勤前の早朝農作業から土と触れ合うことの心身への影響のお話など、まさに目から鱗のお話ばかりで、今回の開催を非常に楽しみにしていました。



  さて、日本における保険医療支出は、実に家計の4.9%を占めているそうです。これは決して馬鹿にならない数字です。しかし、今回のお話は「だから薬を飲むのはやめよう」というのではなく、そもそも「薬」とは何なのかの基本を知ることにより、薬とより上手なつい付き合い方ができるのではないか、結果として多少なりとも保健医療支出も軽減できるのではないかということです。

  その「薬とは何なのか」ということですが、薬とは体内の受容体に作用し、症状を改善または予防するものであって、病気の原因そのもの(例えばウィルス)を根絶するものではないということです。薬を飲むことによって病気が治るのは、薬によって症状を抑えている間に、人間に本来備わっている自然治癒力が病気を治しているのだそうです。つまり、病気を治しているのは薬ではなく自分自身だということになります。まずこの薬に対する理解が非常に大切です。

  したがって、病の治癒に関しては、昔からプラシーボ(偽薬)効果というものが良く知られています。プラシーボ効果とは、薬の成分が入っていない偽薬を良く効く薬だと信じて服用すると、症状が改善するという効果のことです。イスラエル工科大学のベン・シャナン博士らが2016年に雑誌『Nature Medicine』に掲載したマウス実験の論文によると、脳の報酬中枢が活性化することで免疫系が活性化することが判明したそうです。「この薬は良く効く」という「期待」は、この報酬中枢と関わる快感情であり、結果として免疫系が活性化し、症状が改善する可能性があるということです。言い換えると、快感情が内因性オピオイド(いわゆる脳内麻薬)を放出し、それが受容体と結合することにより鎮痛効果などを発揮すると考えられているようです。いずれにせよ、昔から言われている「病は気から」というのはその通りなのであり、これも病を治しているのは薬ではなく「自分」だからということになります。東洋医学では、昔から健康とは「気・血・水」のバランスであると考え、中でも「気」が重視されたそうです。



  この基本を踏まえた上で、薬は重要だけれども全てではない、薬と同じ働きをする食物や行為を生活に上手に取り入れることにより、体質を改善し、病気を予防する。結果として薬を減らす「減薬」につながる三つのポイントとして、①見方を変える、②薬を理解する、③薬の作用を考える、が挙げられました。

  一番目の「見方を変える」ですが、これは薬には症状を抑える働きがあるが、そればかりに頼ると自然治癒力も抑制してしまう結果、かえって病気の原因が長く体内にとどまってしまう可能性もあるということです。例えば、高熱が続くような場合はもちろん薬で熱を下げることの方が望ましいのですが、発熱は一方でウィルスと身体が戦っている作用でもあります。だとすれば、例えば身体を芯から温める作用のある漢方(麻黄湯)を服用するとか、熱めのお風呂で体を温めるとか、生姜やトウガラシなど体を温める働きのある食物を採るといったことを通じて、ある程度薬の作用を代替することができそうです。「発熱」→「解熱」とすぐに考えるのではなく、「発熱の作用とは何であろうか」という視点の転換も必要ではないだろうか、ということです。

  二番目の「薬を理解する」ですが、漢方を含むすべての薬は病気の箇所だけに作用するのではなく、常に全身に作用するため、病気外の箇所に悪影響を及ぼす「副作用」の可能性があることを理解しておくということです。例えば薬を服用し過ぎて肝機能が弱まると、薬の血中濃度が高いまま保たれ、身体に害を及ぼす恐れがあります。

  三番目の「薬の作用を考える」では、高コレステロールと高血圧の例が挙げられました。まず前者についてですが、コレステロール自体は悪いものではないということ。しばしばLDLコレステロールを「悪玉コレステロール」と呼んだりしますが、LDLコレステロールも身体に必要なコレステロールであることに変わりはないのです。高コレステロールは確かに動脈硬化等のリスクがありますが、必ずしも薬に頼らず、運動によってLPL(リポ蛋白リパーゼ。中性脂肪の分解を促進する)を活性化することができます。もちろん即効性という点では薬なのでしょうが、これは僕自身、運動によって中性脂肪やLDLコレステロールを劇的に減らした経験があります。同じように、血圧が高めの方についても、手足などの抹消や褐色細胞の多く集まる箇所を温める運動をする、発汗によって過剰な水分を減らす、食物繊維を多く採るなどの補完的・予防的方法があります。因みに「抹消や褐色細胞の多く集まる箇所を温める運動」ですが、第20回YMS関連記事)で教えていただいた、中島輝彦さんの簡単な三つの動作「フェニックス」、「カンガルー」、「チーター」がまさに該当します。

  お話を伺い、僕自身日頃から様々な誤った思い込みの中で生活しているのだと気づかされました。下手をすると身体に良かれと思ってやっていたことが逆効果などと言うこともあるかもしれません。今回のお話で、何か特別なことをするのではなく、体質を改善し病気を予防する工夫を生活の中に上手く取り入れつつ、薬と上手に付き合うことが大切なのだと学ぶことができました。

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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2017年12月アクセスランキング

2018年01月08日 | 人気記事ランキング


  ナカノ株式会社は本日より2018年の営業を開始いたしました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

  平成30年。頭の中では昭和の記憶の方が長い僕も、実質的には平成の世で3分の2を過ごしてきたことになります。その平成もいよいよ終わりとなり、何か目まぐるしい変化が様々なところで起こっているような気がいたします。

  さて、2017年12月にアクセスの多かった記事、トップ10をご紹介します。

  弊社として12月のメインイベントは何といってもいわき営業所の移転です。本日は新営業所で初めての新年を迎え、営業所員一同さらに気持ちを新たにしていることと思います。引き続き変わらぬご支援のほど、お願い申し上げます。

  仕事の関連で言えば、カテゴリの「リサイクル(しごと)の話」がランクインしました。ありがとうございます。

  総合3位、個別で2位に入ったのは、第91回YMSの記事。生憎僕は参加できず、参加者からのレポートとなりましたが、「居酒屋」という大衆文化を通して生の横浜の歴史を学ぶことができ、大変好評だったようです。

  9位の「うれしたのし屋」さん、年末の掲載にもかかわらずランクインしたのは流石です。

1 トップページ
2 いわき営業所を移転しました
3 元祖横濱市民酒場で8回目の忘年会-第90回YMS
4 久村俊英さんの超能力を目撃してきました
5 その他
6 「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました
7 カテゴリー毎の記事一覧(リサイクル(しごと)の話)
7 カテゴリー毎の記事一覧(史跡めぐり)
9 2017年の締めくくりに-うれしたのし屋(追浜)
10 エコノミーとエコロジーの語源

本年も「リサクルライフ」をよろしくお願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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