窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

筆跡診断オンラインセミナーを開催しました

2020年07月27日 | 筆跡心理関係


 7月22日、ZOOMを活用した初めての「筆跡診断入門セミナー」を開催しました。オンラインということで、今回は北海道から福岡県(ほか、埼玉県、東京都、三重県、兵庫県など)まで、普段なかなかお会いするのが難しい、僕から見て遠くの皆さんに多数ご参加いただくことができました。本当にありがとうございました。

 新型コロナの影響で物理的に集まってのセミナー開催が難しくなってしまいましたが、この点はオンライン・ミーティングが一般化したことの良い点ですね。

●筆跡診断(Graphology)とは
●筆跡診断入門(体験ワーク)
●筆跡診断の科学

 さて、今回も上記のような3部構成で行いました。入門セミナーの内容は毎回ほぼ同じですが、セミナーでのフィードバックやその後得られた知見などを基に、少しずつ改編が加えられています。



 初めに、「筆跡診断(Graphology)」とは何かについて。これについては、当ブログでも診断事例を含めてご紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください。初めての皆さんに、筆跡診断とはどのようなもので、具体的にどのように診断し活用しているのかについてお話しさせていただきました。よく聞かれるのですが、皆さんがよく耳にする「筆跡鑑定」とはベースの方法論は共通するものの、全く別のものです。



 皆さんに一通り筆跡診断について理解していただいた後、第二部は「体験ワーク」。まず、筆跡診断の中で最も基本かつ最も重要な14の筆跡特徴について、実際に皆さんの書いた字を自己診断していただきました。つづいて、覚えた筆跡特徴を基に、実際の筆跡から書き手の職業を当てる、「職業あてクイズ」。この基本的な筆跡特徴を駆使するだけでもかなり推測ができるということを体験していただきました。この体験ワークはやはり実際に集まってのセミナーの方が皆さんの熱を感じられて良いですね。本当はグループセッションも行いたかったのですが、僕のスキル不足と回線トラブルにより今回はできませんでした。



 第三部は「筆跡診断の科学」。皆さんから受ける筆跡診断に対する疑問の中で最も多い、以下の三点についてできるだけ科学的根拠を基にお話しさせていただきました。

●筆跡診断って占いじゃないの?
●筆跡を変えれば性格は変えられるの?
●今の時代、「手書き」する意味あるの?

 一言で言うと、筆跡とはボディランゲージの一種であるとお考えいただければ良いと思います。



 最後に、おまけとして先日棋聖のタイトルを獲得した藤井聡太さんの「偽サイン」について。単純にサインそのものの出来ばかりでなく、その筆跡からどのようなことが読み取れるのかについてお話しさせていただきました。

 初めての開催で不慣れな点も多々ありましたが、オンラインの方が活発かつ率直な質問が出るのではないかとという気がしましたし、集合形式とはまた違った良さがあると感じました。何より距離的制約を超えられるというのが魅力ですね。機会があればまた開催したいと思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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FACSマニュアルについて

2020年07月12日 | 表情分析


 4月から時間を見て少しずつ「FACSマニュアル」を読み進めていたのですが、約500頁にも及ぶマニュアル、ようやく通読することができました。読み終えた感覚としては、表情分析の奥の深さ、道程の遠さに呆然といったところです。

 「FACSマニュアル」は、FACS(顔面動作符号化システム)における顔面動作を特定するコード(AU)を解説したものです。構成としては、顔面上部、顔面下部(上下の動作・水平の動作・斜めの動作・環状の動作)に分かれ、それぞれの領域に該当するAUと複数のAUの組み合わせについて説明がなされます。

 内容は、最初に該当する顔面領域の筋肉の構造とAUとの関係について説明がなされます。そして各AUについては、①外見の変化、②当該AUの作り方、③強度採点の順で説明されます。「強度」というのは、そのAUが動いた程度のことで、A~Eの5段階で評価されます。基本動作としてのAUは全部で27個あります。

 その他、当該AUの強度を変化させるような他のAUとの組み合わせについてや、同時に起こるはずのないAU(例えば、顔を左右同時に向けることはできない)なども取り上げられます。各章の終わりには、登場したAUの識別を練習するための画像と動画があります。

 続いてAD(アクション・ディスクリプター)についての解説。AU(アクション・ユニット)ほど動作の筋的基盤が特定されていない動きをADといいます。さらに、AUと共起し、AUの解釈を助ける補完的コード。ADもこれに含まれますが、全部で28個あります。例えばAU31(歯を食いしばる)といったもの。

 さらに、目と頭の位置のコードが25個あります。実際に表情をコード化する時、対象が常に正面を向いているとは限りません。頭と目の位置はAUの強度に影響を及ぼす場合があります。例えば、頭を上げながら目を下げていると、あたかも目を閉じている(AU43A)かのように見えてしまうことがあるというように。

 一通りコードの解説が終わると、実際にコード化する時の採点ステップについて説明がなされます。さらに上級テクニックとして、発話中の採点の方法、顔の片側だけあるいは左右非対称のAUの採点の方法なども解説されます。

 これだけでもマスターするには途方もない時間と実践の積み重ねを要することは容易に想像できます。ところが、さらにこの「FACSマニュアル」とは別に、分析者のための「インベスティゲーター・ガイド」というこれまた180頁超のガイドブックもあるのです。しかし、この3ヶ月というもの、(画像や動画に登場する)70年代風アメリカ人の顔を嫌というほど見過ぎて少々疲れてしまいました。「インベスティゲーター・ガイド」についてはまたの機会にしたいと思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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初のオンライン開催-第118回YMS

2020年07月09日 | YMS情報


 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、2020年3月より10月まで休止しているYMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)ですが、7月8日、初めての試みとしてZOOMを用いたオンラインで開催しました。

 講師は、YMS最多登壇(通算7回目)の、お馴染み野原秀樹先生。テーマは、「オンラインでチームビルディング、『謎解き』ワークを楽しもう!!」です。

 これまで身体を動かすことの多かった野原先生のプログラムですが、オンラインということで今回は「謎解き」、頭を使うワークでした。そして、ただオンラインというのではなくZOOMの良さを逆に活かした、「オンラインだからこそ」の内容だったと思います。

 アイスブレイクとして、参加者同士「このコロナ禍での近況について」グループセッションを行った後、「謎解き」のワークを二問行いました。

 これまで幾度も野原先生のプログラムを受講してきて、「自分で作り上げたフレームに惑わされてはいけない」と分かってはいるのですが、頭で分かっていても身体が動かない「インプロ」(即興)と同様、頭そのものもやはり「分かっているだけでは動かない」ことに気づかされました。私たちは何と思い込みに囚われやすいことか…。

 また、お互いが離れたオンラインでのワークでも、起こることは普段の組織内で起こることと同じであることにも気づかされました。二問の謎解きから得られた気付きは多いのですが、いくつか挙げてみますと、

・目の前の情報に惑わされない
・過去の似たような経験を駆使する
・規則性を見つける
・様々な角度から物事を眺める

 以上は個人内のことですが、

・他の人の力を借りることに躊躇しない
・「大したことない」と思えるようなことでも表に出してみる(他の人にとっては重要なヒントかもしれない)
・空気を読み過ぎて、遠慮しない

 こうした行動は普段の組織でも起こっている可能性があり、一つ一つは何気ないことではあるのですが、それが個人のみならず組織としての創造性をかなり阻害しているのではないかと思いました。折角仲間が集まっているというのに、相乗効果が生まれないばかりか、下手をすると個人以下に能力が抑え込まれてしまう。これは見過ごせない課題です。

 また、たとえ「自分は組織への貢献度が低い」と思っていたとしても、視点を変えれば貢献できることは必ずあるということです。わずか二問の謎解きの中で、「自分たちにはまだまだできることがある」と思わされた90分でした。

過去のセミナーレポートはこちら

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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秦野でおしゃれにランチースペイン食堂ビバラーチョ(渋沢)

2020年07月02日 | 食べ歩きデータベース


 神奈川県秦野市は、当社がリサイクルの工場を構えて今年で49年。大変ゆかりのあるところです。丹沢山地を背にした盆地、天気の良い日には大きな富士山が見え、水の美味しいところです。僕が子供の頃は、秦野と言えば煙草と落花生でしたが、今ではそれを知る人も少なくなってしまったかもしれません。

 気がつけば久しぶりに秦野に来た気がします。途中、東名高速道路に伊勢原・大山ICというのができていて、しばらく遠ざかっていたことを実感しました。振り返ってみると、1月24日に行った工場の新年会以来、5ヶ月ぶりかもしれません。

 秦野に行った時のランチは、もっぱらラーメン、蕎麦、インドカレーなのですが、今回は渋沢駅近くにスペインバルができたというので、そこへ行ってみました。「スペイン食堂 ビバラーチョ」です。

 こんなご時世ですので、まず非接触型検温器で体温の計測。僕たちの前に入った女性が、何度測っても37.6度と出てしまい戸惑っておられました。蒸し暑かったこの日、冷房の効いた車の中にいた僕でも36.8度あったので、もし少し歩いてこられた方なら一時的に37度超えることもあるのではないかと、少し気の毒な気がしました。ちなみに、店内のお客さんは我々二人を除いて、全て女性でした。



 ランチメニューはパエリア、パスタ、魚、肉の4種類があります。折角スペイン食堂なのでパエリアを頼んだ方が絵になったと後で反省したのですが、純粋にランチを楽しむという点ではパスタも大変上品で美味しかったです。

 何より、最初に出てきたサラデリビュッフェ(冒頭写真)。サラダにハム、ミニトマトに詰めたモッツアレラチーズとボリュームがあり、美味しかったです。普段の僕の昼食からすれば、量的にはこのサラデリビュッフェだけでも十分なくらいでした。



 それにドリンクとプチデザートがでます。

 店内はこの界隈としては広め(42席)で、夜に来たらもっと楽しそうです。いずれ機会があれば、夜にもお邪魔したいですね。

スペイン食堂ビバラーチョ



神奈川県秦野市柳町1-15-13



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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2020年6月アクセスランキング

2020年07月01日 | 人気記事ランキング


 関東地方は梅雨真っただ中、しかし昨晩は梅雨というより真夏のような大荒れの土砂降りでした。

 例年創業月である7月に行われる全社員ミーティングも今年は中止。様々なイベントが中止となる中、なかなかブログの更新もままなりませんが、徐々に投稿を増やしていければと思っております。更新の少ない中、6月も多くの皆様にご覧いただき感謝申し上げます。

 さて、2020年6月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

 まず6月もランキングを除けば結局、「待ち侘びていたお店の焼鳥―友酒家(関内)」の1件に終わってしまいましたが、下旬の投稿にもかかわらず6位にランクインしました。さらに、7位「仲本工事さんのお店に行ってきました-仲本家(自由が丘)」はその丁度1年前の記事だったのですね。何回かお邪魔しているので、まだ1年しかたっていないというのが不思議な感じです。

 それ以外は定番を含む、5月と似た顔ぶれ。定番から行きますと、

1位:「エコノミーとエコロジーの語源」(39ヶ月連続:かつ2ヶ月連続1位)
3位:「久村俊英さんの超能力を目撃してきました」(2ヶ月連続)
5位:「『上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会』に参加してきました」(3ヶ月連続)
10位:「Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子」(2ヶ月連続)

 コロナの影響でこのところ多いのが、

8位:「蘇(そ)を食べてみました」(4ヶ月連続)

 そして、5月末にリリースした9位:「「働く人の安全・健康のためにー創業85周年企画」も2ヶ月連続でランクインしました。

「2020年新年会を開催しました」(5ヶ月連続)、「福岡県産パクチーを愉しむ会-福扇華(半蔵門)」(3ヶ月連続)はついに圏外となってしまいましたが、それでもそれぞれ14位、12位でした。

1 エコノミーとエコロジーの語源
2 トップページ
3 久村俊英さんの超能力を目撃してきました
4 2020年5月アクセスランキング
5 「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました
6 待ち侘びていたお店の焼鳥―友酒家(関内)
7 仲本工事さんのお店に行ってきました-仲本家(自由が丘)
8 蘇(そ)を食べてみました
9 働く人の安全・健康のためにー創業85周年企画
10 Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子

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