窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

久留米の老舗久"留米ー田中鰻屋(久留米)

2024年05月31日 | 食べ歩きデータベース


 恐らく久留米に降りるのは初めてなのではないかと思いますが、5月30日、1804年(文化元年)創業の鰻の老舗、田中鰻屋さんに行ってきました。こちらのお店の創業者である清右衛門は、久留米藩主有馬頼貴の御膳寮奉仕、すなわちお殿様のために蒲焼を焼く役を務めた方なのだそうです。

 お店もいつ頃の建物なのか分かりませんが、襖絵なども立派でなかなか趣があります。

 名物は上の写真の「せいろ蒸し」。久留米から筑後川を下ると、どじょうや鰻で有名な柳川がありますが、そこと同じく、たれで味付けした茶色いご飯に、鰻の蒲焼と錦糸たまごをのせ、蒸籠で蒸します。一般に柳川発祥と言われていますが、久留米よりやや南西に位置する大善寺というところが元祖ではないかと伺いました。

 前回ご紹介した近江八幡のひつまぶしとは対照的に、仕上げに蒸してあるため、全体が柔らかくふっくらと仕上がっています。九州なので、味付けは甘め。鰻は地方によって製法も食べ方もそれぞれで、楽しいですね。当初底が浅いと感じましたが、食べ終わるとそこそこボリュームがあります。肝吸い付き。

蒲焼元祖 田中鰻屋



福岡県久留米市中央町15-32



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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カウテレビジョン様創業20周年に出席させていただきました

2024年05月29日 | リサイクル(しごと)の話


 5月27日、ホテルオークラ福岡にて、日ごろお世話になっている株式会社カウテレビジョン様の創業20周年感謝の集いにお招きいただきました。弊社のHPに掲載されている様々な動画を作成していただいた企業様です(動画もぜひご覧いただけたら幸いです)。



 総勢290名弱の方々が集い、大変な盛況でした。



 この日のために、社員(同社では「クルー」と呼んでおられますが)のみなさんが昨年9月から仕事の合間を縫って準備を進めてこられたそうです。以前、同社の四半期総会に参加させていただいたことがありますが、日ごろからみんなで仕事を作り上げていくという文化を感じます。

 開会と閉会にあたっての髙橋社長のお話では、創業に至るまでの経緯や想い、その後の目まぐるしく変わる環境の荒波に揉まれながらも、進むべき方向を見失わず、むしろその波を自分のものとしていった様々なエピソードが語られました。そして、クルーの皆さん一人一人にもストーリーがありました。一人一人のストーリーがフラクタルな構造をなして会社全体のストーリーを作り上げている、そんな企業だと感じます。



 そして強く印象付けられたのは、「偶然を偶然としない」会社であること。一言でいえば「ご縁を大切にする」ということですが、ご来賓で挨拶された、福岡の名だたる企業の社長様との繋がりもご縁なら、



素敵な演奏を聴かせていただいたヴァイオリニスト竜馬さんとの繋がりもご縁。この会場におられる皆さんが全てご縁で結びつき、一つの空間を作り上げていました。因みに僕もたまたま横浜育ちなのに在京福岡県人会に顔を出していたことから福岡の会社である同社とご縁を頂き、今日に至っています。

 「ご縁」というのは、偶然の出会いを偶然でやり過ごさない人のところに生まれ、またそういう人のところに新たなご縁が舞い込んでくるのだと思います。したがって、どの方のお話を伺っても、そこには必ず出会いと現在に至るまでのエピソードがあります。これがここにいる300人近い人たち全員にあるとすれば、これはなかなかないことなのではないでしょうか?



 採用動画を作成し、著しい成果を挙げた企業者様や、同社が企画するインターンに取り組んで学生ともども良い成果をもたらした企業様への表彰もありました。



 因みに、僕も同社が企画する、学生と企業経営者をオンラインで結ぶ大学の公式ゼミ、「DXゼミ」の最多参加者ということで賞をいただきました(写真撮って下さった方、ありがとうございます)。僕の仕事では学生さんの生の声を聴くことができることはそう多くありませんし、様々な業種の中小企業経営者の皆様からお話を伺える貴重な機会ですのでせっせと参加していただけなのですが、まさか呼ばれるとは思わず恐縮です。

 弊社も今年創業90周年を迎えるので、会そのものも含め、大変勉強になりました。非常に若くて元気な会社ですので、今後ますますのご発展をお祈りしております。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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シーズンの分水嶺となったかもしれませんー日本プロ野球2024 横浜vs広島10回戦

2024年05月28日 | スポーツ観戦記


 昨日のブログでご紹介した通り、5月22日に2試合で33得点(0失点)というとんでもない試合に立ち会ったわけですが、3日後、地元横浜で違った意味のとんでもない試合に遭遇することになろうとは…。



 5月25日、横浜スタジアムで行われた、横浜vs広島10回戦に行ってきました。前日、エース東投手を援護できず、8回に同点に追いつかれ、延長10回ついに力尽き5vs2で敗れた横浜。せっかく勝率5割に戻したものの、1日で借金生活に逆戻り。交流戦前最後の3連戦の緒戦を落とし、なおさらこの日は負けられない試合となったのですが…。結論から言うと、またしても8回に追いつかれ、延長12回9vs6で逆転負けとなりました。5時間16分、シーズンの命運を左右しかねない、ショックの大きい敗戦でした。

 横浜スタジアム史上最高33,376人の観衆を集めたことも、舘ひろしさんと柴田恭兵さんが始球式を務めたことも、「そういえばそんなことあったな」と記憶の彼方に霞んでしまいました。



 横浜の先発は、前回5月18日の中日戦で6回5安打2失点と試合を作り2勝目を挙げた、今や現役では4人という、希少なアンダースローの中川(颯)投手。



 その立ち上がりですが、先頭の秋山選手にいきなりライト線際の二塁打を浴び、続く野間選手のファーストゴロの間に3塁とピンチを迎えます。



 すると3番菊池選手にあっさりレフト前に運ばれ、失点。試合開始ものの10分もしないうちに先制点を許してしまいました。



 一方、広島の先発は、今シーズン初登板の玉村投手。こちらは16球で三者凡退に抑える上々の立ち上がり。



 2回表。野球に限らず、およそ相手のある勝負事というのは、いかに自分がしたいことをするかばかりでなく、いかに相手が嫌がることをするかが非常に大事だと思っているのですが、それがこの回の広島の攻撃に見られました。まず、坂倉選手がファーストゴロに倒れ、1死となってから矢野選手がライト前ヒットで出塁します。



 すると、カウント3‐1となったところで矢野選手が盗塁。2回から走ってきたのは、伊藤捕手の肩(盗塁阻止率はあまり高くない)、そして中川投手がアンダースローであることを見越してのことだと思います。判定は当初アウトでしたが、リプレイ検証の結果、セーフに。次の打者が投手ですから、その前に得点圏に走者を進めることができました。そして8番打者の林選手は四球で出塁。これで1死2塁・1塁。



 さらに9番玉村投手の打席の時、矢野選手が三盗を決めます。これで併殺のリスクを減らすとともに、1死3塁・1塁で、外野フライ、あるいは仮に内野ゴロでも1点が取れる可能性のある環境が整いました。つまり、2塁・1塁であればほぼ間違いなく送りバントで2死3塁・2塁となるシチュエーションに対し、よりオプションを拡げることに成功したわけです。すなわち、守備側はそれらのオプションを想定して守らなければなりません。その結果は、玉村投手のサードゴロの間に矢野選手が生還。これで2vs0。



 昨日の流れを引きずる嫌な展開でしたが、2回裏、横浜にビッグイニングが巡ってきます。まず先頭の筒香選手がセンター前ヒットで出塁。



 宮崎選手は8球粘ってランエンドヒットを成功させ、無死3塁・1塁。



 大和選手は左肩に死球を受け、無死満塁。すると伊藤選手がすかさずセンター前ヒットを放ち、2vs1。なお無死満塁。



 知野選手は四球で押し出し、同点。



 すると前回登板時はホームランも放った、パ・リーグから移籍の中川投手がレフトにタイムリー。これで逆転。様々な事情を考慮してのことだと思いますが、広島の新井監督はここでよく堪えたなと思います。



 しかし、蝦名選手もレフト前ヒットで続き、さらに2点追加。これで0vs5。



 オースティン選手も続き、4度満塁。しかも未だ無死。ただ惜しむらくは、ここで3番、4番を迎えながら追加点を奪えなかったことです。タラレバになってしまいますが、ここで攻め切れていれば結果は変わっていたかもしれません。



 3回は両軍無得点で終えましたが、4回表、2死から林選手がセンターフライ、センターの蝦名選手は最初前進してきますが、打球はぐんぐん伸び、後退した蛯名選手の頭を超え二塁打に。



 そして玉村投手の代打、宇草選手にもレフトに二塁打を浴び1点を返されます。下位打線で2死までこぎつけてからの失点だったので、ひじょうに勿体なかったですね。



 さらに悔やまれるのが5回表。先頭の野間選手をショートフライに討ち取り、続く菊池選手の強烈な当たりを同じくショートの大和選手がダイビングキャッチ。この投手を盛り立てる好守備に応えなければならなかったのですが、二死走者なしから小園選手にレフト前ヒットを浴び、



 つづく末包選手にもライト前ヒット。2死2塁・1塁。



 そして坂倉選手にはセンターに二塁打。これで2点が入り、ついに同点。



 ただ横浜もその裏、広島の3番手中崎投手から宮崎選手がレフトへの2塁打で出塁すると、大和選手のセカンドゴロで1死3塁のチャンスを作ります。



 ここで伊藤選手がレフト前にヒットを放ち、再び横浜が勝ち越し。5vs6。



 6回、7回は、2番手坂本投手が36球とやや球数を要したものの1安打無失点に抑えます。野間選手のセカンドゴロがこの試合3回目のリプレイ検証で覆ったり、森選手が深いショートゴロを強肩を活かして刺したり、守備も健闘しました。



 ただ6回裏、最後のファウルフライを1塁オースティン選手が捕球に行き、そのままカメラマン席に転落。アウトにはしましたが、オースティン選手は退場となりました。ようやく怪我から復帰し2週間も経っていないというのに、大事に至らないといいのですが…。本当に気がかりです。



 さらに中盤守備で必死にこらえるも、7回裏の横浜は広島の4番手森浦投手の前に、宮﨑選手から三者連続三振を喫してしまいます。森浦投手は6回、7回を投げ、横浜の中軸打線を相手に5奪三振。坂本選手も良かったのですが、それ以上に森浦投手の好投が素晴らしかった。



 8回表。横浜は4番手山崎投手が登板。矢野選手を三振、林選手を2球でショートゴロに討ち取ったところまでは良かったのですが、



 森浦投手の代打、広島に何人かいる横浜の天敵の一人、石原選手に痛恨の同点ホームランを浴びてしまいます。時間は18時15分過ぎ位だったと思いますが、ちょうどこの時間帯の横浜スタジアムは風邪の影響でレフトポール際は結構怖い印象があります。この時の当たりもまさかホームランになるような当たりとは思えなかったのですが、入ってしまいました。

 「試合に流れなどない」という人もいますが、僕はあると思っています。何故なら人の心理が影響するからです。試合中盤の展開に加えてこの1発が生まれたことにより、「流れ」は広島に行ってしまった、少なくとも、それを横浜が覆すのはかなり難しいと感じました。



 8回裏、横浜は代打戸柱選手がヒットで出塁するも、後続が倒れ無得点。



 9回表。森原選手が2奪三振を含むわずか10球で広島打線を抑えます。



 さて、9回裏の広島は通算100Sに王手をかけている栗林投手が登板します。



 広島の抑えの切り札栗林投手の前に、横浜は先頭の佐野選手が倒れますが(この試合、佐野選手は打撃面で良いところがありませんでした)、筒香選手がライト前にヒットを放ち、代走関根選手が送られます。



 そして続く宮崎選手は、栗林投手にしては珍しい4球連続ボールの四球で出塁します。抑えのエースがくれたチャンスで1死2塁・1塁。勝ち越しのランナーが得点圏に進みます。



 ただ解せなかったのは、ここで1塁走者宮崎選手に代走柴田選手を送ったことです。柴田選手が悪いというのではありません。9回裏です、2塁走者が生還すればそこで試合は終わりなのです。もちろん、足は速いとは言えず、かつその足の状態も宮崎選手は万全ではないのかもしれません。より考えられる理由として、併殺打のリスクを下げ、より1点が入る確率を高めたかったのかもしれません。

 しかし、続く大和選手は、今シーズン打席数が少ない(32打席)とはいえ、併殺打は1回です。それより何より、こう言っては失礼かもしれませんが、このチームは打つか打たないかじゃないですか?それを併殺打が起こる確率、さらに走者の足の速さによってそれを防ぐことができるシチュエーションが起こる確率を考えたら、このまま延長戦に突入する確率の方がよほど高いと思います。その際、オースティン選手は既に下がり、筒香選手も下げ、宮﨑選手まで下げ、将棋でいえば飛車角香落ちのような打線で、対照的にほとんどスタメンを残している広島打線にどう伍するつもりだったのでしょうか?

 2回表の攻撃の場面で、「いかに相手が嫌がることをするか」というお話をしました。何よりもこの交替を喜んだのは広島ベンチだったはずです。そして結果はどうだったのかというと、大和選手はレフトフライでしたが、これは末包選手の好守に阻まれたと言ってもよく、落ちる可能性も十分にありました(尤も、前に落ちた場合、2塁走者の生還は難しかったでしょうが)。そして伊藤選手は三振。サヨナラのチャンスは潰え、2試合連続の延長戦突入となりました。



 それでも諦めない選手の気持ちは伝わってきました。10回から登板した徳山投手は、2イニングを投げ、打者7人に対し2安打無失点と踏ん張ってくれました。



 徳山投手を野手陣も盛り立てます。1死1塁の場面で、二俣選手のバントを伊藤選手に代わってマスクを被った山本選手が拾い、ショート森選手との強肩による連携で見事併殺に切って取ります。これは非常に盛り上がるプレーで、ぜひこれを裏の攻撃に繋げたいところでした。



 10回裏、その山本選手が矢崎投手からセンター前に弾き返し、出塁します。ところが、先ほど盛り上がったバント失敗による併殺を今度は横浜の林選手がやってしまいます。これで台無し。



 11回裏は、開幕2戦目で危険球によりわずか3球で退場となった黒原投手が、関根選手に死球。身体の軸に近い位置だったので心配されましたが、関根選手は元気に還ってきました。しかし、結果としては、黒原選手の前にわずか12球で凡退。



 再三出塁するもモノにできなければ、「流れ」も行ってしまうというものです。12回表、とうとう力尽きました。三嶋投手が2本の2塁打を浴びついに広島が勝ち越し。



 さらに前日に続いて登板の石川投手(恐らくもう投手は残っていなかったはずです)もヒット3本を浴び、9vs6。



 12回裏はベンチに残っていた最後の選手、桑原選手がヒットで出塁しますが、その他の選手がいずれも河野投手に三振に討ち取られ万事休す。この2試合で広島打線に16安打、19安打、計25安打を浴び、激しく競り合いながらも結局は力負け。13時開始のこの試合も、19時15分を過ぎていました。後で振り返った時、この試合は今シーズンの重要な意味をもつ試合になったかもしれません。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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初の京セラドームは大変なことにー日本プロ野球2024 ソフトバンクvs楽天9回戦

2024年05月27日 | スポーツ観戦記


 昨年は5月4日に初めて甲子園に行きましたが、今年22日は初めて京セラドーム大阪へソフトバンクvs楽天9回戦の観戦に行きました。



 このシリーズは、過去にこのブログでもご紹介したことのある、「鷹の祭典」の原型、「白のキセキ」が20年振りに復活。

日本プロ野球2012 ソフトバンクvs西武7回戦
日本プロ野球2015 ソフトバンクvs西武13回戦
5時間21分の激闘、鷹の祭典-日本プロ野球2019 ソフトバンクvs西武12回戦

 最後に観戦した2019年の「鷹の祭典」も試合時間5時間21分というとんでもない試合でしたが、今回も別の意味でとんでもない試合となってしまいました。結論から言うと、前日の試合、19年振りに何と0vs21と大敗を喫した楽天が、この日も0vs12と大敗してしまったのです。2試合合計で33失点は、19年前の32失点をも上回ります。しかも19年前の楽天は球団創設初年、言葉は悪いかもしれませんが、言うなれば近鉄とオリックスの2軍選手の寄せ集めでした。その時とは事情が違います。さらに楽天は2試合続けて無得点。



 ただし、今シーズンのソフトバンクはこの試合終了時点で2位日本ハムに早くも6.5ゲーム差をつける首位。チーム打率.268、防御率は驚異の1.93、本塁打31本、得点195、失点90は他の11球団を圧倒しての1位。何しろ楽天のチーム総本塁打が13本であるのに、山川選手1人で12本という凄まじさです。



 そしてこの日は試合開始から20分ほど遅れて球場入りしたのですが、ゲートをくぐろうとした際に球場内から大きな歓声が。その源は、山川選手の11号3ランでした。得てして大量得点した翌日の試合は逆に点が入らないといったことが起こる印象があるのですが、今のソフトバンク打線にそんなジンクスはお構いなし。あっという間に0vs3。



 しかもソフトバンク打線は攻撃の手を緩めません。続く近藤選手が四球で出塁すると、



 栗原選手、ライトフェンス直撃の二塁打。1死3塁・2塁。



 中村選手は打率1割台ですが、塁を埋めるためと思われる四球。1死満塁。ここで先発の荘司投手が1/3回36球、4安打、2四球、5失点(この後の2点が自責点のため)で降板します。



 2番手は松井投手。松井投手も球そのものは悪くないように見えたのですが…



 球が真ん中に寄りすぎでした。海野選手にセンター前に弾き返され、0vs5。結局、1回裏だけで打者10人。



 ソフトバンクの先発は、43歳の大ベテラン、和田投手。元々速球派ではありませんが、それでもストレート140㎞台前半は出ます。こちらは精密機械のような正確なコントロールで、楽天の中軸打者をあっという間に3人で切ってとります。この試合は7回を投げ、102球、3安打、0失点、0四死球、4奪三振と十分すぎる内容でした。



 2回に入っても、ソフトバンクの猛攻は止まず。1死から柳田選手がセンター前ヒットで出塁すると、



 山川選手が2打席連続ホームラン。これで0vs7。



 近藤選手は倒れ2死となりますが、栗原選手に四球。すでにこの試合、何度マウンドに集まったか…。



 続く中村選手はサード内野安打、さらに松井投手のワイルドピッチで2塁に進塁。



 そして海野選手には四球。2死満塁となると、三森選手にタイムリーを打たれ、0vs9。2回終了時点で早くも1時間を経過していました。



 これでは終わるのが何時になるのかと懸念されましたが、3回以降は比較的早いテンポで試合が進みました。松井投手も3回裏は三者凡退に抑えました。ソフトバンクの中押しは4回裏。1死から近藤選手が二塁打で出塁。



 これを次の栗原選手がライト前ヒットであっという間に返します。ついに2試合連続の2桁得点となる0vs10。



 この試合、楽天のポジティブな点を挙げるとすれば、6回から3番手で登板した弓削投手が、2回を投げ被安打0、2奪三振と好投したことです。



 8回裏、楽天は4番手津留崎投手が登板。



 ところが、先頭の俊足周東選手を死球で歩かせてしまいます。しかし、周東選手は足にボールを受けたためベンチに下がり、緒方選手が代走。



 6回から守備に入った川瀬選手は併殺崩れで、自身が1塁に残留。1死1塁。



 続く柳田選手は四球で1死2塁1塁。代走に川村選手。さらに山川選手はサードゴロで2死3塁2塁。



 そして近藤選手がレフトフェンス直撃の2塁打。ダメ押しの2点が入り、ついに0vs12。序盤に大量得点をしながら、なおも中押し、ダメ押しと集中力を切らさないソフトバンク打線。心情的にはもういいじゃないかという気になりそうですが、決して手を抜かないところが圧倒的な強さを誇るチームたる所以なのだと思います。



 ソフトバンクは8回津森投手、9回長谷川投手と継投して、楽天打線を4安打無得点、0四死球に抑え込み二夜連続の完勝。



 横浜スタジアムでも、たまにはこんな楽に見られる試合を期待したいです。

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これまで食べた中でも指折りのひつまぶしー炭櫓(近江八幡)

2024年05月24日 | 食べ歩きデータベース


 滋賀県は琵琶湖があるためなのか分かりませんが、結構うなぎ屋さんが目につきます。5月20日、中でも地元の方に勧めていただいた、近江八幡市にある「炭櫓」さんへ行ってきました。結論から言うと、それほど多く食べ歩いたわけでもありませんが、これまでの中で屈指の美味しさでした。

三河一色うなぎでひつまぶし-うなぎ処 二代目 田
しら河(ひつまぶし)/味仙(台湾拉麺)
備長 エスカ店 / まるや本店 名駅店 (ひつまぶし)



 見た感じはオーソドックスなひつまぶし。ご飯の中にうなぎを挟み込んでいないタイプです。食べ方も定番通り、まずひつまぶしをしゃもじで四等分し、1/4ずつ茶碗にとりわけます。

①1杯目:基本そのまま。好みで海苔をかける。
②2杯目:薬味(白髪ネギやわさび)をのせる。
③3杯目:出汁をかけ、お茶漬けに。
④4杯目:1~3の好きなパターンをもう一度。



 で、一通り踏襲するのですが、特筆すべきは強い炭火で焼いたうなぎの皮のパリパリ感。サクサクしていると言ってもいいくらいでした。この食感を損ないたくないので、やはり出汁をかけずに食べるパターンに戻ります。



 デザートは石ごねアイスクリーム(チョコレート)。石鍋とはいえ小鉢で出てくるのかと思ったら、どんぶり大で出てきました。アイスクリームは2玉半くらい入っています。石鍋が冷えているのでなかなか大変ですが、凍らせた3種類のベリーやビスケット、カステラと共によく混ぜ、アイスクリームの粘りと変化する食感が楽しめました。

うなぎ・ひつまぶし 炭櫓



滋賀県近江八幡市音羽町26



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牛しゃぶとうどんの合わせ一本―麺匠ちゃかぽん(彦根)

2024年05月23日 | 食べ歩きデータベース


 5月20日、彦根城近くでとったランチは、「麺匠ちゃかぽん」さん。彦根の近江牛専門店「千成亭」が運営するうどん屋さんです。「ちゃかぽん」というのは、「茶」と「歌(和歌)」と「ぽん(鼓の音から、能を指す)」を合わせた造語で、芸事に造詣の深かった井伊直弼のあだ名に由来しているそうです。



 店内には赤備えの甲冑。武田四天王の一人、山形昌景に倣い、家康より井伊直政が赤備えにするよう言われたのだそうです。その勇猛さは「赤鬼」と恐れられ、それが今回お目当てのうどん「赤鬼」の由来にもなっています。



 「赤鬼」には、一代目、十三代目、二代目の三種類があり、それぞれ直政、直弼、直孝をイメージしています。僕が頼んだのは二代目、地元彦根の「湖東焼」の器に敷き詰められた近江牛のしゃぶ肉は、まさに赤備え。これに熱々の赤味噌+鰹出汁を満遍なくかけ、柔らかい肉を「ツヤよし、コシよし、粘りよし」、三方よしの近江うどんと一緒にいただきます。何とも贅沢で上品なうどんです。



 せっかく来たので、近江牛握り三貫盛りも頼みました。

 なかなか他では味わえそうにない逸品に出会いました。

麺匠ちゃかぽん



滋賀県彦根市本町2-2-2



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久しぶりの浜焼小屋-馬鹿貝(清水)

2024年05月22日 | 食べ歩きデータベース


 3月9日、弊社富士営業所と山梨営業所の合同新年会のため、清水港の浜焼小屋「馬鹿貝」に行ってきました。清水は鰯料理を食べに来て以来、2年振りです。



 前日、小倉から新幹線で静岡に入ったのですが、その日は新岩国駅で人身事故が発生し、ダイヤが大混乱。新神戸で乗るはずだった「ひかり」号が先に行ってしまい、僕は新神戸で席なし子に。切符を変更してもらい、座席を確保するため、乗っていた「のぞみ」号の乗務員室に並んでいたのですが、ほどなくして新大阪に到着し、JR西日本とJR東海の乗務員が交替。JR東海の乗務員にまた一から事情を説明して待つことしばし、ようやく名古屋までの座席を確保することができました。そして名古屋から「こだま」号で静岡まで行くことにしたのですが、こだま号は本数が少なく、滅多に来ません。寒風吹きすさぶ名古屋駅のホームで待つこと1時間、ようやく来たこだまに乗り、静岡駅に到着した時は22時を過ぎていました。

 そんなトラブルに見舞われたものの、翌日は気分の良い穏やかな快晴。港に面している浜焼小屋からは海と雄大な富士山を一望することができました。



 メニューは豊富で、「あさり塩ラーメン」や「海鮮丼」など魅力的なものがたくさんあったのですが、年齢も年齢でそんなには食べられないので、断念しました。上の写真は「おまかせ活貝7種盛り」。何年振りか思い出せないほどですが、大好きなサザエのつぼ焼き(丁寧にカットされていないものが好みです)や大きな白蛤が嬉しかったですね。貝なので中には死んでいて開かないものもあり、そういう場合は店員さんに言えば取り替えてもらえます。



 刺身盛り合わせ。駿河湾名物の生桜海老や生しらすもついています。



 桜海老のかき揚げ。以前このブログでもご紹介した「鐘庵」のように、ふわっと揚げられています。

 こういうところに来るのは、北九州の簑島で牡蠣小屋に行って以来6年振りですが、たまにはいいですね。

浜焼き小屋 馬鹿貝

静岡県静岡市清水区島崎町149



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立地すこぶる不便、でもまた行きたくなる豪快な焼肉―香味(鶴見)

2024年05月21日 | 食べ歩きデータベース


 1月9日に行ったお店です。京急鶴見駅から徒歩20分、鶴見線弁天橋駅、浅野駅からいずれも徒歩10分程度とすこぶる不便な立地の焼肉屋さんですが、ニンニクたっぷりのパンチの効いた肉と分厚いカットの豪快さ、そして凍らせた大ジョッキで出てくる生ビールとの相性が絶品のお店でした。店を切り盛りする女将さんも非常に個性的で楽しい方でした。



 まずタン塩がこの分厚さ。前回ご紹介した「肉の入江」さんのタンはその面積に驚かされましたが、こちらはこの厚み。このボリュームによって、噛むほどにでるタンの旨味が長く楽しめます。



 タレにどっぷり漬かったロース。こちらも厚みがあります。



 ニンニクたっぷりの塩だれレバー。



 ハラミもニンニク塩だれまみれ。そして豪快。



 上ミノもですね。だから、スッキリ辛口のスーパードライと良く合うのです。因みにこの日、持ち込みの許可をいただいて、4人で泡盛も2瓶空けています…。

 このお店は中毒性があります、不便でも惹きつけられるものがあります。

香味



神奈川県横浜市鶴見区仲通3-72-4



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近ごろお世話になっているお店-肉の入江元町店(神戸)

2024年05月20日 | 食べ歩きデータベース


 今年の1月から神戸での会合で度々お世話になっている、「肉の入江」さんです。普段は地下のはなれをご厚意で開けていただき、会議と食事をするのですが、いずれは地上のお店にも行ってみたいと思っていました。それが4月17日、ようやく実現したのでご紹介します。



 まずは牛バラ味噌煮とキムチ、ナムルの盛り合わせから。



 冷蔵庫で熟成させたお肉は、噂に違わず旨味が濃く、柔らかくてどれも美味しいです。それに値段もリーズナブル。そして何より、この大きさ!上の写真は「丸ごとタンスライス」。牛の舌って、こんなに大きいんですか?



 「特上ロース」もこの大きさ!まるで贈答用のお肉のようです。



 そして「入江塩」と名乗る岩塩にブラックペッパー、フライドガーリックを調合したこの塩が、肉との相性も良くとても美味しかったです。これはお肉以外にもいろいろ使えそうですね。



 ホルモンはてっちゃん(大腸)。



 締めの冷麺は、にゅうめんのような、つるつるとした食感でした。



 最後に。こちらはメニューにはありませんが、3月の会合の時に「良いカキが入った」ということで出していただいた、赤穂市坂越(さこし)のカキです。その鮮度については写真が語っていますが、正直こんなに味の濃いカキは初めて食べました。坂越には牡蠣小屋もあるそうなので、機会があればぜひ行ってみたいと思います。

肉の入江 元町店

兵庫県神戸市中央区下山手通3-15-19



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横浜在住51年、なのに初!―ハングリータイガー(横浜駅)

2024年05月17日 | 食べ歩きデータベース


 横浜で生まれ育った方は驚かれるかもしれませんが、横浜に生まれ育って51年、5月15日、初めてハングリータイガーに行ってきました!僕が産まれる4年前、1969年創業、日本初のファミレスと言われるすかいらーくよりも古い、ファミリー層向けのステーキ&ハンバーグ店です。同じつなぎを使わない、ビーフ100%の炭火焼きハンバーグ店としてしばしば比較される、静岡の「さわやか」が開店したのは1977年のことです。

 横浜の人間なのに「さわやか」には行ったことがあって、地元の「ハングリータイガー」は行ったことがないという歪な状態を続けていましたが、遂に解消されました。実は、過去にも行ってみようと思ったことは何度もあるのですが、特に横浜モアーズ店は開店早々行列ができていて、断念せざるを得なかったのです。今回はたまたま先に順番待ちをしてもらうことができ、遂に実現の運びとなりました。



 頼んだのは、オリジナルハンバーグとステーキのランチセット。事前に敷いた紙ナプキンを持ち上げて油跳ねを防ぐのも、店員さんがカットしてくれるのも「さわやか」と同じ。焼き加減も同様にレア。ソースはハンバーグの方に玉ねぎのソース、ステーキの方は醤油ベースの和風ソースでした。牛肉の旨味を引きだすには、テーブル備え付けの塩を少々加えると良いと思います。たまたまこのテーブルだけだったのか分かりませんが、大小2つのミルが置いてあり、どういうわけかどちらも塩でした。備え付けの調味料に関しては、「さわやか」の方が、岩塩やチリソースなどオプションが多いですね。





 パンはとても大きく、アンパンぐらいの大きさがありました。

ハングリータイガー横浜モアーズ店

神奈川県横浜市西区南幸1-3-1 横浜モアーズ 8F



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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