2014年、プロ野球のシーズンが先週末から始まりました。4月2日、今年最初の観戦である横浜vs巨人2回戦に行ってきたのですが、シーズン早々、滅多にお目に掛れないような大荒れの展開となりました。
横浜の先発は元巨人、メジャーリーグから日本球界に復帰した高橋尚成投手。この日がちょうど誕生日でした。
何年投げてもシーズンの初登板は緊張すると言いますが、先頭打者の長野選手を打ち取るも、続く中日から移籍の井端選手にヒット、キューバ出身の三番アンダーソン選手にライトへ抜ける二塁打を浴びます。走者の井端選手が本塁を狙いますが、ライト梶谷選手からの好返球によりタッチアウト。四番の村田選手にもボールを捕えられ、あわやライトの頭を越えるかと思われましたが、これまた梶谷選手が好捕。どうにか難を逃れます。
一方、巨人の先発はプロ4年目の若い宮国投手。
こちらも先頭打者の石川選手にいきなりセンター前ヒットを浴びます。
二番山崎選手が送りバントでランナー二塁とすると、先ほど立て続けに好守備を見せピンチを救った梶谷選手が、内角の甘い球をライトスタンドに目の覚めるようなホームラン。横浜が2点を先制します。
両先発投手の不安定な立ち上がり、そして双方の強力な打線を考えると、この時点で荒れそうな予感はしていました。それでも二回は両チームとも無得点。再び試合が動いたのは三回裏、この回先頭の石川選手が微妙な当たりでしたが右中間へホームラン。これで0vs3。
続く山崎選手はセンター前ヒット。第一打席でホームランを放った三番梶谷選手が、今度はライトへの二塁打で無死二塁・一塁とすると、
昨年の二冠王、ブランコ選手がセンターへのタイムリーヒットで2点追加、これで5点差。昨年のチーム防御率が4.50という横浜でもさすがに今日は勝てるのではないかというムードが漂います。
しかし、5点のリードをもらっているにもかかわらず、高橋投手もピリッとしません。4回表、藤村選手に二塁打、アンダーソン選手にヒット、村田選手に四球を与えて無死満塁の大ピンチとなります。しかし、後続をいずれも凡フライに打ち取り、この回も乗り切りました。やや球数は多かったですが、勝利投手の権利も獲得し、何とか6回までだましだまし投げてもらい、あとは小刻みな継投で逃げ切れればと思っていたのですが…
滅多に見られない悪夢の始まりは6回表。何とこの回先頭のアンダーソン選手から、村田選手、ロペス選手と三連続ホームランを浴びます。それでもこの時点でまだ2点差だったのですが、球場には何となく負けムードが漂い、流れが巨人に傾いたのが感じられました。
高橋投手はこれで降板。この雰囲気の中で新人の三上投手に託さなければならないのは横浜の台所事情か、5点差を踏まえた継投だったからなのか…。いずれにせよ、マウンドに上がった三上投手は連続四球と死球で無死満塁の大ピンチを招きます。結果的に後続を三振と併殺で打ち取り無得点だったものの、何のために登板したのか分からないような内容でした。
6回裏。巨人も宮国投手、高木投手と継投し、三番手の笠原投手が登板します。
しかし、オリックスから移籍したバルディリス選手に二塁打を浴び、さらに暴投で無死三塁とすると、続く多村選手にセンターへのタイムリーを浴び3vs6。
二死となってから石川選手が四球で出塁し、二塁・一塁。ここで山崎選手がライトへのタイムリー二塁打を放ち、3vs8と再び突き放します。
追撃ムードの中で無死満塁のチャンスを潰し、さらに3点を追加されるなど、巨人も決して褒められた試合運びではなかったのです。したがって、この状況であれば大勢は決したと見るのが通常の展開。にもかかわらず、「まだ3イニング残っている」という雰囲気が感じられたのは、昨年5勝18敗(1分)という対戦成績のトラウマによるものなのでしょうか?
そして最大の悪夢、8回表がやってきます。横浜は大原投手、長田投手と小刻みに継投し、この回ドラフト2位の平田投手が登板します。ルーキーとして強気で攻めていたとは思うのですが、制球が定まりません。苦しんだ結果、先頭打者のロペス選手に死球を与えると、阿部選手のヒットで三塁・一塁。坂本選手の犠牲フライで1点を返され、なおも橋本選手、代打矢野選手にヒットを浴び、一死満塁。
悪い流れを何とか阻止したい横浜は、ここ数年苦しんでいるものの、かつては史上最年少で100セーブを達成した山口投手に交替します。しかし…
長野選手、センターへタイムリーヒット。
藤村選手、内野安打。
アンダーソン選手、ライトへタイムリーヒット。ついに同点。
村田選手、ピッチャーゴロ。
ロペス選手、四球。
阿部選手、押し出しとなる四球。
坂本選手、レフトへタイムリーヒット。
橋本選手、走者一掃となるタイムリーツーベース。
何と1イニング10得点という、高校野球の県大会予選を観ているかのような結果に。チームにとっても、山口投手にとってもただの1敗では済まされない痛手となってしまいました。
横浜は8回裏に代打井出選手がライトへホームランを放つも、もはや焼け石に水。
それどころか、9回表には山口投手に替わった林投手までが村田選手にタイムリー、ロペス選手に犠牲フライを浴び、9vs15。
両チーム合わせて35安打、24得点という乱打戦。しかし、横浜にとってはシーズン開始早々からあまりにも痛手の大きい敗戦となってしまいました。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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