マニラにある、フィリピン料理のレストラン。
Zamboanga(ザンボアンガ)。ザンボアンガというのは
ミナダナオ島にある港町の名前です。
以前、飛び込みで入ったのですが、ギターの生演奏や、20:30からはこれからご紹介するフィリピン舞踊のショーなどがあるので、観光客には旅の思い出に楽しめる店なのではないかと思いました。料理もフィリピンとしては高めですが、美味しいと思います。
さて、この日行われたフィリピン舞踊のショーをご紹介したいと思います。フィリピンは最初に渡ってきたと思われるマレー人やイスラム、中国、そして400年に渡ってフィリピンを支配したスペインなど、様々な文化の影響を受けており、伝統舞踊にもその影響が現れています。店の人に演目のリストを書き出してもらったのですが、ひょっとしたら名称と内容が一致していないものもあるかもしれません。始まりはAntipolo(アンティポロ)。
アンティポロはマニラ郊外、リサール州の州都の名前ですが、踊りの詳しい内容は分かりません。
Latik(ラティック)。ラティックというのはヤシの実のことで、体につけたヤシの実の殻をリズミカルに叩いて踊ります。
Kalatong(カラトン)。これも詳しいことは不明です。
Tinikuling(ティクリン)。バンブーダンスとして知られる、
レイテ島や
ビサヤ諸島に伝わる踊りです。昔、運動会の棒立てや球入れで使ったような長い竹を交差し、その上を竹に足を挟まれないようにしながらリズミカルに踊ります。この踊りにはお客さんも参加できます。
Paragua(パラグア)。"Manton De Manila"というフィリピンのショールを羽織って踊る、いわゆるフラメンコです。
演目表ではMalong(マロン)となっていましたが、この日は別の踊りだったようです。中国南部やインドシナ半島の影響と思われる、勇壮な剣舞でした。因みに、マロンは前回来た時は見ることができました。マロンは筒状の布のことで、それを踊りながら巧みに操り、スカートやローブ、ターバンなどに変えていきます。実際、昔の人たちは1枚の布を様々な用途につかっていたのでしょう。
Janggay(ジャンガイ)。ミンダナオ島に伝わる、長いつけ爪をつけ、優雅に踊ります。何故かは分かりませんが、頭にお札をさしています。
Singkil(シンキル)。これもミンダナオ島のイスラム貴族の踊りです。
Bahini(バヒニ)。ポリネシア圏に広く見られる、フラダンスのようなものです。
Royale(ロワイヤル)。こちらもフラダンスのようなものですが、名前から推察するに身分の高い人たちの踊りなのではないかと思います。
以上、ザンボアンガで披露されたダンスショーのご紹介でした。レストランですから料理が出てこないのも変ですので、そちらについては次回ご紹介したいと思います。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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