窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

MQ戦略ゲーム(MG)

2010年11月30日 | リサイクル(しごと)の話


  11月27日、28日の週末2日間、いつもお世話になっている横浜企業経営支援財団(IDEC
)主催の研修で、「MQ戦略ゲーム」というビジネスシミュレーションゲームに参加してきました。



  MQ戦略ゲームは「モノポリー」のように、商品や広告などを表す様々なマーカーやイベントカードを使い、製造業の経営者となって自己資本の増額を競うゲームです。



  自社を表す「会社盤」というボードにマーカーを並べ、仕入・製造・販売を行い、



  活動を都度、「資金繰り表」に記入していきます。



  そして期が終了すると、資金繰り表や前期貸借対照表の数字を上の写真のようなマトリックスに転記し、決算を行います(この作業が慣れるまで大変でした)。これを2日間缶詰となって5期行いました。

  MQ戦略ゲームが開発されたのは昭和51年(1976年)ということですが、パソコンのない手書き時代の大変さが身に染みました。しかし、あえて手書きで苦労するからこそ、数字の勘が養えるというメリットもあるのではないかと思いました。



  初日はとにかくルールについていくのに精一杯、最初の3期で大赤字を出してしまいました。我々のテーブルは常に市場が飽和状態にあり、供給過剰であるため値下げ競争を繰り返す、という今日のわが国をそのまま表したような悪循環に陥っていました。



  しかし2日目となると一転、各プレイヤーが積極的に動き出し、それが市場を刺激する結果ともなって、前日からは想像もできない活発な取引が行われました。結果、僕自身は残る2期で過去3期の赤字を取り返し、何とかV字回復を達成することができました。

  たかがゲームですが、厭世的な雰囲気が実際に場の景気を支配したり、また逆も然りであったり、結構われわれ中小企業が日頃直面しているようなことがゲーム上に現れていた気がします。普段とはまた違った脳みそを使うことができ、疲れましたが楽しめました。

  今回、わざわざ横浜まで泊り込みでおいで下さり、コーチをしていただいた墨田区の「フロンティアすみだ塾」の皆さんに厚く御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

  繻るに衣償タあり、ぼろ屋の窪田でした

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30万件突破、ありがとうございます

2010年11月16日 | リサイクル(しごと)の話


  この度、当社のホームページが2001年の開設以来、累計アクセス数30万件を超えました。

  前回、20万件を超えたのは2008年1月7日、開設7年目のことでしたが、その後わずか3年足らずでさらに10万件となりました。

  これも偏に皆様のご支援の賜物です、厚く御礼申しあげます。

  今後ともナカノ株式会社をどうぞ宜しくお願い致します。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること

2010年11月11日 | レビュー(本・映画等)
  この世界のあらゆるものはエネルギーの波動によって干渉しあっており、波形の似たもの同士ほど干渉の度合いは強くなると考えられます。その干渉を感受する能力を進化させることによって、環境変化に適応してきた生物がいます。フランス・ドゥ・ヴァール『共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること 』によれば、それは哺乳類だということです。

  行動主義が唱える「刺激-反応モデル」と異なり、哺乳類は他者への感受性を発達させることによって社会性を獲得しました。これは子供により手をかけなければならない哺乳類が、進化の中で獲得した能力であり、また大脳辺縁系の発達とも関係しているかもしれません。さらに、霊長類はこの能力を「他者への共感」というレベルにまで発達させ、より高度な社会性を身につけました。つまり、共感は決して人類に特有のものでも、成長過程で獲得するものでもなく、霊長類に本来備わった能力なのです。

  それにもかかわらず、近代思想は人間を独立した個人として、また生存や欲求充足のみを目指す利己的な存在と見なしてきました。ホッブスが『リヴァイアサン』で描いたように、近代思想は人間の自然状態を「万人の万人に対する闘争」状態であると考えます。その人間が自身の欲望をある程度抑制してまで社会の形成に合意するのは、自然状態におけるコストがあまりにも大きく、社会を形成した方が「合理的」だからに他ならないというのです。このような社会とは合理的個人の自由意志に基づく契約(これを社会契約といいます)によって成立したものであるという考えは、今日でも私たちをかなりの程度に桎梏しています。

  古典物理学と並び、近代思想に大きな影響を与えたものにダーウィンの進化論があります。進化論における適者生存のメタファー(注)は、「完全競争によってパレート最適が達成される」という古典経済学の正当性を裏づける役割を果たしてきました(ところが、ダーウィンに対する誤解と同様、近代経済学の父とされるアダム・スミスも、「神の見えざる手」と同時に市場を制御する「道徳」が必要であると述べており、今日の古典派とは異なった見解を示しています)。最適な種だけが生き残り、そうでない種は排除されるのが自然の摂理であるという誤った認識が、市場競争に勝ち残ったもののみが善であるという、これまた誤った認識に基づく市場原理主義を擁護することになったことは否定できません。これらのような思想的背景の中で、共感の果たす役割は長い間軽視、あるいは無視されてきたのです。

  もちろん人間に利己的な面があることは否定できません。しかし、利己的であるのと同時に利他的であるのも事実なのです。人類は独立した合理的個人が闘争の果てにやむなく社会を形成することに合意したのではなく、霊長類が発達させた共感する能力をさらに発達させることによって、社会を形成したのです。

  最近、心理学の分野において同調の法則や心理的貸借の関係が研究され、巷にはその手の恋愛マニュアルや消費行動心理の本があふれかえっています。すでに述べましたように、これらの性質は人間特有のものではありません。同書によればチンパンジーにも同様に、同調の法則や心理的貸借の関係が観察されるそうです。そればかりか、チンパンジーは貨幣価値の概念を理解し、「しっぺ返しゲーム」による将来予測までするといいます。こうした性質が、他者と共感することで協調的に行動し、環境に適応してきた霊長類の本能であるというのは興味深い点です。なぜなら、そうした感受性は、決して一部の人間にのみ与えられた特殊能力ではなく、誰もが元々持っている能力であるということ示しているからです。

(注)ダーウィンは「固体の変化が自然選択によって継承された結果、種の多様性が生じた」と述べただけで、現在我々が「進化論」として想起する適者生存や進化=進歩のイメージは19世紀の社会学者、ハーバード・スペンサーによって作られたものだそうです。したがって、実際に古典派経済学に根強い自由放任の思想はむしろスペンサーの影響といえます。有名な「生き残るのは、最も強い種でも最も賢い種でもなく、変化に適応できた種である」という言葉もダーウィンが言ったという証拠もないそうです。

共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること
フランス・ドゥ・ヴァール
紀伊國屋書店


  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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第2回YMSを開催しました

2010年11月11日 | YMS情報


  11月10日、第2回YMSを開催しました。今回のテーマは「採用」。就職難という世相とは裏腹に、われらがYMSに参加している中小企業は意外と人材採用が課題であったりします。かくいう当社がその筆頭だったりして...。

  今回の講師は株式会社アドプランナーの植松精様。当社からも私を除いて3名、計14名の参加がありました。



  強く印象に残った点としては、要員計画をもっと精査する必要があるなということと、自社の価値観から導びかれる求める人物像をより具体的に描く必要があるなということです。さらにそうして描いた人物像をいかに採用広告に落とし込むか、募集の背景を表現しきれているかなど、持ち帰って精度を高めなければならないと思うことが多々ありました。



  上の写真は、二人一組になってお互いの第一印象を語り合うことで、相手から見た自分の印象、逆に第一印象によるバイアスが採用に及ぼす影響などについて学ぶダイヤードというワークの場面です。さまざまな研修でよく行われることですが、何回やってもそれなりの気づきがあり面白いものです。



  終了後はいつもの通り乾杯です。同じ店なのに前回焼き鳥屋だったところが魚屋になっていて驚きました。

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ラーメン バリ男

2010年11月10日 | 食べ歩きデータベース


  7月の開店以来、昼時はいつも行列をなしているので、夕方に行ってきました。店構えからも想像がつきますが、いわゆるガッツリ系のラーメン屋さんです。



  背脂いっぱいの豚骨醤油スープは昔から近所にある有名店、元楽と重なります(味は結構違うのですが)。麺は極太、あと一歩でうどんといったところです。

  野菜がたくさん盛ってあるのはいいですね。スープも意外とあっさりしているのですが、これだけ麺が太いと食べている間にだんだん重くなってきます。

  背脂系がきつくなってきたのは年齢のせいでしょうか。虎ノ門というより我らが地元、吉野町が似合いそうなラーメンです。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

バリ男

東京都港区西新橋1-21-1



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TOKYO DESIGNER'S WEEK 2010

2010年11月09日 | その他


  先週、神宮外苑で行われた「TOKYO DESIGNER'S WEEK 2010」に行ってきました。いつも親しくさせていただいているdmc.の河野さんにお誘いいただいて拝見したのは、株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズさんのブースです。



  展示されていたのは、レーザーシンタリングという、3次元CADデータを取り込み、原料となる粉末(金属であったり、プラスチックであったり)にレーザーを照射して焼結しながら、データに基づいて積層していく工法によるサンプルの数々。例えば、上の仏像も3次元CADで設計しておき、そのデータを取り込めば、あとはレーザーが金属の粉末を焼結して自動的に作り上げてくれます。
 

  したがって、余分な部分を取り除ける構造にさえなっていれば、基本的にどんなに複雑な構造の物でも簡単に作ってしまうことができます。例えば上の写真左の座椅子のようなものですが、このような複雑なデザインのものでも難なく成型できます。しかもヒンジもそのまま成型できるので、パーツを作ってから組み立てる必要がありません。持ち上げれば、写真右のように折りたためます。

 

  こんな凝ったデザインのランプ(写真左)もこのとおり(写真右)。



  さて、河野さんがデザインされたのは、このレーザーシンタリングを用いて造ったキッチンカッターです。台所では、菜っ葉の包装を切ったり、ドロップや缶の蓋を開けたりというような時、従来の鋏では不便で、包丁ではちょっと危ないかな、というようなことが意外と多くあると思うのですが、このキッチンカッターはお年寄りや子供でもそうした場合に安全に使用できるようにデザインされています。

  最近、子供を過度に危険から遠ざけようとするあまり、かえって子供の危険に対する認識が未発達となり、通常では考えられないような事故が起きると言うことが報道でもされていますが、河野さん曰く、子供の脳の発達のためには、ある程度危険であることを承知した上で安全に注意を払いながら作業をするという過程が大切なのだそうです。僕も子供が最近裁縫を覚えだしましたが、そうだろうと思います。

  そうした知育面も考慮して、このカッターはかわいい鳥の形をしています。これは単に子供向けにというだけでなく、握りやすいカーブを描いていたり、鳥の形であることが葉物に対する恐怖心を和らげつつ、それでも刃であるくちばしの部分には気をつけなければならないんだよという無言のメッセージを子供たちに伝えるアイコンとなっているのだそうです。これにはなるほど、と感心しました。

  そうしてデザインされたキッチンカッターですが、意外にもソムリエやバーテンダーなどプロの方からの評判がよいのだとか。モノづくりとは面白いものです。

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九条館 煎茶会④

2010年11月08日 | その他


  地味ですが、炭なくしてお茶は煎れられません。最後にそんな縁の下の力持ちたちをご紹介したいと思います。

・烏府(うふ)
「古茸編 提梁」。烏府とは、炭を入れる籠のことです。

・羽箒(はぼうき)
茗主による「鳶 象牙柄」。涼炉についた灰を払うのに使います。

・炉扇
三代池田瓢阿作、「錆竹(さびだけ)平編」。炉に風を送り、炭をおこすのに使います。錆竹とは、枯れて表皮に錆のような斑点を生じた竹をいいます。

・火鋏
伊藤政治作、「切子頭」



  帳は茗主による「宿建徳江」です。

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九条館 煎茶会③

2010年11月07日 | その他


  次に、茶道具について見ていきたいと思います。

  まず、棚ですが「桂月棚」(萩井一丘作)といいます。「桂月」とは月の異名です。古代中国では月の中に桂樹があると考えられていました。



  涼炉は「赤泥一文字炉」です。炉の上辺にある爪と爪の間が一直線になっている炉を一文字炉といいます。

  炉を据える炉座は「白泥提梁」です。



  お茶の葉を入れる茶心壷は、「古錫 桔梗式」。茶葉は稲葉先春園の玉露を使いました。名づけて「栢森森」です。

  お茶の葉を計るのに使う茶合。仙媒(せんばい)ともいいます。龍眼木で芭蕉の葉を彫刻したものです。



  水を入れる水注「白玉 松竹梅刻」。古代中国で玉は金よりも貴重なものとされました。中でも白玉は心を浄化する宝石として尊ばれていたようです。



  お茶を煎れる茶銚。江戸時代の陶工、青木木米作「緑釉磁 四耳 一文字蓋」です。銚座は「蒔絵葡萄文」です。



  茗碗は三代清風与平作、「黄均釉磁 梅文刻」。さらにこれらを梅の花に見立てて配しました。

  茗碗を受ける托子(たくす)は「南鐐 捻梅式」です。托子は茶托(ちゃたく)ともいいます。南鐐とは中国の銀の産地で、やがて「良質の銀」という意味になりました。



  盆を拭くのに使う盆巾を入れる筒は「李朝染付 菊文透」です。右側は建水(けんすい)または納汚(のうお)ともいい、湯を捨てる時に使う器です。木地に透明の生うるしを直接摺り込み、余分な漆を拭き取って乾かしてから磨く「拭漆(ふきうるし)」という技法で作られたものです。



  お茶菓子を入れる器、菓子器は「乾隆硝子(けんりゅうがらす) 黄地山水文碗」。乾隆硝子は、清朝の最盛期、第6代皇帝の乾隆帝(1735~1795)の治世に作られた、清代において最も技法が優れた時代のガラス製品です。この黄色も皇黄色といい、かつては中国の皇帝にのみ使用を許された色でした。

  お菓子は「月黄昏」と名づけ、奈良の御菓子司なかにし謹製、「幻の絹」を使用しました。

  最後は、炭具についてご紹介します。

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九条館 煎茶会②

2010年11月06日 | その他


  まず床の間に飾る掛幅(かけふく)、つまり掛軸のことです。掛軸も茶道具もその茶席のテーマに合わせたものが使われます。今回のテーマは「梅」そして「月」。掛幅は茗主による着彩で、「百春平安図」と題します。



  次に床脇違棚の文房飾りについてご紹介します。江戸時代の文人達は、明代や宋代の文人が愛玩した文房具を煎茶席に飾って楽しんだそうで、文房飾りはその名残だそうです。



・研(すずり)
歙州羅紋硯(きゅうじゅうらもんすずり)。歙州硯とは、南京の南200km、黄山の南に位置する、歙県産の硯をいいます。重厚で石質は硬く、羅紋という波のような模様が特徴です。

・筆
象牙 烟咀(えんそ)

・筆架(ひっか)
金銀錯蟠螭文(きんぎんさくばんちもん)帯鉤(たいこう)。筆架とは筆おきのことです。蟠螭文とは春秋時代に見られる螭(みずち)が絡み合った文様をいい、帯鉤とは同じく春秋時代に流行した革帯を締めるための道具をいいます。現代風に言うと、おしゃれなバックルを筆置きにした感じでしょうか。

・水注丞
紅玉 螭龍把手(ちりゅうはしゅ)。水注丞は水丞ともいい、墨をするための注水具をいいます。把手とは取っ手のことです。



・盛花
露根(ろこん)蘭。露根とは、地上に現れている根のことをいいます。

・盛盆
存星籠地(ぞんせい)吉祥文 長方盆。存星とは明代にはじまった、漆器の装飾技法で、漆地に色漆で文様を描く、または先に文様を彫ってから色漆をつめこみ、輪郭や細部に沈金を施す技法をいいます。これを日本の茶人が存星と呼んだということです。

・挿花
敗荷(はいか)。敗荷とは枯れて敗れた蓮の葉のことで、「やれはす」ともいいます。葉は枯れても、その下には根が生き続けているのでおめでたいという陰陽思想が込められています。

・花器
備前 窰変徳利(ようへんとっくり)。窰変とは、陶磁器を焼く時、釉薬などが変質し、思いがけない釉色や釉相を呈することをいいます。



・奇石
太湖石。太湖石については、以前このブログでもご紹介したことがありました。白居易や蘇東坡などの詩人が非常に好んだ石です。

  次回は茶道具についてご紹介します。

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九条館 煎茶会①

2010年11月05日 | その他
九条館煎茶会


  先日お知らせしましたが、去る10月31日、東京国立博物館内 九条館において、煎茶会を行いました。僕は実に2年振りのお茶会となります。

  前日まで台風で、天気が心配されましたが、幸い曇り空で乗り切ることができました。



  九条館は昭和9年(1934年)に九条公爵家より寄贈された木造平屋建ての建物です。



  床張付(とこはりつけ)には狩野派による山水図が描かれています。

 

  一日がかり、僕一人だけでも六席位こなしたでしょうか。当初、炭と相性を合わせるのに苦心しましたが、最後は個人的に納得のいくお茶が煎れられたと思います。そういう時は不思議とお客さんの反応も良いものです。

  次回より、煎茶会で使った道具などをご紹介していきたいと思います。

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