窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

インド料理 ガナパティ

2009年01月31日 | 食べ歩きデータベース


  今月会社の近くにインド料理屋がオープンしたというので、遅蒔きながらお昼に行ってきました。

  横浜市営地下鉄「吉野町駅」1番出口から、鎌倉街道の1本裏の通りにお店はあり少し分かりにくいかもしれませんが、横浜信用金庫事務センターの向かい、上の写真のように緑の旗が目印です。



  店内はあまり大きくなく、テーブル席とカウンター席合わせて15~16人位が限界でしょうか。僕が入ったときはまだ空いていたのですが、12時を回るや次々にお客さんが来てすぐ一杯になり、順番待ちの状態になりました。この日は生憎の雨だったにもかかわらず、既にこの吉野町界隈で評判を呼んでいるものと思われます。



  ランチは770円~1,100円まで5種類くらいあり、折角なので選べる二種類のカレーにタンドリーチキン(シシカバブと選択)、サラダ、サフランライス、マンゴープリン、そして焼きたてのナン(ライスと選択)、ドリンク(チャイ、ラッシー等から選択)が付いてくるサービスランチ(1,100円)を頼みました。

  選んだのはマトンとキーマカレー。日本人向けにオイルを抑えてあるのか胃にもたれずすんなり食べられます。辛さは(僕にとってですが)普通です。出来立てのナンは他の店と比べても特に大きすぎるということはなく、薄いので女性でも1枚いけると思います。熱々のナンは外がパリッとして中はモチモチ感と甘みがあり美味しいです。

  因みにお店の名前の由来ともなっている「ガナパティ」は象の頭を持ったヒンドゥー教の神様で「ガネーシャ」と同じです。インドでは商売の神様でもあり、現地でお客さんの事務所などを訪問すると必ず神棚とガナパティの像があります。

  ガナパティのご利益で繁盛して欲しいと思います。

インド料理 ガナパティ

神奈川県横浜市南区新川町3-5-7  


  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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日本人になった祖先たち

2009年01月30日 | レビュー(本・映画等)
  本書はミトコンドリアDNAの女系遺伝からアフリカに始まる人類の拡散経路を辿り、後半ではY染色体DNAの男系遺伝にも触れ、最終的には日本人のルーツを探ろうという刺激的な内容になっています。

  しかしながら、DNA分析自体まだサンプルが少なすぎるのが実態で、詳細な部分の検証には至っていないこと、本書の副題にもあるとおり現代日本人のDNA構造は「多元的」であり、単線的あるいは少数の集団からなる分かりやすい起源を期待した読者には残念な結果となっているかもしれません。

  結局のところ、日本人の起源を巡る多元的で連続的な構造は『ささがねの蜘蛛』や『日本語の源流を求めて』のような日本語の起源についても同様であり、依然として納得のいく結論はでていないというのが現状のようです。

日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)
篠田 謙一
日本放送出版協会

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ホットヴェルモット

2009年01月29日 | BAR&WHISKY etc.

  またまた寒い日に体の温まる手軽な一杯をご紹介します。今度はヴェルモットのお湯割り。

  ベルモットをお湯で割り、シナモンスティックを加えたシンプルなもの。ただヴェルモットは要するに香りをつけたワインなので、お湯で割ってしまうと薄まって香りをつけたお湯のようになってしまい物足りなさを感じます。そこでウィスキーを少し加え、アルコール度を強化。こうすることにより体の温まる一杯に仕上がります。

  使用したのは「チンザノ・オランチョ」。ウィスキーは特にこれを選んだ理由があるわけではないのですが、「スペイ・ロイヤル」という日本では馴染みのないウィスキーを使いました。

  スペイ・ロイヤル(SPEY ROYAL)は名前の通りスペイサイドのグレンスペイ蒸留所が販売しているブレンディッドウィスキーで、タイやシンガポール、ベトナムなどを主な市場にしているようです。

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HAMA CAFE

2009年01月28日 | 食べ歩きデータベース


 友人である花ちゃんのお店、HAMA CAFEにぶらりと立ち寄ってみました。ランチタイムは女性客でいっぱいのイメージがあったので少し時間をずらし、空いている時間に入りました。

  大桟橋埠頭の入口、店内は白を基調としながらも60年代のカフェのようなレトロな雰囲気を残したおしゃれで落ち着いた雰囲気です。港の入口なので日当たりもよく天気の良い日にちょっとカプチーノでも飲みたくなるようなお店ですね。お花屋さんでフラワーデザイナーでもある花ちゃんらしいセンスを感じます。



  オーダーはランチメニューの「サラミとズッキーニのトマトパスタ」セット(900円)。コシのあるパスタはトマトソースを絡めすぎず、ちょうど良い喉ごしを保っています。分量は女性向きで男性にはちょっと少ないと思いますが、100円増しで大盛りもできます。

  ホームページによるとデザインカプチーノや自家製スコーンなど色々人気のメニューがあるようです。スタッフブログも随時更新されており、その時のお勧めなどが分かります。

http://www.u-earth.jp/hamacafe/


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バロット

2009年01月27日 | 海外での出来事
  今日はフィリピンを代表する下手物スナック、バロットをご紹介します。インドネシアやベトナム、中国にも同じようなものがあるそうです。何かと言いますと、孵化直前のゆで卵のことです。鶏の卵は大体21日位で孵化しますが、バロットは2週間過ぎ頃からの卵をゆでたもので、早めのものであれば血管の生えた黄身と胎児が合わさったようなもので済むのですが、孵化直前になるとくちばしも羽毛も生えたいわゆる「ひよこ」がまともに入っています。フィリピンでは滋養強壮に良いとして通りの売店などでも売っている比較的ポピュラーな食べ物です。



  上の写真のように見た目は普通のゆで卵です。ただ心なしか青みがかって見えるのは、中身が成長しているからですね。普通はまず卵の頭だけを割り、塩を振って中のスープを飲みます。スープは鶏でもなく、卵でもなく、何とも表現できないのですが、濃厚で悪くない味です。むしろ美味しいくらいでした(中身を見てさえいなければ...)。



  スープが飲みおわったら殻をむいて中身を食べます。しかし血管の生えた黄身を見ただけで、こういう食べ物を食べる習慣のないわれわれはゾッとしますね。その様は『スターウォーズ ジェダイの復讐』のラストでマスクを外したダース・ベイダーの頭を思い出させます(モザイクを外す場合は写真をクリックしてください)。



  これも経験だからと、むいた中身をさらに解体してみました。すると中からニワトリの胎児が...。ヒヨコが出てくるよりましでしたが、これはやるべきではありませんでした。この時のショックからか、その晩はバロットのスープの匂いがずっと鼻について離れず...。味は決して悪くないのですが、一度経験したら僕はもうケッコウです。

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THE JOY OF PAINTING

2009年01月26日 | その他
  もう20年近く前になりますが、NHK衛星放送で放送されていたボブ・ロスの『ジョイ・オブ・ペインティング』という絵画番組が大好きでした。この番組では(惜しくも95年に亡くなりましたが)ボブ・ロスというアーティストが毎日30分という放送枠内でいとも簡単に油絵を描きあげていきます。描いている筆捌きを見ていると本当に簡単にやっているように見えるのですが、時間が経つにつれ、いつの間にか見事な風景画に変貌していき、それは驚きをもって観ていたものです。

  「果たして本当にあんな簡単に油絵が描けるものなのか?」恐らく番組をご覧になっていた方なら同じような感想をお持ちだったのではないかと思います。その時以来、ずっと「いつか絵を描いてみたい」と思い続けていましたが、習う暇もなく時間が過ぎていきました。

  しかし3年前位からこの『ジョイ・オブ・ペインティング』のDVDが数多く発売されるようになり、インターネットでボブ・ロスが提唱した"Wet on Wet"技法用の絵画セットも買えることが分かりました。そこで番組を観ていた頃の記憶とDVDを頼りに、絵を全く習ったことのない僕が見様見真似で油絵を描いてみました。



  さすがに30分という訳には行きませんでしたが、確かに全くの素人でもそれらしい絵が描けることが分かりました。完成までにかかった時間は6号のキャンパス1枚(番組では倍の大きさの12号を使っています)で2時間ぐらいです。



  番組を観てわかる表面的な技法は確かにボブ・ロスの言っていた通り、さほど難しいものだとは思いませんでした。むしろ細かい点、つける絵の具の量や筆の毛先の向きなどが結構重要で、これらはやはり独学だとなかなか難しいです。また、番組内で使われていた大きさの筆だと6号キャンパスでは小さすぎ、細かい表現に限界があると感じました。

  しかしボブ・ロスの言うとおり、「絵に失敗はない、全ては楽しいハプニング」。良い気晴らしとして楽しくやりたいと思います。

ボブ・ロス THE JOY OF PAINTING1DVD-BOX

ハピネット・ピクチャーズ

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チャールストンにはまだ早い

2009年01月25日 | その他
  横浜市資源リサイクル事業協同組合ジュニア部会長、その温厚な人柄とリーダーシップで若手組合員の信頼を集める、ガラスびんリサイクルの㈲マルニ商店栗原清剛さん(36)の「チャールストンにはまだ早い」です。




  トシちゃんのマネが得意な栗原さん、これからも楽しみにしています!

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やきやき三輪

2009年01月24日 | 食べ歩きデータベース


  22日、大阪のお客さんに連れられて広尾にある「やきやき三輪」に行ってきました。大阪堀江に本店がある人気の鉄板焼屋で、元阪神タイガース、現日本ハムファイターズの坪井選手に紹介してもらったお店なのだそうです(前週、坪井選手が来店したと店員さんが言っていました)。



  早い時間に入ったので最初は誰もいなかったのですが、平日にもかかわらず瞬く間にお客さんでいっぱいになったところを見ると、場所がちょっと分かりにくいところにありますが、相当人気店のようです。実際、素材が結構新鮮で美味しかったです。気がつけば二人で大いに飲み食いしました。鉄板焼き以外にもお好み焼きやらそば飯やら色々食べ、かつお酒もビール3杯の後にボトルキープのつもりで入れた焼酎を結局全部空けてしまいました(さらにその後近くのバーでウィスキーも飲んだのですが)。今回注文した内の一部をご紹介します。



  牡蠣とたこ。



  ミノとコロコロステーキ。



  塩ホルモン。



  丹波地鶏。



  あわび。

  本当に痩せる気あるのかという感じです...。

やきやき三輪広尾店
http://www.yakiyaki-miwa.com


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Rouge Domaine de L'auster 2005

2009年01月23日 | ワイン・日本酒・ビール
『1986年度世界最優秀ソムリエのジャン・クロード・ジャンボン氏が厳選したワイン』という触れ込みの赤、「ドメーヌ・ド・ロステ・フォジェール ルージュ 2005」。南仏フォジェール産でブレンドはシラー40%、グルナッシュ40%、ムールヴェードル10%、カリニョン10%。

 度数は14.4%と高く、粘性があり、花のようなさわやかな香り、やや表面が茶色がかったルビー色。抜栓直後はアルコールを強く感じますが、しばらくおいて空気を含ませると砂糖のような甘みがでてきます。タンニンのバランスは程よいですが、個人的には余韻の短さが残念。しかし税込1,280、コストパフォーマンスのなかなか良いワインだと思います。

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ささがねの蜘蛛

2009年01月22日 | レビュー(本・映画等)
  以前、故大野晋教授の『日本語の源流を求めて』ご紹介しましたが、本書は古事記・日本書紀・万葉集で未詳語とされる言葉や意味不明の神話がタミル語で解釈することによって、実に明快に解き明かすことができるという事を豊富な事例をもとに解説し、またそれによって古代日本語がクレオールタミル語ではないかという大野説を支持しています。クレオール語とは言語接触から生じた混成語、ピジン語が発達し、それがやがて母語となったものを言います。大野説は比較言語学の立場から多くの批判にさらされていますが、大野説は古代日本語がタミル語のクレオール語であって系統的に日本語がタミル語から派生したと言っているのではありません。本書においてはこれらさまざまな批判に対する反論も詳しく述べられています。

  いずれにしても素人である僕にとっては非常に興味深く読み応えのある本でした。例えば本書のタイトルにもなっている「ささがね」は「蜘蛛」に掛かる枕詞で、その語義は不詳とされ、やがて蜘蛛の異称と考えられるようになりましたが、これをタミル語で解くと「細い網」という意味になり「蜘蛛」とのつながりが実に明快になります。このような決して偶然とはいえない事例が本書では豊富に紹介されています。中には口承で伝えられるうち、万葉集が成立した8世紀当時すでに意味不詳となってしまっていた語や、万葉集においては本来表意文字である漢字を表音文字として使用した万葉仮名や後世本来の意味とは別の漢字を当てはめてしまったためめに、それら当てはめられた漢字の表意に思考が拘束され誤った解釈が通説となってしまったものもあり、それらもタミル語を用いて再解釈するとより自然と思われる意味が浮かび上がってきます。

  とりわけ興味を惹かれたのは、古事記に登場する人物の名前などをタミル語で解釈するといわゆる「国譲り」の神話が蛇崇拝の王権が太陽崇拝の王権に服属する物語であることが明らかとなるという点です。これは以前ご紹介した『龍の文明・太陽の文明』(安田喜憲著、PHP新書)にもほぼ合致します。またこの説が正しいとすれば、やはり日本人や日本という国はある時多勢の外来勢力によって征服されて成立したのではなく長い時間をかけ、さまざまな勢力からの影響を受けながら変化して成立していった、あるいは仮に征服王朝があったとしても彼らは数としては少数であり、現地人と同化しながら王権を確立していったと考えられるのであろうと思います。結局、日本人や日本語の成立過程はきわめて複雑で、ある一つや二つの起源に集約できるようなものではないことだけは確かなようです。

ささがねの蜘蛛―意味不明の枕詞・神話を解いてわかる古代人の思考法 (古事記・日本書紀・万葉集と古代タミル語の饗宴)
田中 孝顕
幻冬舎

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