10月13日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、節目となる第130回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。今回は、11年間ありそうでなかった婚活のお話です。
講師は結婚相談First Bite、真辺多佳子様。大手結婚相談所を経て昨年12月に婚活コンサルタントとして独立されました。「35歳からの本気(マジ)の婚活を本気(マジ)で応援する」をモットーに、ご活躍されています。
真辺さん曰く、婚活はマーケティングと同じで、一人一人に合った戦略が必要とのこと。お話の中心は便宜上男性の婚活についてでしたが、本質的なことは男性でも女性でも変わりません。
データによれば35歳から結婚率は激減、35歳~40歳に結婚した人というのは全体のわずか4%に過ぎないそうです。生涯未婚率は上昇を続け(23%)、今や男性の4人に1人は独身。
結婚を望んでいるけれども、結婚できない男性の共通点は①出会いがないこと、②女性が結婚相手に望む条件を把握していないことの二点だそうです。出会いがないというのは読んで字のごとくとして、では、「女性が結婚相手に望む条件」とは何か?様々あるでしょうが、要約すれば『「幸せな」結婚「生活」を送ること』と言えるそうです。「幸せな」と「生活」という二つの但し書きがミソで、結婚がゴールではないということですね。
したがって、婚活の確度を高めるには、「女性が求める男性像に近づくこと」が大切であって、かつ出会わないことには始まりませんので、出会いの数が大切ということになります。すなわち、
出会い×魅力
この数値を高めるための戦略を考えることが確度を高めることに繋がります。
ところで、出会いの数はどのくらいで会えばよいのでしょう?データによると、なんと月4回出会っていても、上手くいくマッチング率はわずか20%に過ぎないそうです。確かに「出会いがない」という人は、そもそも出会うための具体的な行動に乏しいと感じることはありますが、それにしてもそれぞれ新たな人と月4回出会うというのはなかなか高いハードルではないでしょうか?35歳を過ぎているのならなおさらという気がします。それでも20%とは…。
得心しました。だから、結婚相談所があるのですね。真辺さんが所属されている日本結婚相談所連盟(IBJ)には、全国7万人の会員がいるそうです。マッチングアプリと違う点は、さまざまなプロフィールが明確であること、つまり偽装のリスクが低いということです。
これだけの頻度で出会うだけでもなかなか大変ですから、出会うからには有意義なものにしたいですよね。そこで二つ目の「魅力」が大切ということになるのですが、相手を変えることはできなくとも、自分を変えることはできます。そのためは、自分の現状を客観的に把握することが第一歩となります。
いわゆる「魅力」というものを、外見力、行動力、思いやり、財力、会話力の5要素として見た場合、婚活におけるそれぞれの要素とは具体的に何を指しているのでしょう?
①外見力:外見は自分で作ろうと思えば作れる。何より清潔感と笑顔。
②行動力:他人より先に行動する、感謝・謝罪・挨拶を忘れない。
③思いやり:相手目線、相手の感情にのってあげる。自分の感情も言葉にして出す。結果ではなくプロセスを褒める
④財力:仕事に対して前向きか?
⑤会話力:何を話すかより、笑顔
当たり前と思われた方もいるかもしれませんし、意外と盲点だったという方もいるかもしれません。また、自分が他人(特に男性であれば女性)から見てどのように見えるかというのはなかなか分からないかもしれませんので、人に聞いてみるというのも良いでしょう。
その他、婚活の世界では自分のタイプを知る「ハートグラム診断」という性格診断ツールがあり、オンラインでも受けられるようです。
婚活というのは、自分を知り、人を知るための活動と言えそうです。そしてそれは必ず相手のあることですので、相互作用によってお互いの魅力を高め、ひいてはその魅力から幸せになるための活動ということができそうです。その過程では辛いこともあるかもしれませんが、人生にとってプラスになる深い営みだと感じました。
※次回、11月10日開催予定の第131回YMSより、情勢を見て懇親会を再開する予定です。
過去のセミナーレポートはこちら。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした