窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

危険行動検知トレーニングを受講しました

2020年11月30日 | 表情分析


 11月28日、空気を読むを科学する研究所の講座で、危険行動検知(基礎)のトレーニングを受講しました。

 危険行動検知トレーニングとは、暴力やテロなどの危険行為を起こす兆候を表情から検知するトレーニングのことです。C.ダーウィンは『連合的習慣の原理』(1872)の中で、表情は身体に行動を事前に教えることで、人に行動の準備をさせる働きがあると述べています。また、表情分析のパイオニアであるP.エクマンは、危険行動の予兆は表情から読み取ることができると主張しました。エクマン博士をモデルにした2009年のTVドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』でも群衆の中から危険表情を察知する場面が登場します。しかし、具体的にどのような表情から読み取れるのかを明らかにしなかったため、それに対する反論もあるようです。



 一方、このところ当ブログでも取り上げている、表情分析の第一人者D.マツモトは、2014年の論文の中で、実際に暴行を受けた警察官や大学生が、偶然の一致やステレオタイプに拠るのではなく、暴行の直前の表情について共通した表情を記憶していたことを明らかにしました。今回受けた危険行動を目論む個人を特定するためのトレーニングは、以前ご紹介したMiXトレーニングと同様、マツモト博士のHumintellが提供しているアプリケーション(D3 Basic)を使用しました。

基礎編は以下のような構成になっています。

事前テスト:静止画像20枚
練習セクション:静止画像40枚
事後テスト:静止画像20枚

各画像について、それが危険表情かそうでないかを1秒で判断します。



 危険表情には、抑制された怒りの表情と、衝動的な怒りの表情とがあり、それぞれ特徴が異なります。また、画像には怒りの表情の他、怒りと混同しやすい軽蔑や嫌悪表情、笑みなどとの混合表情も含まれています。完全な危険表情(もはや手遅れ)と衝動的な危険表情の予兆との境界線、さらに抑制された危険表情の境界線を判断するのが難しいと思いました。同アプリにはさらにAdvancedバージョンもあります。

 MiXと同様、事後テストで一定のスコアを超えると、認定証がもらえます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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初めてのハイブリッド開催-第46回燮(やわらぎ)会

2020年11月28日 | 交渉アナリスト関係


 2020年11月27日、第46回燮会が開催されました。燮会は交渉アナリスト1級会員のための交渉勉強会です。

 9月、10ヶ月ぶりに再開、来年からはオンラインのみの会も新設予定の燮会ですが、今回新たな試みとして、実地での会にオンラインでの参加を可能とする、ハイブリッド形式で行いました。これまでは東京開催であるため、どうしても地方の1級会員の参加が難しかったのですが、オンラインを併用することでその制約を取り払うことが可能となりました。その結果、北海道の帯広からご参加いただいた1級会員の方もいらっしゃいました。新型コロナ感染拡大の影響で、私たちは様々な制約を余儀なくされましたが、これを機にオンラインミーティングが一気に加速したことは、良い側面の一つだったと言えるかもしれません。



 さて、いつものように第一部は交渉理論研究。第11回は「決定分析」の最終回、「意思決定のための予測力を高める」と題してお話させていただきました。初めは、前回の「ベイズ的意思決定」の続きから。ベイズ理論は、意思決定にあたり事前確率が不確実である場合、意思決定者の主観確率を許容しますが、まず、事象の発生確率が予測できない場合、全ての事象の発生確率を等しいと仮定する「理由不十分の原則」についてお話させていただきました。

 続いて、新旧のデータがある時、旧データから得られた事後確率を新データの事前確率として利用する「ベイズ更新」について。ベイズ更新では、データが新しくなる度、それに合わせて推定値が更新されるので、次第に推定の精度が高まっていきます。つまり、経験を生かせるところがベイズ理論の特徴であり、現実の人間に意思決定に近いと言えます。

 本「交渉理論研究」はH.ライファ著、“Negotiation Analysis”をベースにしていますが、ライファはベイジアン(ベイズ主義者)であり、彼の教え子でハーバード大学教授のR.ゼックハウザーによれば、ライファはベイズ的な考え方を現実世界に適用することで、人々がより望ましい意思決定ができるようになり、家族・地域社会・国家・世界の改善につなげられると考えていたようです。



 さて、いくら主観的確率を許容するとは言っても、適当でよいというものではなく、意思決定に当たってはできる限り正確な情報を得て判断する努力をすべきであることは言うまでもありません。しかし、実際にはあまりにも情報が漠然としすぎていて、判断が難しい場合もあります。ベイズ理論からは離れますが、そのような捉えどころのない数字を、いくつかの手掛かりを元に常識と四則演算で論理的に推論し、短時間で概算する、「フェルミ推定」と呼ばれる予測力を高める方法があります。「フェルミ推定」は、1938年にノーベル物理学賞を受賞し、この手の推論を得意としたエンリコ・フェルミに由来します。

 例えば、「日本に電柱は何本あるか?」というような問題です。僕は以前この問題に取り組んだ時、まず電柱が何m間隔で立っているか(ざっくりと25m)、100㎡の土地に電柱は何本立っているか、日本の国土面積(約38万㎢)、国土の約75%は山地である、などの一般的な知識から導き出せる数字を元に推定を行いました。その結果、2,700万本と推定したのですが、実際には3,300万本だったそうです。それでも大雑把な数字だけで推定した割には、そこそこの推定ができるものだなと感心した次第。



 最後に、ペンシルバニア大学のP.E.テトロックは、予測力が高い人の思考法の特色を調べた結果、予測力は「生まれつきの才能ではなく、特定のものの考え方、情報の集め方、自らの考えを更新していく方法の産物であり、学習可能である」と結論付けています。テトロックは著書の中で、予測力を高める思考的習慣として、以下のようなことを述べていますが、これらは交渉においても重要なポイントなのではないかと思います。

1.予測可能な事象に集中する(無駄なことに時間をかけない)。
2.一見手に負えない問題は、手に負えるサブ問題に分解する(divide-and-conquer)。
3.事象と距離を置き、その事象が母集団の中でどれだけ一般的かを問う(「基準率」を導く)。 
4.新たなに得られた情報に基づき、確率を小刻みに更新する(一気に更新する場合もある)。
5.自分の意見は検証すべき仮説にすぎないと心得、多様な視点に対して積極的柔軟性を持つ。
6.不確実性について、頭の中に三つ以上の選択肢を持つ。また、曖昧な言葉で語っていた直観を確率に転換する。
7.自信過少と自信過剰、慎重さと決断力の適度なバランスを見つる。
8.失敗したときには原因を検証する(「後知恵バイアス」に注意)
9.相手の立場を理解する、正確な問いかけをする、建設的対立。
10.実際にやってみてフィードバックを得る。
+α.10箇条を絶対視しない(絶対のルールはない)。





 続いて第二部ですが、日本交渉協会事務局で1級会員の船戸滉哲さんより、近日リリースされる新プログラム「交渉アナリスト謝罪エキスパート」コースの紹介がありました。本コースは、第15回ネゴシエーション研究フォーラムでご講演頂いた、名古屋大学大学院、川合伸幸教授の監修による認知科学に基づいた怒りの感情の理解および謝罪について学びます。「怒り」や「謝罪」については、上記フォーラムの記事をご覧ください。

 ひとつ印象に残ったのは、謝罪においては理由が後に来るという点です。これは、ハーバード大学のE.ランガーが「依頼」について行った有名なコピー機の順番待ちの実験とは逆ですね。



 来年から燮会は回数も増えますし、オンラインのみの会や今回のようなハイブリッド形式も織り交ぜながら、より参加しやすい形にしていく予定です。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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美味しい焼き鳥があるバー、楽しい時間-酒場 陽炎(上大岡)

2020年11月16日 | BAR&WHISKY etc.


 急に入っていた予定がキャンセルとなり、どうしたものかと思案しているうち、ふと「そうだ、『陽炎』へ行こう!」と思い立ち、普段は通り過ぎてばかりの上大岡で下車し、「酒場 陽炎」へお邪魔してきました。

 以前は関内のバー「アクアリウム」にいらして、今は祖父様がされていた焼き鳥屋さんを引き継ぎ、本格的な焼き鳥が食べられるオーセンティックバーへと形を変えて出発された臼田徹さんのお店。ちょうど今週15日に3周年を迎えられました。

 これまで「陽炎」には何度かお邪魔したことがあるのですが、いずれも二軒目以降でした。そのため、折角の焼き鳥や名物のローストビーフ丼を食べる機会がなかったのです。「そうだ、陽炎へ!」と思い立ったのには、そうした経緯がありました。



 まずは、さっぱりとデュワーズ・ハイボールから。これからの食事を見据えての選択です。そして、たまたま立ち寄ったというのに、驚くべきことがありました。隣で飲んでいらした男性が、何と7年前にアクアリウムで行われた「葉巻とお酒のマリアージュを楽しむ会」でご一緒した方だったのです。さらに驚いたのは、当時の会の話題になったから一緒に参加していたことが分かったのではなく、その男性が僕のことを覚えていてくださったことです。それもその時の具体的なエピソードを添えて。そんな目立つ人間ではないと思うのですが、心から驚くと共に、それだけで何だか今日がとても良い日になった気がしました。

 ちびちびとハイボールをやっている間に、名物「ローストビーフ丼」が出てきました(冒頭写真)。噂に違わず、凄いボリュームです。これはおなかの空いている時に伺わないと食べられないですね。とてもお得な一品です。



 お待ちかね、富士高原鶏の焼き鳥は左からねぎま、レバー、ささみ(梅)、ハツ、砂肝。その場で焼いていただける焼き鳥は熱々で外がパリッとしており、中はジューシー。



 それをスパッと切れる、スモーキーかつスパイシーなタリスカー・ハイボールで流し込みます。



 食後はバーのモードに入ります。最初は、台湾ウィスキー、オマー・シングルモルト・シェリータイプ。2020年、TWSC(東京ウイスキースピリッツコンペティション)で銀賞を受賞しています。台湾のウィスキーと言えば、このブログでも「カバラン」を何度か取り上げました。カバランがその名の通り、台湾北部宜蘭県であるのに対して、オマーは台湾のど真ん中、南投県にあります。標高3,000メートル級の山々が連なる南投県。日本統治時代には日本最高峰であった新高山(現在は玉山)もここにあります。ちょうどカバランと同じ2008年に「南投酒工場」として操業を開始しました。

 オマーとはスコットランド・ゲール語で「琥珀」を意味するそうです。個人的にスコットランド・ローランドのウィスキーに多いと感じている、滑らかでややオイリー、干しブドウのような甘み。好みで言えば、カスクストレングスもぜひ試してみたいです。

 ひとつ気づきました。焼き鳥を食べた後にウィスキーって、合いますね。



 大好きなバーボンの一つ、ウッドフォードリザーブ。特に「ダブルマチュア―ド」は逸品で、自分でも購入しましたが、あっという間に飲み終わってしまいました。



 本当はこの間に横浜ウィスキーの定番、ジャック・ターが入るのですが、写真を撮り忘れてしまいました。最後は、ドライ・マティーニで締め。若い頃は「どこが美味しんだろう?」と思っていましたが、40歳を過ぎてから本当に好きになりました。

 「陽炎」さん、楽しい時間をありがとうございました。3周年おめでとうございます!

酒場 陽炎



神奈川県横浜市港南区上大岡西2-4-5



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AI時代の数学の楽しみー第120回YMS

2020年11月12日 | YMS情報


 気がつけば、銀杏が色づき、世の中も冬の装いです。さて、先月10周年を迎えたYMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)ですが、11月11日、さらに節目となる第120回YMSをmass×mass関内フューチャーセンターにて開催しました。

 今回の講師は、YMS創設メンバーであり最年長の㈱エルデータサイエンスの山口行治さん。曰く、山口さんにとってYMSとは、「自分はまだまだだと思っている人の集まり」。そんな山口さんが「120回やってきたけど、『数学』がテーマだったことがないよね?(注)」ということで、今回のテーマは、「AI時代の数学の楽しみ-経営戦略の数理」。

注:数学ではなく、会計など「数字」を扱ったテーマということであれば何回かあります。

 さて、数学が苦手な人にとって、数学の世界およびそこに住んでいる人たち(数学が得意な人)というのは、何となく自分は入っていけないのではという近寄りがたさを感じるのではないかと思います。子供の頃、数学が得意な友達に問題の解き方を聞いても、何のことを言っているのか分からない宇宙語のような感覚、理解できないことによる無力感…。「オイラーの定理の美しさ」なんて言われても、「いったい何の話だ?」という感じです。数学が好きな人というのは、数学の何が楽しいのか?山口さん自身は、「それが何かの役に立った時」だと言います。そして、「数学は気長に楽しめばよい」と。子供の頃、あっという間に授業についていけなくなった絶望的記憶、我々もいい加減その桎梏を取り払って良い年頃なのかもしれません。

 山口さんにとって、好きだからやっていた数学が役に立つことによって楽しいと感じられたエピソードとして、40年以上も前、まだPCなど存在しなかった時代にアメリカの統計プログラムを変更して日米貿易摩擦の問題解決に貢献できた話、また20年以上前に当時の日本の製薬会社においてより丁寧な計算を行うことにより、新薬開発リスクを大幅に低下させた話などがありました。それこそ、個人の計算が数億円規模で役に立つわけですから、凄い話です。我々の身の回りを見ても、元々は人間の頭の中の数学だったという技術やサービスで溢れています。



 数学というと、厳密な定義と式でただ一つの解を導くという論理的なイメージがあります。確かに2000年以上続く長い数学の歴史の中で問題解決としての数学の側面は大きいですが、数学にはもう一つ問題発見の側面もあります。今回のお話しでは前者を「論理」、後者を「数理」と呼んで区別していました。後者の側面は、いうなれば「証明はできなくとも、『こうではないか?』という仮説の下で計算を繰り返し未知の物事を解明していく」プロセスと言えるのではないかと思います。例えば、2012年にその存在が確認され話題となった、物質の質量を決めるヒッグス粒子は、1964年には計算上の仮定として提唱されていました。仮説と計算によって未知の地平を切り開くのも数学ということですね。数学というのは人間の思考を形にしていくツールと言えるのかもしれません。「第45回燮会」で採り上げた「ベイズの定理」もその一つです。山口さんの言葉を借りれば、「論理は証明、数理は『気づき』の技術」だと言えます。

 特に近年、AIの発達によって膨大な計算が短時間にできるようになり、かつそうして得られた情報がますます安価に入手できるようになっています。そうすると、人間はかつて計算に費やしていた膨大な時間と労力を問題発見、つまり気づきの方に費やすことができるようになります。ビジネスの世界においても、経営戦略はこれまで論理の側面から展開してきました。今後はそれに加えて数理の側面がますます重要になるのかもしれません。どんな人でも数学的な思考が必要であり、「文系/理系」の区分自体がナンセンスであるように思えます。

 今回参加された多くの方が「(話が)難しかったけれども、楽しかった」とおっしゃっていましたが、それこそ数理的な考え方が「気づき」の技術であるところの所以なのかもしれません。

過去のセミナーレポートはこちら

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立ち飲みフレンチおでんポトフ・ストアー-吉田町

2020年11月08日 | 食べ歩きデータベース


 4月に惜しくも閉店した「L'Atelier build」の沼田淳さんが、10月10日、吉田町にフレンチとおでんが融合した立ち飲み屋「ポトフ・ストアー」をオープンしました。閉店直後から先の見えないコロナ騒ぎ、新規開店にこぎつけるまでさぞご苦労されたのではないかと思います。以前、このブログでご紹介した「うまかつ」さんのすぐ隣です。

 フレンチの修業をされていた沼田さんの生み出すおでんに合わせ、前のお店と同様、国産ワインにもこだわっています。訪れたこの日は、非常に寒かった野球観戦の後。ひときわ温まるおでんが嬉しいです。



 そして最初の一皿から、日仏折衷の極み!牛タンのラビゴットソース。ラヴィゴットとは、フランス語の”ravigoter”(元気を出させる)に由来するそうですが、驚くほど柔らかい厚切りの牛タンは、まさに元気の出る一品。



 続いて牛もつ煮込み。



 山梨県産、あの「ふじっ子」のフジッコワイナリーの「フジクレール ゴールド 赤」。何と1升瓶に入っています。マスカットベリーA88%、メルロー10%、ベリー・アリカントA2%。ミディアムボディで、デリケートなおでんの味を邪魔しません。



 名前を忘れてしまいましたが、ソーセージと鶏団子に何やらフレンチ風のソースがかかっています。



 この日の逸品は、「大根ポルチーニソース」。子供の頃から大好きなポルチーニ茸のスープ(ソース)におでんの大根が合体するなんて!驚きの組み合わせでしたが、実に味わい深くて美味しかったです。きのことシミシミ大根の旨味、欲張りですね。



 隣にいた埼玉から来たというおじさん(といっても、ほぼ同じ年齢ですが)お勧めのテリッシュ・メルロー。やや重めのブルガリアワインです。アルコール度数が14%と高く、軽くタンニンもあり、食後に口の中をさっぱりさせるには良いワインでした。

 何より立ち飲みで気軽なのにおでんがお洒落なのが良いですね。

ポトフ·ストアー



神奈川県横浜市中区吉田町5−4 第6吉田ビル



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気になっていたカーサウオキンへ-神楽坂

2020年11月07日 | 食べ歩きデータベース


 滅多に行くことのない神楽坂ですが、たまたま9月末にお邪魔してお話させていただいた「株式会社マコトインベストメンツ」様に続き、半月の間に再び神楽坂を訪れる機会がありました。それも前回とすぐ傍です。以前から気になっていた、新橋の有名店「魚金」系列の「カーサウオキン」へ行ってきました。

 江戸情緒が残る神楽坂らしく、少し横丁に入った、古い洋風の民家を改装したと思われる趣のある店内。吞兵衛のおっさんの待ち合わせ場所として使うには少々もったいない気がしました。どちらかと言うと若い人向けのカジュアルな雰囲気です。



 しかし、魚金らしく素材の良い気になるメニューがずらり。最初に出てきたお通しのカニクリームコロッケからして本格的でした。



 スタートは、飲みやすいイタリアのスパークリングワイン、ランブルスコを選びました。冒頭の写真は、名物の「東京No.1カルパッチョ」のハーフ。この豪快さでハーフですよ。



 さらにビールに合わせ、「牡蠣とマッシュルームのアヒージョ」。



 「とろろタラコのモッチリーニ」。モッチリーニというのは、兵庫の淡路麺業さんが開発した、ソフトでモチモチな食感が特徴の生パスタです。この生パスタととろろのネバネバ感の相性がぴったりで、喉越しの良さも加わります。



 魚金系ですが、肉料理も良かったです。むしろ、この日一番の当たりだったのが「鴨のロースト」。厚切りですが、信じられないような柔らかさの鴨。加えてバルサミコのソースがイメージと異なり甘くなく、実に鴨肉のうまみを引き立てていました。



 最後は、食べきれる自信が無かったのについ頼んでしまった、「ワタリガニのパエリア」。渡り蟹にムール貝、アサリがふんだんにのった、贅沢なパエリアでした。

CASA UOKIN 神楽坂



東京都新宿区神楽坂5-35−8



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オーセンティックなバー、でも創作料理が楽しい-レストランバー・ギブリ(センター北)

2020年11月06日 | 食べ歩きデータベース


 横浜市営地下鉄沿線(吉野町)で産まれ、47年横浜で暮らしていますが、市営地下鉄の北限は、2014年に「WORLD KITCHEN」にお邪魔した際の、センター南でした。しかし、この度それを6年ぶりに1駅更新、センター北駅にある「レストランバー・ギブリ」へ行ってきました。友人の誕生日のため、岡崎から戻ったその足で向かいました。

 玄関にはミニクーパーが飾ってあります。奥行きの広い店内は、黒を基調とした落ち着いた雰囲気。レストランバーの名の通り、バーでありながら美味しい食事の印象が強く残ったお店でした。



 まずはパルマ産プロシュートから。



 大山地鶏のレバーパテ。クリーミーなパテとかかっているバルサミコ酢の甘みで、バケットに塗るとスイーツのような感じがします。



 ジャガイモとスパイシーなポルトギューフランクのアヒージョ(写真左)。さらに、この旨味たっぷりのオリーブオイルが、後でペペロンチーノになって出てきました(写真右)。



 海苔の佃煮(いわゆる「ごはんですよ」)の薄生地ピザ。海苔の佃煮とチーズの相性の良さは驚きでした。



 「普通のピザも作るんですよ」と言って出てきたのは、厚生地のマルゲリータ。



 バターの泡で香りをつけたという、鶏肉の香草オーブン焼き。外側はパリッとしていて、中はジュージーで食べ応えのある一品でした。



 最後はフィットチーネのボロネーゼ。もう、お腹いっぱいです。

Ghibli



神奈川県横浜市都筑区中川中央1-38-6メゾンフォーサイト1F



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三河一色うなぎでひつまぶし-うなぎ処 二代目 田

2020年11月05日 | 食べ歩きデータベース


 全国トップクラスのうなぎ生産量を誇る愛知県。その中で、三河の一色うなぎは全国生産量の約3割を占めているのだそうです。一色町(西尾市)と岡崎とではお世辞にも近いとは言えませんが、それでも地元であることに変わりはありません。ということで、一色うなぎを備長炭で焼き上げる、「うなぎ処田」にお邪魔してきました。

 ところでこの日は前日から「GO TO トラベル」施策の一環として、地域共通クーポンの運用が始まったのですが、肝心のクーポンが使える登録店舗が東岡崎界隈では見当たりませんでした。



 お店の看板は、「生簀炉ばた源喜」とあります。関係があるのか、店舗シェアなのか分かりませんが、夜は炉端焼き居酒屋のようです。



 愛知県と言えば「ひつまぶし」ですよね。これまでも当ブログで「備長」、「まるや」、「しら河」をご紹介しました。改めてになりますが、ひつまぶしは四等分し、まず薬味をのせずそのままで焼き上がりのパリパリ感、身のふんわり感、香ばしい香りなどを楽しみます。



 次に、ネギ、海苔、山葵など薬味を加え、よくなじませて食べます。薬味のおかげで少しサッパリした味わいが楽しめます。



 続いて出汁をかけてお茶漬けに。そして最後はお好みなのですが、今回はお茶漬けにせず薬味を載せた二番目で仕上げました。



 考えてみれば、うなぎ自体久しぶりな気がしますが、美味しかったです。

うなぎ 和食処 田



愛知県岡崎市真伝町字亀山15-27



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5年ぶり再登場、風来坊②-東岡崎

2020年11月04日 | 食べ歩きデータベース


 一月ほど前になりますが、岡崎出張があったので、久しぶりに元祖手羽先唐揚げの「風来坊」へ行ってきました。行ったのが5年振りということはないはずですが、ブログへのアップは5年ぶりになります。



 細かいことは5年前に書いたので、ここでは単純に楽しみましょう。上の写真は、手羽先と手羽元のミックスです。「山ちゃん」と好みは割れると思いますが、個人的にはビールのつまみなら「山ちゃん」、ほっとするのは「風来坊」ですね。



 いつも頼んでしまうのですが、岡崎と言えば八丁味噌。八丁味噌を使った牛筋どて煮もお勧めです。



 そして、これを食べに来た!名物ターザン焼。ひな鳥の半身揚げ、豪快にかぶりつきましょう!



 唐揚げばかりじゃない、こちら平成20年に誕生した純国産地鶏「岡崎おうはん」の焼鳥も見逃せません。「岡崎おうはん」は、2012年の第8回地鶏・銘柄鶏好感度コンテストで最優秀賞を受賞しています。ひょっとしてこれは、風来坊の中でも岡崎ならではなのでしょうか?

風来坊 東岡崎駅前店

愛知県岡崎市明大寺本町4-37 花笑ビル ミラノ3F



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2020年10月アクセスランキング

2020年11月02日 | 人気記事ランキング


 いつの間にか2020年も11月ですね。混乱の内に過ぎ去ってしまったような気がしますが、1月に新年会を開催したのが遠い昔のようです。

 さて、2020年10月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

 更新が少なかったこともありますが、10月は上位のほとんどを常連の記事が占めました。そのような中で、7カ月ぶりに本格再開したYMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)の記事は、予想以上の方にご参加いただき、レポートのアクセスも月後半までずっとトップでした。3位「10周年の節目に再開しました!-第119回YMS」

2位:「エコノミーとエコロジーの語源」(43ヶ月連続)
4位:「久村俊英さんの超能力を目撃してきました」(6ヶ月連続)
5位:「仲本工事さんのお店に行ってきました-仲本家(自由が丘)」(5ヶ月連続)
6位:「『上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会』に参加してきました」(7ヶ月連続)
7位:「Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子」(2ヶ月連続)

 常に上位に来る定番記事の結果は上記の通りです。また、8位「蘇(そ)を食べてみました」は4ヶ月ぶりにランクインしました。

 9位「新庁舎で地産地消を伝えるーTSUBAKI食堂(ラクシスフロント2F)」は、まだ3ヶ月連続ですが、お店のオープンが8月ですので、それから毎月トップ10入りしていることになります。注目度は高そうです。

 最後に、同10位の「韓国おばんざいの店-元気になるキムチ屋(吉野町)」、「やさしいアーユルヴェーダ入門-トリカトゥとギーづくり」は、共に6ヶ月ぶりのランクインとなりました。

1 トップページ
2 エコノミーとエコロジーの語源
3 10周年の節目に再開しました!-第119回YMS
4 久村俊英さんの超能力を目撃してきました
5 仲本工事さんのお店に行ってきました-仲本家(自由が丘)
6 「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました
7 Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子
8 蘇(そ)を食べてみました
9 新庁舎で地産地消を伝えるーTSUBAKI食堂(ラクシスフロント2F)
10 韓国おばんざいの店-元気になるキムチ屋(吉野町)
10 やさしいアーユルヴェーダ入門-トリカトゥとギーづくり

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