窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

あなご丼のカリビアン

2017年07月28日 | 食べ歩きデータベース


  ちょうど1ヶ月ほど前、このブログで柴のあなご料理のお店をご紹介しましたが、今回はすぐ近くの平潟町にある「カリビアン」という名のあなご丼のお店です。

  お店はビルの2階にあり、かつては喫茶店だったところと思われます。星座のルーレット式おみくじ器(卓上小型自動販売機)とインベーダーゲームがあれば、完璧に昭和の喫茶店ですね。

  それはともかく、冒頭の写真が「あなご丼」(750円)です。他に「野菜天丼」などもあるのですが、あなご丼にもあなごの天ぷら一尾と野菜の天ぷらがこれでもかとのっています。これが野菜天丼だったら、どれだけ野菜の天ぷらがのっているのだろうかと思います。

  個人的な感想としては、味付けがかなり濃いです。「かりんの木」が上品にあなご料理を楽しむお店だとしたら、こちら「カリビアン」は豪快に空腹を満たす、ボリュームで満足を得るのに向いているお店。ただし、お店はご主人が一人で切り盛りされているようですので、お客が増えてくると相当待ち時間を要するものと思われます(この日は空いていたので幸いでした)。

  これもまた、前回とは違ったあなごの楽しみ方でした。


カリビアン



神奈川県横浜市金沢区平潟町22



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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個性を活かし合う組織へ!!-キックオフミーティング2017

2017年07月24日 | リサイクル(しごと)の話


  ナカノ株式会社の創業月である7月に行われる、恒例の「キックオフミーティング」。全社員が一堂に会し、当社の価値観であり行動方針である「活かす」と「他利自得」を再確認できるような研修を毎年行っています。

キックオフミーティング2016
キックオフミーティング2015
創業80周年記念式典
キックオフミーティング2013
キックオフミーティング2012
キックオフミーティング2011
キックオフミーティング2010

  今年は、パーソナルブランドコンサルタントの山本秀行先生を講師にお招きし、レゴブロックを使った「言葉にならない思いを言語化し、埋もれている創造性を顕在化させる」、レゴ®シリアスプレイ®のワークショップを行いました。テーマは、「個性を活かし合う組織へ!!」です。



  我々の内面には「何となく感じているけれども上手く表現できない」心の声が存在します。実はそうした心の声こそ本人さえ気づいていない本音であったりするのですが、うまく表現できないためにしばしば見過ごされたり、取るに足らない物として意図的に無視されたりしています。しかし、その潜在意識にある「本音」が実はその人の判断や選択あるいは行動の真の原因なのです。したがって、この本音を上手く捉え顕在化することができれば、その人の持っている能力をより良く発揮することが可能となるはずです。

  スポーツ、芸術、ビジネスなど様々な分野で優れた功績を残した人たちに共通するパターンを分析した膨大な研究は、そのパターンの一つが彼らの直感や本音を顕在化させる能力であることを明らかにしています。従来、そのような能力は天賦の才に恵まれた特定の人だけが持つものと考えられていました。しかし今や、そのブラックボックスと思われていたプロセスも研究が進み明らかにされています。そうした直感や本音を顕在化させる方法の一つが、「頭で考えるのではなく手を動かすこと」であり、レゴ®シリアスプレイ®はまさにレゴブロックを使った創作活動を通じ、誰もがこの能力にアクセスすることを可能にしているのです。

 

  レゴ®シリアスプレイ®は、「手は頭より先に知っている」・「作品には必ず意味がある」という二つの前提に立っています。与えられたテーマについて、イメージができてもできなくてもとにかく直ぐにブロックを組み立て始めます。そして、出来上がった作品について、その作品の意味を後付やこじつけでも良いので、制限時間をフルに使い、他の人たちに説明します。説明を聞いている人たちは、質問を投げかけることにより、さらに話し手の考えを引き出していきます。

 

  「頭で考える」ことや「論理的に説明する」、「筋道をはっきりさせる」社会に生きることに慣れ親しんだ我々にとって、「頭で考えない」、「分からなくても手を動かして作る」といった課題に面食らう人は多かったようです。それもテーマが「家を作る」というような具体的なものであればまだ良いのですが、今回与えられたのは以下のような何とも抽象的なものです。

1.「今の気分」を作り、丁寧に説明する
2.「個性を活かしあう組織の魅力」を作り、丁寧に説明する
3.「個性を活かし合う組織であなたが発揮してみたい『自分らしさ』」を作り、丁寧に説明する
4.「個性を活かし合う組織になるための方法」を作り、丁寧に説明する


  当初は僕が予想したよりもはるかに多くの社員が、これから行われるワークショップに対する不安を感じていたことに驚かされました。不確かなものに対する人の不安や恐怖は想像以上に強く、この不安や恐怖がまず創造性や個性の発揮を阻む障害になっているのではないかと思いました。

 

  しかし、それでもとにかくやってみることで、皆さんが徐々に開放されていくのが手に取るようにわかりました。特に意図をもってパーツを選択したのでも、組み立てたのでもない。それでも、そこに意味を付与することによって、自分でも気づかなかった視点や現在抱えている課題に気づいたり、また説明することによってさらに新たな考えが浮かんできたりと、気づきがどんどん深化すると共に、場が活き活きしていくのが感じられました。つまり手を動かして何かを作り、その意味を説明するという一連のプロセスは、我々の心にある恐れや不安、あるいはとらわれと言ったものを取り除き、潜在能力を開放させる効果があると言えます。

 

  印象的だったのは、話しを聴く側の態度によって、話し手が驚くほど輝いていくという事です。それぞれが個性を持っていることを確認するだけでなく、活かしあう。それは受け止める側の態度如何によるのだということを改めて感じ、反省もした次第です。

  とりわけ「自分らしさ」について仲間から質問を受け、説明する時の皆さんの弾けるような笑顔が印象的でした。組織の中には外向的な人もいれば、内向的な人もいます。しかし、どんな形であれ「自分を開放したい」、「受け入れられたい」という思いは共通のようです。つまり、個性の発揮は必ず他者の存在を必要とするということです。心理学の研究でも他者貢献度の高い人の方が自尊感情や幸福度が高いことが明らかとなっています。即ち「他利自得」とは、お互いの個性を引き出し「活かす」という価値観だということもできるのです。



  カオス理論の中に初期値のごくわずかな違いが時間の経過と共に大きな違いとなって予測不可能な結果を生む、「初期値鋭敏性」という考え方があります。しかし、あるカオスを示す方程式に於いては、この初期値鋭敏性がありがなら無限に発散することなく、非周期的で一切交わることのない非常に複雑な図形を描き出すのだそうです。これはストレンジアトラクタと呼ばれ、下の動画にように、個々のドットは全くランダムにプロットされているにもかかわらず、全体を眺めるとあたかも一定の秩序があるような動きをします。



  このストレンジアトラクタを見ていると、部分は自由に振舞いながら、全体としては秩序を保つという、自由と秩序の両立を可能にする力学がこの世には元々存在するはずだという気がしてきます。この画像は、僕には「個性が自由に振る舞いつつも散逸することなく、一定の秩序を保つ組織」のメタファーのように思われます。「個性を活かし合う組織」は決して理想に終わるのではなく、自然界の原理として実現可能なのだと確信しています。

  終わりに。インドの僧、龍樹(ナーガールジュナ)が著したとされる『大智度論』に「指月の譬」と呼ばれる一節があります。

「人の指を以って月を指し、以って惑者に示すに、惑者は指を視て、月を視ず。人、これに語りて『われは指を以って月を指し、汝をしてこれを知らしめんとするに、汝は何(いか)んが指を看て、月を視ざる』、と言うが如く」

  この言葉は、1973年の映画『燃えよドラゴン』の中で、ブルース・リーが語った次の台詞で有名になりました。

"Don't think, feel...it is like a finger pointing away to the moon. Don't concentrate on the finger or you will miss all that heavenly glory!"
(考えるな、感じろ…それは月を指差すようなものだ。指にとらわれるな、さもなければ栄光はつかめない!)


繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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身近にある精神科疾患による影響ー第85回YMS

2017年07月14日 | YMS情報


  7月12日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、第85回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

  僕が出席できなかったため、今回は他のYMS理事からのセミナー・レポートになります。

<以下本文>

  今回は心療内科医・精神科医でもあり、シバタ・コーチング・オフィス、C&Sメンタルヘルスパートナーズ株式会社・代表 芝田 英生様より、「日常の中に於ける、精神科疾患による影響」と題してお話しいただきました。

  経営者、マネージャーの立場の人にとっては、身近な課題でもあることから、みなさん最初から真剣な眼差しで参加されていました。

  セミナーの前段、芝田先生から、人間は、集団生活する生き物である。ということを教えていただきました。確かに、現在社会の中で、人は完全に孤立無援で生きていくことは難しく、ほとんどの人はなんらかの集団に属して生きています。集団生活の中で必要なスキルとしては、コミュニケーションスキル、協業スキル、相手を理解するスキルなどがあげられますが、なんらかの要因でこれらスキルが欠如している人もいるでしょう。

  私たちは千差万別、誰も「普通」はいないはずなのに、自分や周囲の同類タイプの人間間で培われる「一般的な常識」と型にはめた基準を、知らず知らずに相手に強要していることもあるかもしれません。それは、頭の中では理解しても、実際には一つの会社組織の中で、集団で同じゴールを目指し、高いパフォーマンスを追求しなければならない状況下にあるとき、明らかに周囲の人と「違い」を持った部下を育成したり、マネージメントしたりしなければならないのは非常に困難であることが、セミナー参加者のみなさんとの意見交換であらためて認識しました。
そういった人とうまく処しきれないまま悩んでいたり、結果的にその人と決別せざるをえなかったりした苦い経験談は多く聞かれましたが、成功した、うまく課題解決したという方はありませんでした。それだけ、一筋縄では解決できない課題なのだろうと思いました。

  芝田先生には、そういった「違い」が顕著で、うまく集団生活になじめない人にも十人十色、それぞれ別の方法でサポートしていけば、改善は可能ということを教えていただきました。果てしなく根気強く相手を向き合う覚悟が求められると感じ、私には、日常職場でもその他でも、全然それができていないな、許容性が低いんだなと反省させられました。

  大人の発達障害には、最近よく聞かれる、「アスペルガー症候群」「自閉症スペクトラム障害」「ADHD:注意欠陥多動症」などがあります。障害と日本語でいうと、ハンディキャップ(handicap)という英語訳を連想しますが、海外では、ディスオーダー(disorder)という言葉が使われるそうです。あくまでも、違いであって、ハンディキャップではない、ということを頭に刻んでおきたいと思いました。

  みなさんもご存知のとおり、大人の発達障害もつ人の中には、並はずれた集中力や好奇心を持ち、優れた能力を発揮する芸術家、技術者、 スポーツマンが多いです。


 スティーブジョブズ ビルゲイツ、エジソン、アインシュタイン、黒柳徹子、スピルバーグ、ディズニー、トムクルーズ、ケネディ・・・等。


  大切なことはその人も持ち味を生かし、その人らしく生きるサポートを身近な人ができるかどうか、また自分自身もそのことを自覚し、許容し、適切に医師の診断や処方に従って治療を受けることは肝心であることを学びました。

  さらに、躁うつ病、双極性感情障害など、自分の感情がコントロールできないタイプの人もいます。そういった人も、うまくその症状と付き合って、芸能活動や創作活動にあたる著名人はいます。
明石家さんま、北杜夫、志村けん、香取慎吾、ゴッホ、夏目漱石・・・等

  愛着障害・不安障害という症状を持つ人には、自分のことを大事に思うことができず、自尊心が低い、他者への想像力が働かない等の傾向がみられ、基本的な社会性が育ちにくいとされています。残念ながら、1歳半までの期間に養育者との間に愛着の絆がないと、安定した愛着形成は困難になりやすそうです。

  幼児虐待や、育児放棄など、子育てに関する大きな社会問題が深刻になってきている今、すぐに、自分自身が解決することができなくても、こういった事前知識を持っておくということはとても大切だなと思いました。

  ノーベル文学賞をとった川端康成は不安障害を持っていたそうです。三島由紀夫はアスペルガー、北杜夫は躁のときには「ドクトルマンボウ航海記」、うつ状態のときには「夜と霧の間」とまったく違う作風を書き上げました。

ゴッホ、ムンク、ピカソ、山下清、フランコ・マニヤーニ 、モーツアルト、シュベルト、ショパン、シューマン、チャイコフスキー ・・・・。

  世の中に残されたすばらしい芸術や作品は、多くのdisorderの特性をもった人から生まれていることを考えると、多少集団生活が得意でなくても、そういった方の秘めた才能を、他の人が補完したり、もっと上手に引き出したりする術をもっていれば、ハッピーになれるような気がしました。

  私たちは、精神障害をもつ人とどう関わっていけばよいのか。芝田先生曰く、変われないところと、変われるところもあるため、疾患性と、事例性を分けて考えて欲しいとのことです。もし、職場でいつもの部下の様子に以下のような変化が現れてきたら、産業医・保健師に相談したり、専門家のアドバイスを求めるように促したりすることが重要だそうです。

・指示を聞いても覚えられない
・ケアレス・ミスが多い
・平行業務ができない
・判断・決断ができない
・忘れ物・失くし物が多い
・約束を忘れる・遅刻する
・片付けができない
・同じミスを繰り返す
・説明しても正しく伝わらない

  個人的な感想ではありますが、私たちは専門家ではないため、その人の症状に適切な診断と治療方法を提供することはできません。専門的な知識はなくとも、どういったタイプの障害があって、その人にはどんな特徴があるのかを理解しておけば、よき相談相手になれるかもしれません。

  その人となんらかの障壁や問題がある場合、その原因を無理解のまま切り捨てることで処理するのでなく、向き合って一緒に改善できるような働きかけが必要なんだと思いました。

  相手に対して、忍耐強く、「愛」と「寛容」と「尊厳」をもって付き合えなければ。とてもハードルの高い管理職としての要件を突き付けられた気がいたしました。
とにかく無関心であってはいけないと・・・・。

  まだまだ勉強する課題は多いな、とおもった今回のYMSセミナーでした。



<その他の参加者からの感想もご紹介いたします>

  職場のメンタルヘルスに関与する産業医として、比較的よくある人間関係のトラブルについて、発達障害やうつ病といった精神科疾患としての見方・対処の仕方を教えていただいた。職場では、具体的な行動に関する「事例性」が重要ということで、参加者の経験や感想に丁寧に答えながら、著名な芸術家や俳優の事例を織り交ぜて、身近なトラブルを「白黒」つけずに観る見方を勉強した。本人自身にも「出来ること」と「出来ないこと」があり、職場の上司としてはあまり無理をせずに、産業医などの第3者のサポートをうまく活用することが望ましい。生きにくい時代なので、せめて仕事(と、お疲れさま呑み会)を楽しみたいと思った。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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動画配信のお知らせ

2017年07月10日 | リサイクル(しごと)の話


去る7月3日に放映されました、「神奈川ビジネス Up To Date ビジネスのヒゲ」の動画がテレビ神奈川の公式動画として配信されました。

県外で放映をご覧いただけなかった皆様もぜひご覧ください。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした



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食べ納め、至福のサムギョプサル-真浦屋(川崎)

2017年07月08日 | 食べ歩きデータベース


  7月7日。織姫と彦星が年に1度だけ会えるというこの日に、僕は美味しいサムギョプサルと出会い、そしてお別れとなりました。と言うのも、本日7月8日を以て、こちら真浦屋さんは閉店なのだそうです。


 
  まずは軽くポッサム(茹で豚)からと思ったのですが、ポッサムからして衝撃でした。今まで僕が知っていたポッサムとは全然違う、厚めにカットされた柔らかい豚肉は、少し焼き目をつけてあるのか芳ばしく、青唐辛子と共に荏胡麻の葉やサンチュに巻いて食べれば味付け不要の美味しさです。勿論、お好みでコチュジャンやアミの塩辛を加えた胡麻油を付けても美味しいです。この胡麻油にアミの塩辛を入れるというの、良いですね。



  さて、看板メニューの「飲み放題コース」。サムギョプサル(三層肉)に驚くほど大きな骨付き豚カルビ、そしてキムチを石板で焼きます。

  分厚いサムギョプサルは、艶やかな表面から良質な肉と脂であることがすぐ分かります。さらに傾けた石板から余分な脂が落ちるため、いくら食べても来月44歳を迎える胃が全くもたれません。



  一方、味付けされた骨付き豚カルビも柔らかく甘みがあり、思わずうなる美味しさ。隣席の韓国人の方は豚カルビとキムチを一緒に焼いていましたが、お店の人がおっしゃるには、日本人は甘みのある肉と酸味のあるキムチが混ざらないよう別々に焼く方が好きで、韓国人は一緒に焼く方が好きという傾向があるそうです。

  普通であれば、これだけで食べきれなくなってもおかしくないボリュームでしたが、全く問題ありませんでした。



  カムジャタン、スンドゥブの他、四種類から選べる鍋は、カムジャタン(甘藷湯)を選択。カムジャはジャガイモ、漢字で書くと甘藷、日本では薩摩芋のことですね。

  これがまた見た目からして身体に良さそうな鍋。フキの葉、ニラ、白菜、えのきなどの野菜にテール(骨の形からして尻尾の付け根部分でしょうか?背骨にしては小さい気がしました)の旨みが溶け込んだ味噌の鍋は、見た目ほど塩辛くもなく本当に優しい味でした。



  そして食べ終わった後、少し残った旨みの凝縮したスープを使って焼き飯を作ります。途中で卵を落とし、その卵が固くならないよう混ぜながらふんわりと仕上げ、そこに大量の海苔を投入します。この海苔が素晴らしいアクセントになりました。締めの雑炊が余り好きでない僕もこれならいけます。

  かえすがえすも残念なのは、7月8日でこんな素晴らしいお店が終ってしまうということ。お店を切りもりされていた奥さんは大坂・十三でお店を続けられるそうですが、本当に残念です。

  当ブログの「食べ歩きデータベース」も10年も続けていると、中には閉店されたお店や移転されたお店がいくつがあります。出会いあれば、別れあり。またいつかどこかで!

真浦屋

神奈川県川崎市川崎区東田町5-5




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5連勝、トラの尾が目前に!…-日本プロ野球2017 横浜vs阪神10回戦

2017年07月06日 | スポーツ観戦記


  台風3号の上陸により、新潟での試合が流れた翌日の横浜。心配された雨も上がり、むしろ暑い一日となった7月5日、横浜vs阪神の10回戦を観戦してきました。

  交流戦明けから4勝1敗、4連勝と好調の横浜。倉本選手と桑原選手の調子が上がり、筒香選手もここ5試合で3本塁打と当たり始めたことにより、ようやく打線がつながるようになってきました。5試合の平均安打数は10.2本です。

  先発メンバーの発表で2番に石川選手が入っていたので、「梶谷選手を7番に置いたら面白いだろうな」と思っていたところ、本当に7番でした。俊足で一発もある梶谷選手ですが、打撃にムラがあるので、細かいことを要求される2番よりも7番で自由に打つ方が合っていると思います。これにより往年のマシンガン打線にも見劣りしない、座りの良い打線になったと思います。

  前節の巨人戦では菅野、マイコラス、山口とエース級を相手に3連勝。対戦する2位阪神とのゲーム差はこの試合の前までで2ゲームであり、4連勝の勢いそのままに連勝で阪神を捉えたいところです。しかし、阪神は対戦成績3勝6敗と相性の悪い相手。


 
  横浜の先発は、新人ながらここまで5勝3敗の濱口投手。制球に難がありますが、それでもこれまで何となく試合を作っている印象があります。この日も6回2/3を投げて実に115球、6四球を出しながら5安打1失点に抑えました。



  序盤は阪神のペース。初回、上本選手と福留選手2本のヒットで二死三塁・一塁。しかし、売り出し中の新人大山選手を三振に討ち取り、どうにか無失点で切り抜けます。



  一方、阪神の先発はここまで7勝4敗のメッセンジャー投手。今年は例年ほどの調子ではないものの、エース級の投手であることに変わりありません。こちらメッセンジャー投手は好調横浜打線を3人で抑え、上々の立ち上がりでした。



  2回も阪神の攻勢が続きます。先頭の高山選手が二塁への内野ゴロ。石川選手が前進して良く投げましたが、打球が遅かった分間一髪高山選手が早く、内野安打。続く上本選手に与えた四球が暴投となり、無死三塁・一塁。ここで梅野選手がきっちりとセンターへ犠牲フライを放ち、阪神が先制します。横浜としては実に嫌な点の取られ方で、むしろこの回1点で留まったのが幸いだったくらいです。



  加えて、さらに流れを悪くする攻撃が。2回裏、横浜は先頭のロペス選手が8球粘った末に四球で出塁。続く目下首位打者の宮崎選手がこの日も初打席から打ち、無死二塁・一塁というチャンスを作ります。ところが、確実に送らなければならない場面で高城選手は何故かセイフティ・バントを試み、二塁走者がアウト。さらには梶谷選手が併殺打に倒れ無得点という最悪の結果となりました。



  3回裏も濱口投手の四球から始まる二死満塁というチャンスを作りながら、頼みの筒香選手が併殺打に倒れ、またしても得点ならず。この日の筒香選手は2三振を含む5打数無安打で精彩を欠きました。本当に、この流れでよく勝てたと思います。

  とにかく最少失点で味方の反撃を待ちたい濱口投手。4回もヒットと四球で二塁・一塁のピンチを作りますが、無失点で切り抜けました。



  すると4回裏。横浜は一死から宮崎選手が二打席目もヒットで出塁します。二塁手の上本選手も打球に飛びついてよく抑えましたが、及びませんでした。そして、前の打席で手痛いバント失敗の高城選手が4球続けてのボールで出塁。すると続く梶谷選手のレフトフライを福留選手が後逸。走者二人が生還し、横浜が逆転します。

  しかし、濱口投手も相変わらずピリッとしません。逆転してもらった直後、相手は三番から始まる好打順で、糸井選手、福留選手に連続四球を与えてしまいます。さらに大山選手にも2球続けてボール。これで10球連続ストライクなし。これだけ濱口投手が制球に苦しんでいるのだから、大山選手は待ってボールを見るべきだったと思うのですが、大山選手はカウント2-1から外角真ん中のボールを引っ掛け、1-5-3の併殺打。横浜にとっては大いに士気の上がる併殺プレーであり、これが試合の流れを変える転機になったと思います。結局阪神はこの回無得点。



  すると5回裏。先頭の石川選手が2ボールから真ん中低めの球をレフトスタンドに。打った瞬間にそれと分かる本塁打で阪神を突き放します。結局、濱口投手は前述のとおり、悪いながらも6回2/3を投げ、1失点で降板しました。

 

  阪神は6回から二番手の岩崎投手、7回から藤川投手へと継投します。

 

  一方の横浜は7回二死から加賀投手、8回からは三上投手が登板、阪神打線を抑えます。



  8回裏には、二死三塁・一塁から宮崎選手のこの日5安打目となる二塁打が飛び出し、1vs4。何と宮崎選手は5打数5安打の大当たり。しかも対メッセンジャーは6打数6安打の打率10割です。



  そしてお待ちかね。” Kernkraft400”の曲に乗せて球場が大いに沸く、今や横浜スタジアム名物ともなった通称「康晃ジャンプ」を背中に受け、抑えの山崎投手が登板。二番から始まる阪神打線を3人で切って取り、3時間47分という長い試合が決着しました。



  結局横浜は前の試合の19安打に続き、この日も12安打を放ち、今シーズン初の5連勝。貯金も今シーズン最多の3とし、2位阪神に1ゲーム差と迫りました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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立教大学でお話させていただきました

2017年07月05日 | 筆跡心理関係


  更新が遅くなりましたが、去る6月16日、立教大学現代心理学部「対人関係の心理」講座のゲスト・スピーカーとして、筆跡心理学のお話をさせていただきました。一部変更を加えた箇所もありますが、内容としては3月にWBN(早稲田ビジネスネット横浜稲門会)でお話させていただいたものとほぼ同じですので、そちらを参考にしていただければと思います。

  約160名ほどの学生さんを前にお話しさせていただくのは、本業の方では珍しいことではないのですが、筆跡のお話では初めてです。僕はイラストレーターが少々大げさなところがあり、そのせいか持っているマイクが時々口から遠ざかってしまい、一部の学生さんから「声が聞き取りにくかった」とのご指摘をいただきました。ピンマイクにすれば良かったですね、今後の反省とさせていただきます。



  さて講義終了後、学生の皆さんに提出していただいたレポートを拝見しました。今回は僕が診断をしたわけではなく、あくまで講義に対するレポートですが、一度にこれだけ沢山のフィードバックをいただける機会は滅多になく、大変貴重な経験となりました。日頃から筆跡診断は経験とフィードバックの蓄積が非常に重要だと思っていますので、本当に有難いことです。

  レポートを拝読して、学生の皆さんの学問に向かう真摯な姿勢には素直に感心しました。診断結果を鵜呑みにして一喜一憂するのではなく、それを自分なりに多面的に解釈しようと試みる姿勢。疑問や批判的に考察を試みる姿勢。とりわけ、診断結果から過去の体験なども交えつつ、自分の性格を深く掘り下げて考察している学生さんが非常に多かったのは、僕にとって大変嬉しいことでした。何故なら筆跡診断の価値は、診断結果そのものより、そこから解釈を逞しくしてより深い自己理解、他者理解に繋げていくことにこそあると思っているからです。



  ここで皆さんから頂いたご意見やご質問の一つ一つにお答えすることはできませんが、主だったものから講義でお話しし切れなかった内容について、いくつか補足したいと思います。

1.筆跡特徴について

  今回は、皆さんに筆跡診断とはどのようなものかを感じていただくための入門編でしたので、70数種ある筆跡特徴の内わずか14個しかご紹介できませんでしたが、実際の診断では、字そのものの特徴の他、字の大きさ、字間、字の傾き、書き出しの位置、行のうねりや上昇・下降、余白、筆圧などの要素も考慮します。

2.人は多面性を持っている生き物ではないのか?

  これは全くその通りです。最も注意しなければならないのは、個々の筆跡特徴を取り上げて「あなたは~な人だ」というように、その人を一面的に断じることです。書き手の文字に現れる個々の筆跡特徴は、少なくとも他の特徴と合わせて総合的に判断し、個々の特徴が書き手の中でどの程度の強さを占めているのかを推測しなければなりません。また、その文字を書いた時のコンテクストが分かるのであれば、それも考慮した方が良いでしょう。例えば「表情分析」でも「怒り」と「熟考」は同じ表情筋が動きます。それを「怒り」と捉えるか、「熟考」と捉えるかは、その表情が現れた時のコンテクストを考慮しなければなりません。これと同じことが筆跡診断にも言えます。そもそも、個々の筆跡特徴を表した文言も、あくまで代表的な傾向を述べているにすぎません。逆に言うと、そうしたことから個々の筆跡特徴とパーソナリティを関連付けようとした従来の研究は、軒並み「有意性が見られない」という結論になったのだと思います。

  また、今回のようなわずか数文字ではなかなか現れにくいですが、実際には相反する特徴がどちらも現れるというのは珍しいことではありません(例えば「接筆開型」と「接筆閉型」が混在するというように)。こういう場合、現れる頻度からどちらが優勢かを判断します。

  さらに言うと、外向的傾向と内向的傾向の特徴が混在することもしばしばです。こういう場合も現出する頻度や筆跡特徴を包括的に判断した結果から、どちらが外面の傾向でどちらが内面の傾向かなどを想像します。そうした面が、筆跡診断はバーナム効果を狙ったコールド・リーディングに過ぎないという批判が根強くあるところの一因なのかもしれません。



3.筆跡特徴の判断は主観的なものではないのか?

  今回は特に筆跡診断に初めて触れた皆さんが、自分で書いた筆跡傾向の判断を自分で行ったので、やむを得ない部分はありました。あくまで筆跡診断に触れていただくということが主旨だったとご理解いただきたいと思います。実を言うと、拝見したレポートの筆跡が、講義の時に書いた数文字とは違う、あるいは取るべき程の特徴でないという方も結構いらっしゃいました。しかし、これは上記のような制約がある以上、起こり得ることです。

  ただ、実際の場面でも、筆跡診断は診断者の主観であることに変わりはなく、診断する上で非常に気を遣う部分です。例えば、大抵の人は自分の文字を基準に考えるでしょうから、自分の文字より大きな字を書く人を「大字型」だと判断するでしょうし、小さければ「小字型」だと判断してしまうでしょう。しかし、他の人から見たら自分が「大字型」だと考える文字が「小字型」と判断されるかもしれません。こうした主観を修正していくためには、筆跡診断の経験とフィードバックの積み重ねが必要です。また、知っている人を診断する、対面で診断を行うような場合には、その人に対する印象などから来る先入観をいかに排除するかも重要な課題となります。

  また、筆跡特徴も相対的なものです。例えば「我慢強い」といった時、それはどの程度のことを言うのか?世の中には拷問にも耐えられるほど我慢強い人もいれば、毎朝6時に起きるというだけで「自分は我慢強い」と思っている人もいるかもしれません。筆跡特徴はその性格傾向が強く出ているかどうかは分かりますが、その程度までを測ることはできないのです。そういう意味では、この点は筆跡診断の限界の一つです。それを補うために、自分の診断結果を自分を良く知る身近な人に見てもらい、フィードバックを得るというのも一つの方法でしょう。

4.筆跡で性格を変えられるのか?

  「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」というフランスの哲学者アランの有名な言葉がありますが、自己暗示としての効果の他に、例えば字を大きくゆったりと書くと気持ちが落ち着くというような、その時の感情に働きかける効果はあるでしょう。それを長く継続して続けることにより、例えば激しやすい性格だったのが丸くなったとか言う効果は期待できるかもしれません。だからといって、例えば経済的に成功した人に多く見られる筆跡特徴を真似したから経済的に成功すると考えるのは飛躍のし過ぎだと僕は思っています。少し例が古いですが、王選手やイチロー選手の打法を真似たからといって誰もが王選手やイチロー選手になれるわけではないのと同じです。

  実は160名を前にお話させていただいた僕ですが、本来人前に出るのも話すのも大の苦手で、筆跡には今でも内向的な性格が強く出ています。人前で話せるようになったのは、社会人になってからの訓練と経験によるもので、未だに本質的な部分は変わっていないと思っています。しかし、人前で話せるようになった自分も偽らざる自分なのです。このように、先天的な性格が変わっていなくても人は違った行動をとることが十分可能であるとすれば、筆跡が行動変容に影響を及ぼし、やがてはそれが性格の一部を形成する可能性も排除できません。

  しかし、手書きをする機会が激減している昨今、自分を変えられるほど一定量の文字を継続的かつ期待する筆跡特徴で書き続けることは、意外と大変なのではないでしょうか?日記を書くというのも方法かもしれません。いずれにせよ、僕自身このテーマについて、より多くの実体験に出会ってみたいと思っています。

  最後に。筆跡だけでなく、視覚障害の方が使う点字にも点跡と言って書き手の癖があるという事を初めて教えていただきました。これはアメリカで発行された筆跡心理学の本で読んだことですが、事故か何かで手を失い、口やつま先で字を書くことを覚えた何千人もの人たちを調査した結果、最後には手が使えていた頃と同じ、その人固有の筆跡で字を書くようになったそうです。つまり、どのような字を書くかを決めているのは脳であり、手や口やつま先ではないということです。なお、右利きか左利きかについても、筆跡診断では考慮しません。

 長くなりましたが、結びにこのような機会を下さった先生と、忌憚ないフィードバックを下さった学生の皆様に心より御礼申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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2017年6月アクセスランキング

2017年07月03日 | 人気記事ランキング


  今年の関東地方は梅雨入りしても比較的雨が少なく、ひと月を通じ我々ぼろ屋にとっても影響の少ない6月だった気がします。しかし、今朝のニュースによれば、早くも台風3号が列島に接近しつつあるとのこと。梅雨前線も停滞したまま、みなさまこれからの大雨と暑さにくれぐれもご用心ください。

  さて、2017年6月にアクセスの多かった記事トップ10です。6月は更新頻度が少なく、毎日更新した4月の第10位のアクセス数が6月の第2位に該当するという結果でした。

  個別記事では、さすがの人気店「魚とワイン はなたれ onikai ー野毛」が2位に入りました。それとわずか1pv差で、日本交渉協会の「燮会」が3位。「かりんの木」は金沢区の住宅街にある目立たないお店で、かつ更新も6月後半だったにもかかわらず、上位に肉薄しての4位でした。

  5位「TV放送予定のお知らせ」ですが、本日21:00~21:30の番組内で放送の予定です。ぜひご覧ください(詳細はリンクをご覧ください)。

  YMS関連の記事が8位、久し振りに6位「「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました」、7位「エコノミーとエコロジーの語源」、10位「久村俊英さんの超能力を目撃してきました」が揃いました。

1 トップページ
2 魚とワイン はなたれ onikai ー野毛
3 競争型交渉と共創型交渉を体感する-第32回燮(やわらぎ)会
4 横浜最後の漁港と地あなご料理ーかりんの木
5 TV放送予定のお知らせ
6 「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました
7 エコノミーとエコロジーの語源
8 久し振りに堅いテーマで-第84回YMS
9 ボリュームとロティサリーが魅力-MEAT HOUSE YOKOHAMA MarS
10 久村俊英さんの超能力を目撃してきました

  今月もよろしくお願いいたします!

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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