窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

【よみがえり】400万双ありがとうございます!

2019年02月05日 | リサイクル軍手の世界


  昨年6月に発売9周年を迎えた古着生まれの「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズは、2019年1月で累計販売数400万双を超えました。


【よみがえり400万双の歩み】(画像をクリックすると拡大します)



  400万双の「よみがえり」のために活かされた古着は推計191トン、Yシャツに換算すると96万枚に相当します。



  手袋を編むための特殊紡績糸をすべてつなげると、その長さは209万㎞に達します。これは地球を52周するほどの長さにあたります。



  経済産業省『繊維製品(衣料品)のLCA調査報告書』(2003)によれば、「よみがえり」と同等重量の純綿軍手と比較した場合のLCAから見たCO2発生抑制効果は151トン。林野庁HPの80年生スギ人工林の年間CO2吸収量を参考にしますと、これだけのC02を1年で吸収するには32.8万㎡の森林が必要になるそうです。これは東京ドーム7個分の面積に相当します。



  以前、「リファッション・ワークショップ」で拝聴したところによれば、Tシャツ1枚の綿花を生産するのにスプーン10杯の農薬を、ジーンズ1枚の綿花を生産するのに800ℓの水を消費するそうです。Tシャツ1枚を142g、スプーン10杯を30gとすれば、約49トンの農薬使用の抑制効果。また、ジーンズ1枚を800gとすれば、23万3千人(東京都港区の人口が約24万人です)の人が1年間に必要とする水の量を節約した計算になります。



  以上、「特殊紡績手袋よみがえり」の環境効果についてお話させていただきました。

  しかし、これら「よみがえり」の環境効果は皆さまにお使いいただいて初めて生まれるものです。その真価は、皆さまお一人お一人の手にはめていただくことで発揮されます。「手」は「想い」を形にする「創造の源」であり、神様に与えられた手を保護し、皆様の創造の力と文字通り手を携えていけることが「よみがえり」にとっても、弊社一同にとっても無上の喜びだと思っております。10年目のご愛顧に感謝申し上げますと共に、これからも「特殊紡績手袋よみがえり」シリーズをどうぞよろしくお願い申し上げます。



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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【よみがえり9周年】横浜市の人口を超えました

2018年07月04日 | リサイクル軍手の世界


  日頃ご愛顧いただいております、古着をリサクルして作られた「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズは、2018年6月で発売9周年を迎えました。

  そして9年間の累計販売数は374万双となり、地元横浜市の人口371万人(平成30年1月現在)を超えました。つまり横浜市に住む全ての皆様、横浜スタジアムを満席にして129試合分の皆様にお使いいただいたことになります。心より感謝申し上げます。

  その間、再利用した不要衣類は推計178トン、Yシャツに換算して89万着に相当します。

  手袋のために生産した特殊紡績糸の総延長は195万㎞に達し、これは地球を48周、地球から月までの距離の5倍にあたります。

  経済産業省『繊維製品(衣料品)のLCA調査報告書』(2003)に基づくと、同等重量の純綿軍手と比較した場合のライフサイクル全体から見たCO2発生抑制効果は140.5トンとなり、林野庁HPの80年生スギ人工林の年間CO2吸収量を参考にしますと、これだけのC02を1年で吸収するには305.5㎡の森林が必要になるそうです。これは東京ドームの6.5倍の面積に相当します。

  以前、「リファッション・ワークショップ」での発表で、Tシャツ1枚の綿花を生産するのにスプーン10杯の農薬を使用する、ジーンズ1枚の綿花を生産するのに800ℓの水を使用すると聞いたことがあります。Tシャツ1枚を142g、スプーン10杯を30gとすれば、約45トンの農薬使用の抑制効果。また、ジーンズ1枚を800gとすれば、21万6千人(渋谷区の人口に匹敵します)の人が1年間に必要とする水の量を節約した計算になります。



  これからも「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズをよろしくお願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした






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「よみがえり」を掲載いただきました

2018年06月07日 | リサイクル軍手の世界


  井関産業株式会社様が、全国47都道府県から地域や社会に貢献している、ハートフルな商品を選定し発行された商品カタログ、「つなぐ」の神奈川県代表として、弊社の「特殊紡績手袋 よみがえり」、「よみがぁ~る」が掲載されました。



  全国の都道府県すべてからコンセプトに適う商品を探し、作成に至るまで大変なご苦労があったのではないかと思います。ご縁あって選んでいただいたことを嬉しく思いますし、感謝申し上げます。

  因みに、「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズは、2018年5月末現在、累計販売数が371万双になり、静岡県の人口を超えました。目指すは地元横浜市の人口373万双です。

  これまでに再利用した廃棄衣類は推計176.8トン、製造した「よみがえり」用糸の総延長は地球から月までの距離の5倍に達します。

  引き続き、「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズをよろしくお願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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300万双ありがとうございます!-特殊紡績手袋「よみがえり」

2017年01月10日 | リサイクル軍手の世界

【左から、よみがえり・よみがぁ~る、レガロ】

  2009年6月に発売を開始し、以来ご好評いただいております「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズの累計販売数が、おかげさまで2016年12月時点で300万双を突破いたしました。


【300万双までの推移(クリックすると拡大します)】


【さまざまな「よみがえり」活動で活躍する「よみがえり」】

  「特殊紡績手袋 よみがえり」は古着を原料とし、特殊紡績によって製品化した手袋ですが、これまでに使用した古着は約143.5トン、Yシャツに換算すると約71万7千枚になります。再生糸の総延長は約156万9千㎞、これは地球39周分、地球から月までを2往復した距離に匹敵します。

  古着を原料とすることで新たな原料の投入を極力抑えた「よみがえり」は、ライフサイクルにおける環境負荷も低く、同数の純綿軍手を使用した場合と比べてのCO2発生抑制効果は約113トンと試算されます。

  環境に優しく、丈夫で洗って使える「よみがえり」は、発展途上国の貧困層支援や植林活動など文字通り、さまざまな「よみがえり」の場面において活躍しています。また、その売上の一部は、2012年よりフィリピンにおける貧困層女性の出産や児童教育の支援に充てられております。


【2010年:第1回「かながわリサイクル認定製品」認定】


【2010年:第14期「ヨコハマグッズ001」審査員特別賞受賞】


【2015年:「かながわ産業Navi大賞」エコ部門大賞受賞】


【2016年:「資源循環技術・システム表彰」産業環境管理協会会長賞受賞】

  これも偏に皆様の日頃のご愛顧の賜物と、社員一同深く感謝申し上げます。

  これからも「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズをどうぞよろしくお願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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「資源循環技術・システム表彰」授賞式がありました

2016年10月14日 | リサイクル軍手の世界


  10月14日、経済産業省後援、一般社団法人産業環境管理協会主催の「平成28年度資源循環技術・システム表彰」の授賞式が、東京・機械振興会館にて行われました。先日お知らせしました通り、弊社商品「特殊紡績手袋 よみがえり」は「産業環境管理協会会長賞」を受賞しました。



   同賞は、廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)に寄与する、高度な技術又は先進的なシステムの特徴を有する優れた事業や取組を広く公募・表彰し、その奨励・普及を図ることにより、循環ビジネスを振興することを目的としたもので、今年で42回目を迎えます。

  同賞の前身は、財団法人クリーンジャパンセンター(2012年に産業環境管理協会と事業統合)の「再資源化貢献企業」で、実は弊社は1986年(昭和61年)に同賞において「会長賞」を受賞しております。



  表彰式では、一般社団法人産業環境管理協会の富澤会長より弊社代表取締役社長、中野博恭が賞状と盾をいただきました。


  窪田は、表彰式に続いて行われた「3R先進事例発表会」において「特殊紡績手袋 よみがえり」の紹介をさせて頂きました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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「平成28年度資源循環技術・システム表彰」を受賞しました

2016年10月11日 | リサイクル軍手の世界


  弊社リサイクル商品、「特殊紡績手袋 よみがえり」が経済産業省後援、一般社団法人産業環境管理協会主催の「平成28年度資源循環技術・システム表彰」において、「産業環境管理協会会長賞」を受賞いたしました。

  同賞は、廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)に寄与する、高度な技術又は先進的なシステムの特徴を有する優れた事業や取組を広く公募・表彰し、その奨励・普及を図ることにより、循環ビジネスを振興することを目的としたものです。

詳しくはこちらをごらんください

 授賞式は10月14日(金)、東京都港区の「機械振興会館」にて行われます。

◇◆………………………………………………………………………………………………
  「特殊紡績手袋 よみがえり」とは
………………………………………………………………………………………………◇◆

  使えなくなった衣類(古着)を「特殊紡績」と呼ばれる伝統技術でよみがえらせた、環境に優しい丈夫な手袋です。発売後7年3カ月で、累計284万双の販売実績があります。これまでに再利用した古着は約137トン、使用した糸の総延長はほぼ地球と月を2往復するほどの距離になります。

【過去の受賞歴】

「平成22年度 第1回かながわリサイクル認定製品」

「平成23年度 第14期YOKOHAMAGOODS001」、「審査員特別賞」

「平成27年度 かながわ産業Navi大賞」、「エコ部門大賞」

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「よみがえり」を使っていただきました-C-habitatさんの活動模様

2016年09月21日 | リサイクル軍手の世界


  「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界へ」をテーマに掲げ、発展途上国の貧困地域における住居建築を支援する、中央大学ボランティアサークル「C-habitat」さんの活動に弊社の「特殊紡績手袋 よみがえり」を使っていただきました。

  この7月に実際に学生さんがフィリピン・マニラ郊外のケソン市に赴き、数週間現地に滞在しながら家を建ててこられたそうです。その模様を写真で頂きましたのでご紹介したいと思います(次の写真にTwitterのリンクを貼らせていただきました。そちらでより詳しい活動の模様がご覧いただけます)。


 
  弊社は1998年からフィリピン・スービックにて工場を操業し、「特殊紡績手袋 よみがえり」もそこで生産されています。したがって、フィリピンは我々にとっても大変馴染みのあるところでもあります。

  7月のフィリピンは雨季です。暑さこそ乾季程ではないとはいえ、それなりに暑い上に、雨が降ればこのケソン市付近はたびたび洪水に見舞われるなど、インフラにすぐ影響が出ます。そんな中で、地面を掘り、柱を立て、レンガを組む作業は大変だったろうと思います。しかし、そのような中でも貧しい人々に喜んでもらうため、明るく取り組む学生さんの姿が写真から伝わってきました。そしてかなり本格的な家を作られていたことにも感心させられました。

「貴社から戴いた軍手は、作業中の大きな怪我の防止はもちろん、チーム内全員の団結力をより高めるものとなりました。」

通常の軍手に比べて持ちが良く二週間に渡る作業にも耐え抜き手を守ってくれました。洗えば繰り返し使えます


  このように言っていただけると、我々も愚直にもの作りをしてきて本当に良かったと思う次第です。現地のみんなもこれを聞いたら喜ぶと思います。



  弊社もフィリピンで貧困女性の安全なお産を支援するクリニック植林活動とお付き合いさせていただいていますが、どこの国でも同じなのは子供の屈託ない笑顔ですね。上の写真でも背景で見物している子供姿を見るとつい微笑んでしまいます。

  使えなくなった古着を再生した手袋「よみがえり」を通じ、さまざまな「よみがえり」の活動と関わらせていただく機会に恵まれました。そのことを本当に嬉しく思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

【ドキュメント】循環型社会の機先を制す~ものづくりを支える資源再生人【ナカノ株式会社】

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「産業Navi」HP掲載のお知らせ

2015年11月09日 | リサイクル軍手の世界


  神奈川県福祉共済協同組合「産業Navi」の公式HPに、この度「かながわ産業Navi大賞2015」でエコ部門大賞を受賞した、弊社製品「特殊紡績手袋よみがえり」シリーズが掲載されました(上の写真をクリックするとリンク先へジャンプします)。

  どうぞご覧ください。

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関東学院大学でお話させていただきました

2015年10月22日 | リサイクル軍手の世界


  今日は8年前からお世話になっている岡本慶一先生のゼミでお話させていただく機会がありました。場所は関東学院大学。4年前に同じく地元の横浜私立大学でお話させていただいた時は大教室でしたが、今回は十数名の学生さんと小さな研修室でのお話でした。

  テーマは「繊維リサイクル拡大のための新規市場開拓」。我々故繊維業の話は、恐らく学生さんにとって初耳ばかりのことだと思いましたので、初めに弊社の事業について説明したDVDを見ていただきました。それを踏まえて本題ですが、2009年に発売を開始した「特殊紡績手袋 よみがえり」を題材に、マーケティングの観点から説明させていただきました。



  そして繊維リサイクル拡大のためのさらなる新商品開発の可能性について。この十数年、泡沫の如く出ては消え、出ては消えていった様々な事例を元に、障害となっているものは何か、またその障害を克服するために必要なことは何か、について問題提起させていただきました。

  本来は、その問題についてディスカッションをする予定だったのですが、残念ながら時間の制約もあり、今回はそこまで踏み込むことができませんでした。これから就職活動をされるという学生の皆さんにとって、我々故繊維業の話はとりわけ「脱日常」的だったのではないかと思います。限られた時間に比して少し情報量が多かったと思いますので、きちんとお伝えできていたのであれば良いのですが。

  しかし、質問はいくつも出てきて、逆に渦中の我々ではなかなか得られない客観的な意見や感想を伺うことができました。私の方こそ、勉強させていただいた気がします。



 岡本先生、学生の皆様、ありがとうございました!

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小中学校の壁新聞

2015年06月18日 | リサイクル軍手の世界


  小中学校の掲示板に掲載される壁新聞、「産経こどもニュース」に古着をリサイクルして作られた弊社の「特殊紡績手袋 よみがえり」を取り上げていただきました。

  下のサムネイルをクリックすると拡大します。



  同記事は本日より、全国約8,000の公立小中学校に配布されるそうです。

  ぜひご覧ください。

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