窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

旧友のパイ専門店へ行ってきましたーボン・モマン(自由が丘)

2017年11月30日 | 食べ歩きデータベース


  大学時代の旧友が経営する自由が丘のパイ専門店、ボン・モマンへ行ってきました。以前からお店をやっているのは知っていたのですが、なかなか訪ねる機会がなく今回が実に十数年振りの再会でもありました。



  こちらが友人の古井君。彼とは大学のゼミで共に幹事・副幹事を務めた間柄です。卒業後、彼は大手IT・通信系企業で戦略コンサルタントとして活躍していたので、全く畑違いの飲食業をやっているといことを知った時は正直驚きました。お店の名前「ボン・モマン」は、フランス語で「幸せなひと時」という意味だそうです。彼と再会し、「人が幸せになるような仕事をしたい」と考えて一から修業を始めた話を聞いた時、この空間が彼の「ボン・モマン」の形なのだと分かりました。

  お店では、ティラミス風のパイをいただきました(冒頭写真)。意外にも甘さ控えめで、むしろサクサクとしたパイの食感と香ばしいかおりを楽しめる一品でした。写真を取り忘れてしまいましたが、スイーツにとどまらず旬の素材を使ったキッシュやポットパイなど、ちょっとした軽食にもなる豊富なメニューが揃っています。

 

  テイクアウトはアップルパイとかぼちゃのパイ。ボリュームの割に軽い食感のパイ生地は飽きの来ない味わいです。実はあまりパイを好まないうちの子供も非常に喜んで、店に行きたがっていました。



  チーズケーキが好きな僕は、チーズケーキのパイ。レアチーズを挟んだパイの上にさらにチーズをまぶして焼き上げてあります。こちらも甘さ控えめで、おやつとしても軽食としてもどちらでも行けそうです。お店だけでなく、家に帰ってからも家族みんなで「ボン・モマン」を過ごしました。

  近いうちに家族でお邪魔したいと思います。

ボン・モマン



東京都目黒区自由が丘2-15-10-102



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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水尾投手のイタリアン-トラットリア・ジョカトーレ(自由が丘)

2017年11月29日 | 食べ歩きデータベース


  1990年ドラフト1位で投手として横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)に入団した水尾嘉孝さんが経営する、自由が丘駅すぐ近くにあるイタリアン・レストラン、「トラットリア・ジョカトーレ」に行ってきました。「ジョカトーレ」とはイタリア語で選手、いわば「選手食堂」といった元プロ野球選手らしい名前のお店です。



  11月23日、午前中の大雨も上がり晴れ間ののぞいた昼下がり、慣れない自由が丘に少し迷いながらも予約時間通りに到着しました。店内は選手食堂というには似つかわしくない、明るくおしゃれなレイアウト。一方で敷居の高さを感じさせない雰囲気になっています。



  店に並ぶワインの空ボトルを見ていると、1990年代に西武ライオンズで活躍した潮崎哲也投手(現二軍監督)のサインが入ったボトルがありました。



  予約の時から気になっていた、生パスタセットのランチを注文。パスタはズワイガニのパスタ(冒頭写真)とゴルゴンゾーラのクリームソース(上写真右)を選びました。店内の黒板によれば、通常パスタの原料に使われるデュラム・セモリナ粉に三重県産の小麦粉をブレンドしたパスタだそうです。ちょうどパスタと稲庭うどんの中間のような、もちもちした中にもソフトで滑らかな食感があり、またそれがソースとよく絡んでとても美味しかったです。

  ゴルゴンゾーラのクリームソースは濃厚で、パンにつけてもよく合いました。一方のズワイガニのパスタは、ニンニクが控えめで上品な仕上がりになっています。パスタだけでなく、野菜やチーズや卵など素材一つ一つにも拘っておられるようで、特にチーズには惹かれました。来年1月にまた来る予定を入れたので、次回はぜひピザも食べてみたいです。



  おしまいに、お忙しいところをお願いして一緒に写真を撮っていただきました。オーセンティック・バーのバーテンダーのような、職人気質の静かな身のこなしが印象的で、それがあの美味しい料理にも表れているような気がしました。

トラットリア ジョカトーレ



東京都目黒区自由が丘2-12-18 ジェイパーク自由が丘1F



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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横浜商科大学でお話しさせていただきました

2017年11月27日 | リサイクル(しごと)の話


  去る11月22日、横浜商科大学の「中小企業の海外進出」という講座にて、僕と社員2名がお話しさせていただきました。38名の大学3年生からなる講座です。



  当社はフィリピン・スービック自由貿易特区に繊維リサイクルの製造工場があり、来年で開設20年になります。我々の事業は恐らく学生さんにとっては全くなじみのない世界。中小企業の海外進出事例と言っても特殊な事例と思われましたので、まずは繊維リサイクルの概要からお話しさせていただきました。その上で、フィリピンへ進出した背景、スービック自由貿易特区の環境、海外工場の事業内容および当社における位置づけ、日本人スタッフの役割、そして当社が海外へ赴任するスタッフに求めているもの等についてお話しさせていただきました。学生さんにとっては初めて聞く話だったと思われますので、ついていくだけでも大変だったのではないかと思います。



  続いて、当社の社員より。一人目は実際にスービックに赴任しているスタッフ。彼は横浜商科大学の卒業生でもあります。学生時代の話から始まり、当社に入った経緯、当社でのキャリア、そして海外へ赴任することになった経緯と実際に勤務しての状況などをお伝えしました。学生さんから見れば、既に我々は親子ほども年の離れた初めて会う社会人。そんな中でOBであるということは、やはり学生さんにとって身近に感じられるようで、講義後の振り返りシートでは「自信になった」という声が多く聞かれました。それだけでも、我々としてはお話しさせていただいた甲斐があったと嬉しく思います。



  二人目は学生さんとしては気になる採用の話に絡んで、当社総務部の社員から。勤続20年になる彼もやはり入社前の話から、入社後何を感じ何を考えながらキャリアを経てきたか熱のこもった話をしてくれました。今のおじさんたちも、昔は同じ学生だった時代があり、やっていることも考えていることもそう変わりはないのだということを少しでも感じていただけたら嬉しいです。

  講師の先生からは「機会が得られれば、来年もぜひやりたい」との言葉を頂戴しました。我々としても今回の経験を踏まえ、当社の魅力を少しでも分かりやすくお伝えできるよう、さらに工夫したいと思います。
 
  貴重な機会をありがとうございました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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【WBN】働き盛りのみなさんにおくる健康と医療の話

2017年11月22日 | WBN情報


  11月21日、WBN(早稲田ビジネスネット横浜稲門会)の分科会に参加してきました。今回の講師は早稲田大学OBで、そしがや大蔵クリニックの中山久徳さん。実は早稲田大学には医学部がありません。しかし、同大卒の医師からなる「稲門医師会」には150名ほどの会員がいらっしゃるそうです。そう言えば僕の後輩も第一文学部から医師になっていますので、意外と身近にいるのかもしれません。
 
 さて、今回のテーマは表題にもある通り、「働き盛りのみなさんにおくる健康と医療の話」。医療の側から見た、現在の高齢化社会について。そして「健康長寿社会」実現に向け、今心がけるべきことについてお話しいただきました。働き盛りと言っても20年~30年もすれば高齢者になる我々にとって、むしろ「今聞くべき」お話でした。

  言うまでもなく、我が国の平均寿命は1947年以降一貫して伸び続け、今や男女ともに世界第二位の長寿国となっています(女性:86.61歳、男性:80.21歳。因みに一位は香港)。そして、先進国ではスペイン、イタリアに次ぐ高齢化国でもあります。しかし、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる「健康寿命」という観点で見ると、女性74.21歳、男性71.19歳で、平均寿命との比較で女性が約12歳、男性が約9歳の開きがあります。不可避の高齢化社会にあっては、我々がいかに元気で長く生きられるかという「健康寿命」に着目することが重要なようです。



  この数字を裏付けるように、「要介護認定」は2003年から10年で1.54倍に増加しています(グラフをクリックすると拡大します)。



  そしてその主な原因は、脳卒中17%、認知症16%、骨折・転倒12%、関節疾患11%となっています(グラフをクリックすると拡大します)。脳卒中に次いで割合の高い認知症ですが、2013年現在認知症患者は462万人おり、内6割がアルツハイマー型(海馬が委縮する)と言われています。先日参加した、「第7回筆跡アドバイザーマスターズ研究会」でも話題になったのですが、認知症の早期発見に筆跡診断を役立てることができないか、個人的に関心を持っているところです。また、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβ蛋白質の除去には質の良い睡眠と、それを導入する適度な運動が大切だということです。もちろん、人とのふれあいも大切です。



  主要な死因は長年、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患と言われてきましたが、2011年以降、肺炎が脳血管疾患を抜いています(グラフをクリックすると拡大します)。癌は医療技術の進歩により、種類によって治る病気となってきており、早期の発見と治療が大切だということです。また、癌の外的発生要因としては、食事(食品添加物やトランス脂肪酸の過剰摂取は別枠)が35%、喫煙が30%、感染症(ピロリ菌、B型肝炎など)が10%で、これら3つで全体の75%を占めています(ただし、外的要因は癌全体の35%と言われています)。食事は何よりバランスよく、偏らないことが大切だということです。データによれば外的要因として紫外線を浴びることの割合は非常に低く、そう考えると紫外線を極端に忌避する昨今の風潮は行き過ぎなのではないかと、個人的に考えてしまいます。

  肺炎の増加は、これも高齢化が進んでいることの表れのひとつだと思いますが、現在抗生物質の過剰処方が問題となっているようです。抗生物質とは細胞膜を破壊することによって病気を抑える薬なので、そもそも細胞膜を持たないウィルスには効かない、それどころか抗生物質に耐性をもつウィルスを増やす悪循環に繋がっているそうです。



  上のグラフは、人口10万人単位の年齢階級別死因(上位10位)です(グラフをクリックすると拡大します)。悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患が多いのは先ほど見た通りですが、注目すべきは20代から60代にかけての自殺(赤色)の多さです。上位10位までとはいえ、特に30代に至っては死因の実に42%に達しています。今回のタイトルに「働き盛り」とありますが、まさにこの働き盛りの世代に自殺が多いのは深刻な社会問題と言わざるを得ません。

  国民医療費が42兆円、一人当たり33万円に達している現在。人々が長く生きるだけでなく「健康に生きる」ための社会的課題は実に多くかつ複雑なようです。医療の立場からだけでも、基礎医学、医療経済、医療倫理、介護・障碍者医療、医療教育、治療技術など、様々な課題に直面しているのが、我が国の現状であるということでした。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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交渉ロールプレイング大会-第35回燮(やわらぎ)会

2017年11月21日 | 交渉アナリスト関係


  第12回ネゴシエーション研究フォーラムに続いて行われた、第35回燮会。今回は、9月に行われた第33回の九州大会に続き、二者間交渉と三者間交渉のロールプレイを行いました。ファシリテーターは、交渉アナリスト2級講座の講師としてもおなじみの望月明彦さん。



  初めに二者間交渉のロールプレイを行いました。新商品を売り込みたい売り手と目玉商品が欲しい買い手による単純な売買交渉でしたが、すんなりと合意に達した組もあれば、腹の内を探りすぎて合意できなかった組もあり。合意に至らなかった組は策士策に溺れ、結果として囚人のディレンマに陥ってしまったようです。この辺は改めて交渉プロセスを見直す良いきっかけになったかと思います。



  続いては、大手スーパーの進出に晒される中規模スーパー3社による三者間の合併交渉。三社のうち二社による連合形成を予想していたのですが、豈図らんや。最も立場が弱いはずの一社が見事な手綱さばきを見せ、三社それぞれが満足する形であっさりと合意。それぞれに対立点がなかったわけではありませんが、情報開示による信頼関係の構築が実を結んだ一つの形を見ることができました。そこにはファシリテーションの大切さ、弱者の交渉のあり方のヒントも含まれていたように思います。とりわけ合併を前提とするというゴールの合意を早々に取り付けた点は見事でした。



  意図されたものではありませんが、結果的に利己的行動の逆選択的帰結と共創的行動のWin-winな帰結の両方を見ることができました。

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第12回ネゴシエーション研究フォーラムに参加しました

2017年11月20日 | 交渉アナリスト関係


  11月18日、日本交渉協会主催の第12回ネゴシエーション研究フォーラムに参加してきました。

  今回の講師は、関東ディベート交流協会事務局長、交渉アナリスト1級会員でもある高瀬誠先生。「知的複眼思考のすすめ-理性と感性を統合するEQディベート」と題してご講義いただきました。

  ディベートというと、どのようなイメージを持たれているでしょうか?「論理的な言動で相手を論破する」、そんな捉え方をされている方も多いのではないかと思います。少なくとも僕はそんなイメージを持っていて、どちらかというとやや嫌悪感すら抱いていました。しかし、まず高瀬先生がおっしゃったのは、ディベートとは決してそのようなものではないということ。そして、ディベートが対象としているのは相手ではなくディベートを聞いている第三者であるということです。



  コミュニケーションを「言葉などを通じて自分の気持ちや意見を相手に伝えること」と定義するなら、ディベートは間違いなくコミュニケーションのひとつであり、コミュニケーションは自分の気持ちや意見を伝える対象が誰かによって、名称が区別できるようです。例えば、

対象が自分:決断
対象が相手:指示・命令
対象が自分と相手:交渉
対象が第三者:ディベート

といった具合です。つまり、日本交渉協会が扱っている「交渉」も今回のテーマである「ディベート」も対象を異にしたコミュニケーションの一種であり、両者は求められるコンピテンシー(成果を生む望ましい行動特性)が共通しています。その特性とは、

①論理的思考能力
②傾聴力(聞く<聴く<訊く)
③表現力(何を言うか<誰が言うか:パトス(感性)の利いたプレゼンスキル)
④平常心(相手が自分を認めない限り、Win-winの関係を作ることはできない)

以上の4つです。

  ディベートの起源は、古代ギリシアにおける「弁論術」や「弁証術」に遡ると言われています。『弁論術』を著したアリストテレスは、人を説得するためには(即ち、ディベートのためには)、ロゴス(論理)、パトス(共感)、エトス(信頼)の三要素が重要であると述べています。近年のディベートはロゴスに偏る嫌いがあるようですが、本来は相手のエトスを動かすためにロゴスが必要であり、ロゴスを納得してもらうためにパトスが必要であるというように、三者は不可分の関係にあります。そこで、これらを統合したディベートの形が高瀬先生の提唱しておられる「EQディベート」ということになります。三者の統合は、人間の右脳、左脳そして大脳辺縁系(いわゆる感情脳)をバランスよく鍛え、結果として先に述べた交渉にも通じる4つのコンピテンシーを磨くことにつながります。

  さて、今回のテーマにある「複眼的思考」とは何か?それは、ディベートによって磨かれる視野・思考力のことです。ディベートは物事の肯定と否定が常に両方できなければなりません。つまり、ディベートを行うことによって物事を両面から見る訓練を行うことができます。「群盲象を撫ず」の諺通り、人は日頃様々な思い込みや錯覚に囚われています。例えば、下図の輪が輪ではなく鎖状に繋がって見えるというように。



  交渉理論でも交渉において遭遇する様々な心理的バイアスや認知バイアスについて学習しますが、ディベートは物事を両面から捉えるばかりでなく、相手からの反論によってさまざまな角度の視点に晒されることになるので、こうしたバイアスを回避する格好の訓練になるでしょう。物事は全周囲からの視点がないと本当の姿が見えてこないというのは、以前このブログでも述べた「筆跡診断」の視点とも共通します。

「第一級の知性を計る基準は、二つの相対立する思想を同時に抱きながら、しかもそれらを機能させる能力を維持できるかどうかということである」―スコット・フィッツジェラルド―

  前述の通り、相手が自分を認めない限り、Win-winの関係を作ることはできません。即ち、相手が自分を認めるとはそこに信頼関係が醸成されているということです。「コミュニケーションではラ・ポール(信頼感)が大事」と言われる所以ですが、相手の中に信頼感を作り出すものが論理性と感性になります。やはり、ロゴス、パトス、エトスの不可分の関係が分かります。

  論理性(ロゴス)とは思考の道筋のことです。論理的思考にはラテラル・シンキング(水平思考)とロジカル・シンキング(垂直思考)とがあり、前述の「複眼的思考」が前者にあたります。一方、後者は一つの考え方を深く掘り下げ分類・整理していくことです。人は物事を直感や感覚で判断してしまいがちです。そこに論理的検証を加えることで相手を納得させ、問題の解決につなげていくことができます。また、論理にも「主観的論理」と「客観的論理」とがあり、双方をぶつけ合い検証することによって、現実の問題への提案へとつなげていくことができます。この点は、現実の人間が非合理的、感情的であることを知りつつも、なぜ交渉に携わる者が理論を学ぶ必要があるのかということにも通じます。

  また、感性(パトス)に働きかけるポイントとしては、視覚の力、音声の力、言葉の力の3つを抑えることが大切になります。前の二つはいわゆる「非言語コミュニケーション」に分類されるもので、まさに昨年の「第11回ネゴシエーション研究フォーラム」や先日行われた「情報収集テクニック研修」のテーマがこれにあたります。三番目の「言葉の力」は、伝わる言葉に磨きをかけることです。インターネットの登場により、我々を取り巻く言語情報は幾何級数的に増え続けています。そのような時代、伝わらない言葉は無視される傾向にあり、良し悪しに拘わらず我々は意思を伝える言葉を意識的に訓練していかなければならないということです。



  最後に、ディベートのミニ体験を行いました。わずか30分という、本物のディベートとは比較にならないほどのミニチュア版でしたが、短い時間の中で瞬時に考えをまとめ、事実関係を調べ、ロジックを組み立て、反論に即応する。非常に高い集中力が求められ、終わった時にはげっそりと疲れていました。本物のディベート大会で場数を踏むということに大変な学習効果があるであろうことは容易に想像できました。そして冒頭に返るのですが、ディベートとは決して相手を言い負かすというような低俗なものではなく、現代社会を生きる上で誰もが求められているコミュニケーション能力を高い次元で訓練し、そしてその能力を社会に還元していく優れた方法論なのだということを肌で感じることができました。そしてそれは元をたどれば2,400年前から存在する人類の偉大な智慧なのだということも。

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海外からお客さんが来たので-日本料理「十二颯」

2017年11月20日 | 食べ歩きデータベース


  海外から「初めて外国に来た」というお客さんが来日したので、外国の方が比較的馴染みやすいと思われるヒルトン東京内の日本料理「十二颯」へ行きました。

  それもあって、秋の懐石をちょっと動画にまとめてみました。



日本料理「十二颯」

東京都新宿区西新宿6-6-2



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溝の口と言えば…-たまい本店(川崎市高津区)

2017年11月12日 | 食べ歩きデータベース


  ご存知の方も多いと思いますが、溝の口の居酒屋といえばたまい(玉井)。溝の口とその周辺に24店舗を展開する超地域密着型の居酒屋であり、溝の口だけでも十数店舗を数えます。したがって、溝の口駅周辺はどこを向いても玉井だらけ。実は、この本店の後に飲みに行ったところも玉井でした。慣れないとどれが目当ての玉井なのか、逆に分からなくなります。

  この日はコースメニューでしたが、お料理もしっかりしていました。冒頭の写真は、名物「ちゃんこ鍋」。2008年頃でしたか、これまた超ローカルなご当地アニメ『天体戦士サンレッド』に登場するヴァンプ将軍が「鶏だんご鍋」として紹介したことから、当時鶏だんご鍋がちょっとしたブームになったのを記憶しています。この鶏だんご鍋はたまいさんの「ちゃんこ鍋」がモデルです。

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  いわゆるそっぷちゃんこで、たっぷりの野菜に鶏だんごだけでなく手羽先なども入っています。



  そしてこちらも名物の金運つくね。その大きさはもはやつくね串の域を通り越し、鶏ハンバーグ。串は申し訳程度に突き刺さっているといった具合です。



  途中、流しの歌い手さんなんかも来たりして、久しぶりに昔ながらの居酒屋宴会を楽しみました。







たまい本店



神奈川県川崎市高津区溝口1丁目11-22



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安くてうまい、素朴な居酒屋-野焼(大井町)

2017年11月11日 | 食べ歩きデータベース


  去年の3月頃でしたか、ある会合に出席するため大井町へ出かけた際、開始時刻まで時間がありすぎたため、駅近くの居酒屋ということで何気なく入ったのが、こちら野焼さんです。

  昔ながらの呑兵衛が集いそうな居酒屋なのですが、でてきたアジの刺身が新鮮でびっくり!一発で好きになってしまいました。東京の街中でこういう居酒屋っていいな、「何か吉田類が来そうな店だよね?」なんて友人と話していましたら、何と本当に吉田類さんのサインが掲示されていました(冒頭写真)。知らなかったのですが、『酒場放浪記』にも登場したようです。



  前回もそうだったのですが、この日も土曜日にもかかわらず夕方6時にはもう店内はお客さんで一杯になりました。やはり評判のお店のようです。少し手を付けてしまっていますが、上の写真が刺身盛り合わせ。何でもない素朴な居酒屋でこんな新鮮な刺身が食べられるのは嬉しいことです。



  魚だけでなく、焼き鳥も美味しいです。



  威勢の良いお店の人(ひょっとしてご主人でしょうか?)に勧められての、鯛かぶと煮。基本的にお店のお勧めには素直に乗る方なのですが、本当に柔らかくふんわりと煮つけてあり、実に美味しかったです。



  メニューで目に留まった、インディアン・ポテト。何かと思ったら、要するにカレー掛けのじゃがいもでした。しかし、こういう感じの野菜炒め、インドにもあります。



  最後はごく普通にさつま揚げ。

  また寄ること間違いなしですが、お酒はあくまで大衆居酒屋。そこに美味しくて種類豊富な肴と、ワイワイガヤガヤ、元気な呑兵衛たちの声が響く逆にほっとできる雰囲気。友人とジョッキ片手に語らうにはもってこいのお店です。

野焼

東京都品川区大井1丁目8−4 大井栄光ビル



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鴨焼きしゃぶと燻製の店-Onder(野毛)

2017年11月10日 | 食べ歩きデータベース


  以前から気になっていた、鴨焼きしゃぶと燻製の店「Onder」へ行ってきました。前にこのブログでご紹介したことのある「魚とワイン はなたれ onikai」と同じビルにあります。

  鴨と言えば、僕にとっては「おさ亭」が定番なのですが、料亭のようなおさ亭に対し、こちらはコンクリートむき出しのカジュアルな内装。敷居の高さを感じることなく楽しめるという点では、また違った良さがあります。

  初めてでもありますし、早速気になっていた五種盛り(冒頭写真)から。出だしのビールに燻製はもってこいです。



  そしてその後は怒涛の鴨づくし。まずは、岩手鴨のハツテキ。この山盛りに盛られた、ごま油と塩で味付けされたネギがまた美味しくて、これだけでもつまみになりそうなくらいです。



  岩手鴨ササミの炙り九条ネギ。表面を炙った鴨のササミをポン酢で和え、さらに九条ネギをのせてさっぱりと。



  厚めにカットされた、食べ応えのある岩手鴨胸肉ロースト。これを甘みの強い薩摩醤油をスモークした燻製醤油でいただきます。



 岩手鴨の焼きメンチカツ。



 卵も鴨なのかどうか分かりませんが、岩手鴨つくね焼き。ミニハンバーグ大の手ごろな大きさにまとめられています。やはりつくねは卵にかぎります。



  そしてお待ちかねの鴨焼きしゃぶ。まずは鉄鍋にネギを入れ、しばらくしてから分厚い鴨肉を焼いて食べます。



  次に、そこへスープを注ぎ、たっぷりの九条ネギ、白髪ネギと共につくねを入れます。薄切りの鴨肉は好みでしゃぶしゃぶに。



  締めは中華麺と新潟県十日町産枌そばの二種類から選べます。焼き、しゃぶ、締めの三段階、「おさ亭」とはまた違った鴨の楽しみ方です。

  ここも定番になりそうなお店です。

Onder

神奈川県横浜市中区花咲町1-28-1 横濱コーヨー38番館5階



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