今の世の中グローバル化が進んでいます。世界が狭くなって、隣国との行き来が楽になったり、貿易が進んで、いろいろな物が手早く手に入る世の中になってきました。
ひねくれ者の針はそこで考えた。世界が狭くなると言うことは、例えば極東の国には日本、韓国、中国がありますが、その極東の一部のハイレベルの人が、いい思いをする事が出来て、その他大勢(落ちこぼれとも言います)が大きく一つに、まとめられてしまうと言うことです。
だから、エリートは就職口は何とかなりますが、その他大勢の人(針はこの中に入ります)は、なかなか就職出来ないし、近来、中国や韓国から、職を求めて人が入ってきたお陰で、昔は工事現場の旗振りとか、何とか職にありつけたのだが、今はそれさえも出来なくなってしまいました。
「実力主義がいい、いい」って言って、年功序列を潰してきたおかげで、最初はその恩恵を受けられたかもしれませんが、社会の安定感が滅茶苦茶になってしまいました。会社員は自分の実力からしたら、「もっと給料をもらえるはず」と思った所から出発した訳ですね。でも、例えば商品にはいろいろな人の努力が隠れています。少し位、物を多く売ったって、その人の実力だけで、収益を上げたなんて思わない方がいいという事なんです。
また一方で、」今、トヨタが、アメリカでバッシングされていますが、いみじくも社長が「利益優先に進めて来た事が、失敗の元でした」と言ったように、各社一丸となって「トヨタ方式」を導入いた事がより一層、しゃかいの不安定を招いてしまいました。
トヨタ方式というのは、例えば、「エアークリーナー」を交換するのに何人かの平均時間を割り出して、「タイムカードを付けて」作業時間を管理するというものでした。
だから、その作業に時間が掛かりすぎると文句を言われる訳ですね。「何で、マニュアルに書いてある時間内に出来ないんだ?」と。
針は自動車屋でしたから、「トヨタの車は、いい出来だ。」と思っていましたが、この「トヨタ方式」は全く頂けないと思いました。人間を機会の歯車の一つの歯の如く扱ったわけです。オートメーションもそうなんですが、この「トヨタ方式」はもっと、本当に頂けない。働く社員から笑顔を消してしまった。
そんなだから、派遣社員切りを平気でやるようになるんですね。でも一度その会社がそういう事をすると、二度とその会社入らなくなりますよね。「また何かあると、派遣切りをするんじゃないか?」って。一度、そういう事をすると、会社のポリシーをずーっと問われるようになります。
人間には人道、倫理があるように商売も商道というものがありますもんね。戦国武将の確か武田信玄だったかと思いますが、間違っていたらごめん)「人は砦」つまり働いている人は財産なんですよね。
今回のトヨタはそのバチが当たったんだと思っています。よく人徳があるといいますが、会社にも、その「徳」と言うものをこの先もっと問われる事が多くなってくるでしょうね。
前者の方は社員の方の思い上がり、後者の方は経営者側の傲慢でした。
そこで、一言。「前車の覆るは是後車の戒め也」です。これからの会社運営は、利益追求型を求め過ぎると、会社の存亡に関わるということです。やはり会社もポリシーを持たねばなりません。