ソニー、コピーコントロールCDの発売を停止

「ソニー、コピーコントロールやめ通常CDに切り替えへ」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20040930i413.htm(yomiuri on-line)

エイベックスに続いて、ようやくソニーもCCCDの販売を止めるようです。正しい方法ではPCにとりこめず、最近流行りのHD型携帯音楽プレイヤー(ipodなど。)では聴けないということが、メーカー側にとってかなりの痛手になったのではないでしょうか。私はそもそも、CCCDなどという商品はユーザーをかなり馬鹿にしたものだと思っていますが、ともかく、エイベックス、ソニーなどの国内大手レーベルがこのような判断を下したことで、残りの大手レーベルも(特にEMI!)考え直して欲しいと思います。

ただ最近はEMIも迷っているのか、路線の変更を考えているようで、商品によってはCCCDでないものもあります。例えばしばらく前に出たラトルの「フィデリオ」ですが、先行して発売された日本向け輸入盤はCCCDであるのに、その後発売された国内盤は通常のCDでした。またメシアンの「彼方の閃光」(国内盤)も通常のCDです。

記事によると「著作権保護に対する認識が高まり、成果を得たため。」とのメーカーのコメントがありますが、実際のところ、CDをCCCD化したことが、違法コピーをどれだけ防ぐことにつながったのでしょう。データがあるわけではありませんが、逆にメーカーへの風当たり(特にコアな音楽ファン。)を強め、結果的に音楽市場を縮小させているような気がしてなりません。言い換えれば、自分で自分の首を締めている状態ではないかと思います。

私が勝手に思うには、違法コピー問題の最大の要因は、現状に法律が追いついていないことだと思います。「いくらでもコピーできるデジタルなものから、どのようにして著作権を守るのか。」その辺からもう1度考え直さなくてはいけない段階に来ているのかもしれません。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )