四季花鳥図屏風がシンガポールへ

と言っても切手のお話です。「BLUE HEAVEN」のTakさんに教えていただき、早速買ってきました。国際文通グリーティング切手(2006/10/3発行)の図案から、酒井抱一の「四季花鳥図屏風」です。

詳しくは「弐代目・青い日記帳」をご覧いただきたいのですが、この切手は単なる記念切手ではありません。国際云々の名の通り、何と同じ図柄のものがシンガポールでも発売されるのです。(郵政公社としては初めての試みだそうです。)そんな栄えある第一号に、我らが(?)抱一の「四季花鳥図屏風」が選ばれた。これは私のような、にわか抱一ファンにもたまらない切手だと思います。


特製ケースの表紙は、シンガポールのシンボルでもあるマーライオンです。蘭のデザインが鮮やかでした。


中はなかなか豪華です。切手はシールタイプのもので、上の4点がシンガポールのお花(国花「バンダ ミス ジョアキム」など。)、下の2点が抱一の「四季花鳥図屏風」の絵柄でした。


抱一の2点です。同じ「四季花鳥図屏風」ですが、上は陽明文庫所蔵の「タチアオイと白鷺」、下は京都国立博物館蔵の「カキツバタとバン」が採用されています。ちなみに陽明文庫蔵の作品は、先日のアートコレクション展(ホテルオークラ)でも展示されていました。



 

切手に疎い私は全く知らなかったのですが、これまでにも抱一の図柄が採用されたことが幾度かあったようです。まず有名なものでは、代表作の「夏秋草図屏風」が挙げられるかと思います。これは1970年、大阪万博の開催を記念して発売されました。それに最近では、1997年の「第52回国民体育大会記念郵便切手」2003年の「郵政公社設立記念80円切手」です。ここでは「四季花鳥図巻」が採用されています。また以前、西アフリカのガンビア共和国が発行した「花鳥十二ヵ月図」の切手も流通していたことがあったようです。詳細は不明ですが、日本でも販売されていたそうなので、お持ちの方もいらっしゃるやもしれません。

「四季花鳥図屏風」のデザインによる国際文通グリーティング切手は、全国の郵便局にて500円(切手料額460円)で販売されています。これを機に、風流な抱一の花鳥画にて美しく封書を彩ってみてはいかがでしょうか。
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