「山口紗矢展」 INAXガレリアセラミカ

INAXガレリアセラミカ中央区京橋3-6-18 INAX銀座ショールーム2階)
「山口紗矢展 - 白い陶 青の痕跡 - 」
10/5-30

INAXガレリアセラミカにて開催中の山口紗矢展です。まるで柔らかい粘土のような陶のオブジェが印象に残りました。



一見しただけでは、果たしてこれが陶なのかと疑ってしまうくらい、滑らかで柔らかそうな質感を見せています。思わず陶の表面を手で撫でたくなってしまうほどです。そして奇妙な作品の形です。様々な造形が象られていますが、そこからは実に多様なイメージがわいてきました。時に古代の碑文や粘土の板、さらには走る犬などのようにも見え、はたまた青カビの生えた巨大チーズすら連想させます。また、無数に開けられた穴も特徴的です。ちょうど指のサイズの大きさでしょう。作品の至る所を貫通しています。これは穴と言うよりも、もはや作品の装飾と言うべきなのかもしれません。まさにドットに覆われたオブジェです。

白の土肌とエメラルドグリーンの釉薬が描く、鮮やかなコントラストも魅力的でした。今月30日までの開催です。(10/22鑑賞)
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