「VOCA展2011」受賞者決定

既に来春で18回目を数える「若手作家の登竜門」(リリースより引用)、「VOCA展 新しい平面の作家たち」ですが、早くも来年度の受賞者が決まりました。

「VOCA展2011」@上野の森美術館

既に会場となる上野の森美術館のサイトにも記載されているところですが、改めてこちらにもまとめてみます。

VOCA賞 中山玲佳


「或る惑星」 アクリル、カンバス 130.0×388.0cm 撮影者:上野則宏

VOCA奨励賞 後藤靖香


「あきらめて」 顔料ペン、墨、カンバス 240.0×400.0cm 撮影者:上野則宏

VOCA奨励賞 森千裕


「Eternal itching(SAYONARA)」 透明水彩、鉛筆、水彩紙、木製パネル  145.0×210.0cm 撮影者:上野則宏

佳作賞 熊澤未来子


「より未来へ」 鉛筆、ジェッソ、木製パネル  227.0×363.6cm 撮影者:上野則宏

佳作賞 澤田明子


「ヒア」 岩絵具、麻紙  259.0×194.0×3.0cm 撮影者:上野則宏

大原美術館賞 上田暁子





(上作品)「あふれて入口、あふれて出口」 油彩、カンバス  130.3×162.1cm
(下作品)「とある熱を通り抜ける」 油彩、カンバス  145.5×227.3cm 撮影者:上野則宏


以上です。なお本展に出品の作家の他、推薦委員については同展覧会のWEBサイトにも掲載されています。あわせてご参照下さい。

VOCA展2011 出品作家/推薦委員

選考委員長高階秀爾(大原美術館館長)氏の「VOCA展2011」選考所感
今回のVOCA 展では、明確なテーマをそれぞれ特異な表現手法で追求する意欲的な作品が目立った。VOCA賞を得た中山玲佳の「或る惑星」は、鮮烈な色模様とたくましい動物存在とを重ね合わせた明と暗、色と形の大胆な対比構成のなかに、自然の根源的な生命力の神秘を表現した秀作で、新しい表現世界を切り拓いた見事な達成と言ってよい。その他の受賞作も、いずれもきわめて独自で、絵画の多様性をよく示す結果となった。

また関連のイベントなども予定されています。

シンポジウム「隠された物語」
日時:3月14日(月)午後5時15分~6時45分
パネリスト(敬称略):高階秀爾(選考委員長/大原美術館館長)、酒井忠康(選考委員/世田谷美術館館長)、 建畠晢(選考委員/国立国際美術館長)、本江邦夫(選考委員/多摩美術大学教授)、光田由里(選考委員 /美術評論家)、南嶌宏(選考委員/女子美術大学教授)
申込はメールなど。上野の森美術館「VOCA 展」係 メール: voca_2011@ueno-mori.org

受賞作家によるアーティスト・トーク
日時:3月19日(土)、3月26日(土)
時間:午後3時~4時 定員30名(申し込み不要)
各回、受賞作家3名が自作について語ります。

学芸員によるギャラリートーク
日時:3月20日(日)、27日(日)
時間:午後3時~4時 定員30名(申し込み不要)

以前、シンポジウムや作家さんのトークを拝聴したことがありましたが、とても興味深い内容でした。こうした各種イベントに参加するのもVOCA展を楽しむ一つの方法です。

*参考エントリ(2009年VOCA展のトークショー)
「VOCA展 2009 受賞作家トークVol.1『三瀬夏之介』」
「VOCA展 2009 受賞作家トークVol.2『樫木知子・高木こずえ』」

「現代美術の展望 VOCA展2011 - 新しい平面の作家たち - 」
会期:2011年3月14日(月)~3月30日(水) 17日間 *会期中無休
時間:10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)*木・金・土曜日 10:00~18:00
料金:一般・大学生 ¥500 高校生以下 無料
会場:上野の森美術館
主催:「VOCA展」実行委員会/財団法人日本美術協会 上野の森美術館
協賛:第一生命保険株式会社


少し話が早いかもしれませんが、VOCAへ行くと春が来たという気分にさせられます。またこの展示をきっかけに画廊などを廻ったことも少なくありません。来年も楽しみになってきました。


昨年のVOCA展の様子

「VOCA展2011」は上野の森美術館で来年3月14日から開催されます。

注)会場風景、及び図版の掲載に関しては主催者の許可を得ています。
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