「THINKING ABOUT STRUCTURE」 児玉画廊 東京

児玉画廊 東京
「THINKING ABOUT STRUCTURE 鎌田友介/貴志真生也/和田真由子」
10/8-11/12



児玉画廊 東京で開催中の「THINKING ABOUT STRUCTURE 鎌田友介/貴志真生也/和田真由子」へ行ってきました。

出品作家は以下の3名です。

鎌田友介
貴志真生也
和田真由子


3名のグループ展です。上記タイトルのテーマのもと、各作家が平面や立体の新作を出品していました。

さて今回、私が最も興味深かったのが、DMを飾った鎌田友介です。黒く塗られた木材を折り曲げ、矩形を作り、それを壁面へ貼りつけるばかりか、床面にも同じような矩形から派生した一種の球形とも言えるオブジェを展開しています。

各オブジェの木材を一本一本、半ばひも解くと、それは例えばキャンバスに伸びる一本の線に置き換えられるのかもしれません。まさに線の二次元から三次元への転換です。そう捉えると木材の折り目や裂け目は、それこそ何らかの書の筆跡を思わせるものがありました。

ちなみに鎌田は資生堂ギャラリーの「第6回アートエッグ」に入選、来年2月より個展の開催も決まっています。そちらも楽しみにしたいと思います。

第6回shiseido art egg/審査結果  個展開催日程:2012/2/3~2/26

さて昨年10月での同画廊の個展(バクロニム)の他、今春のシャッフル展で根来とのコラボレーションが印象的だった貴志真生也も比較的大きなサイズの立体を展示しています。



今回は私が深く感心したバクロニムの時ほどのインパクトはありませんでしたが、半ばそれを補って余りあるのが別の場所、銀座のエルメスのウインドウ・ディスプレイでの展開です。



実は現在、貴志真生也はメゾン・エルメスのウィンドウを全面的に手がけています。



これはシャッフル展の際、根来と既製品を巧みにかけあわせた展示を見たエルメスの担当者が、貴志へオファーをかけたとのことでしたが、実際にもなかなか面白いディスプレイになっているのではないでしょうか。



なおディスプレイは店入口正面だけではなく、側面、つまりは横の路地にも続いています。



おおむね11月いっぱいまでは貴志のディスプレイが続くそうです。



白金までは少し足が運ばないという方も、この銀座エルメスのウィンドウはご覧になってはいかがでしょうか。これはおすすめ出来ます。



11/12まで開催されています。

「THINKING ABOUT STRUCTURE 鎌田友介/貴志真生也/和田真由子」 児玉画廊 東京
会期:10月8日(土)~11月12日(土)
休廊:日・月・祝
時間:11:00~19:00
住所:港区白金3-1-15 白金アートコンプレックス1階
交通:東京メトロ南北線・都営三田線白金高輪駅3番出口より徒歩10分。東京メトロ日比谷線広尾駅1番出口より徒歩15分。
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