都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「おうちで楽しむ水戸芸術館」で聞きたい水戸室内管弦楽団
4月3日より臨時休館中の水戸芸術館が、過去のコンサートや演劇、展覧会などを無料配信する特設サイト、「おうちで楽しむ水戸芸術館」を公開しています。
「おうちで楽しむ水戸芸術館」
https://www.arttowermito.or.jp/entry/ouchi/
中でも注目したいのは「水戸芸術館サウンド・ライブラリー」で、第1弾として2020年2月2日に行われた「水戸室内管弦楽団第105回定期演奏会」から、チャイコフスキーの「弦楽セレナード」の第1楽章とメンデルスゾーンの「交響曲第4番」を動画で配信していました。
「水戸芸術館サウンド・ライブラリー」
https://www.arttowermito.or.jp/topics/article_40282.html
これは、水戸室内管弦楽団の創立30周年を記念して開かれたコンサートで、 同楽団の活動の柱の1つでもある「指揮者なし」で演奏されました。細かに音を重ねていく「弦楽セレナード」は、実にニュアンスに豊かな音楽を築いていて、まるで室内楽のように緻密でした。
一方のメンデルスゾーンも、弦と管楽器の細かな掛け合いが魅力的で、曲の構造が立体的に浮き上がっているように思えました。コンサートマスターの豊嶋泰嗣さんがオーケストラに向き合いながら、演奏を導いていくような姿も印象的かもしれません。
さらに4月29日からは期間限定にて、ラデク・バボラークと小澤征爾が指揮を担った、ベートーヴェンの「交響曲第9番」のライブ録画が公開されます。
【水戸芸術館サウンド・ライブラリー 配信スケジュール】
・4月21日(火)15:00~5月6日(水・祝)15:00
「水戸室内管弦楽団 第105回定期演奏会」(抜粋)
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 作品48より 第1楽章
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90〈イタリア〉
・4月29日(水・祝)15:00~(期間限定)
「水戸室内管弦楽団 第100回定期演奏会」
指揮:ラデク・バボラーク(第1、2楽章)、小澤征爾(第3,4楽章)
ソリスト:三宅理恵(ソプラノ)、藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)、福井敬(テノール)、マルクス・アイヒェ(バリトン)
合唱:東京オペラシンガーズ(合唱指揮:村上寿昭)
ベートーヴェン:交響曲 第9番 二短調 作品125
・5月2日(土)15:00~5月16日(土)15:00
「新ダヴィッド同盟 第1回演奏会」より(抜粋)
出演:庄司紗矢香、佐藤俊介(ヴァイオリン)、磯村和英(ヴィオラ)、石坂団十郎(チェロ)、小菅優(ピアノ)
ハイドン:ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 Hob.XV-25 作品73の2
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
「森英恵 世界にはばたく蝶」展の紹介映像」
https://www.arttowermito.or.jp/topics/article_40284.html
また「おうちで楽しむ水戸芸術館」では、会期途中で打ち切りとなってしまった「森英恵 世界にはばたく蝶」展の紹介映像や、同じく途中で閉幕した「磯崎 新-水戸芸術館 縁起-」展の展示風景(写真)も公開していました。私も結局「森英恵」展へは行きそびれてしまったので、短い動画を通してでも、会場の雰囲気を味わうことが出来ました。
ACM Theatre Best Selection
https://www.arttowermito.or.jp/topics/article_40288.html
演劇では、2018年に9月21日にACM劇場で上演された「海辺の鉄道の話」がノーカットで公開されていました。全155分にも及ぶ長丁場ゆえに、私自身、まだ全てを見られていませんが、芸術監督の井上桂さんと脚本と演出の詩森ろばさん、それに舞台となったひたちなか海浜鉄道の吉田社長が「海辺の鉄道の話」について語る動画も興味深いかもしれません。
この他、日比野克彦の「明後日朝顔プロジェクト 自宅で育てよう!」や、水戸芸術館のタワーの工作や塗り絵をPDFでダウンロード出来る「おうち・こらぼ・らぼ」なども展開していました。今後も自宅で楽しめるような情報が、随時、追加されていくそうです。
「おうちで楽しむ水戸芸術館」は、コンサート、美術展、そして演劇と多方面に活動する水戸芸術館だからこそ可能なコンテンツではないでしょうか。今後の更新にも期待したいと思います。
「おうちで楽しむ水戸芸術館」 水戸芸術館(@art_tower_mito)
概要:このたびの新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴い、多くの方々がご自宅で過ごされる時間が増えています。水戸芸術館では、音楽や演劇、美術を通して少しでも皆様の心に安らぎや喜びをお届けできればと願い、過去のコンサート、演劇公演や展覧会を動画で無料配信したり、ご家庭で楽しめるコンテンツを、4月21日(火)から発信いたします。
コンテンツ:水戸芸術館サウンド・ライブラリー、ACM Theatre Best Selection、「森英恵 世界にはばたく蝶」展の紹介映像、「磯崎 新-水戸芸術館 縁起-」展の展示風景、「明後日朝顔プロジェクト 自宅で育てよう!」、「おうち・こらぼ・らぼ」、「ゆうくんとマットさん」動画チャンネル
「おうちで楽しむ水戸芸術館」
https://www.arttowermito.or.jp/entry/ouchi/
中でも注目したいのは「水戸芸術館サウンド・ライブラリー」で、第1弾として2020年2月2日に行われた「水戸室内管弦楽団第105回定期演奏会」から、チャイコフスキーの「弦楽セレナード」の第1楽章とメンデルスゾーンの「交響曲第4番」を動画で配信していました。
「水戸芸術館サウンド・ライブラリー」
https://www.arttowermito.or.jp/topics/article_40282.html
これは、水戸室内管弦楽団の創立30周年を記念して開かれたコンサートで、 同楽団の活動の柱の1つでもある「指揮者なし」で演奏されました。細かに音を重ねていく「弦楽セレナード」は、実にニュアンスに豊かな音楽を築いていて、まるで室内楽のように緻密でした。
一方のメンデルスゾーンも、弦と管楽器の細かな掛け合いが魅力的で、曲の構造が立体的に浮き上がっているように思えました。コンサートマスターの豊嶋泰嗣さんがオーケストラに向き合いながら、演奏を導いていくような姿も印象的かもしれません。
さらに4月29日からは期間限定にて、ラデク・バボラークと小澤征爾が指揮を担った、ベートーヴェンの「交響曲第9番」のライブ録画が公開されます。
【水戸芸術館サウンド・ライブラリー 配信スケジュール】
・4月21日(火)15:00~5月6日(水・祝)15:00
「水戸室内管弦楽団 第105回定期演奏会」(抜粋)
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 作品48より 第1楽章
メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90〈イタリア〉
・4月29日(水・祝)15:00~(期間限定)
「水戸室内管弦楽団 第100回定期演奏会」
指揮:ラデク・バボラーク(第1、2楽章)、小澤征爾(第3,4楽章)
ソリスト:三宅理恵(ソプラノ)、藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)、福井敬(テノール)、マルクス・アイヒェ(バリトン)
合唱:東京オペラシンガーズ(合唱指揮:村上寿昭)
ベートーヴェン:交響曲 第9番 二短調 作品125
・5月2日(土)15:00~5月16日(土)15:00
「新ダヴィッド同盟 第1回演奏会」より(抜粋)
出演:庄司紗矢香、佐藤俊介(ヴァイオリン)、磯村和英(ヴィオラ)、石坂団十郎(チェロ)、小菅優(ピアノ)
ハイドン:ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 Hob.XV-25 作品73の2
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
「森英恵 世界にはばたく蝶」展の紹介映像」
https://www.arttowermito.or.jp/topics/article_40284.html
また「おうちで楽しむ水戸芸術館」では、会期途中で打ち切りとなってしまった「森英恵 世界にはばたく蝶」展の紹介映像や、同じく途中で閉幕した「磯崎 新-水戸芸術館 縁起-」展の展示風景(写真)も公開していました。私も結局「森英恵」展へは行きそびれてしまったので、短い動画を通してでも、会場の雰囲気を味わうことが出来ました。
ACM Theatre Best Selection
https://www.arttowermito.or.jp/topics/article_40288.html
演劇では、2018年に9月21日にACM劇場で上演された「海辺の鉄道の話」がノーカットで公開されていました。全155分にも及ぶ長丁場ゆえに、私自身、まだ全てを見られていませんが、芸術監督の井上桂さんと脚本と演出の詩森ろばさん、それに舞台となったひたちなか海浜鉄道の吉田社長が「海辺の鉄道の話」について語る動画も興味深いかもしれません。
この他、日比野克彦の「明後日朝顔プロジェクト 自宅で育てよう!」や、水戸芸術館のタワーの工作や塗り絵をPDFでダウンロード出来る「おうち・こらぼ・らぼ」なども展開していました。今後も自宅で楽しめるような情報が、随時、追加されていくそうです。
「明後日朝顔」を自宅で育ててみませんか?「明後日朝顔プロジェクト」の趣旨にご賛同のうえ、自宅にて「明後日朝顔」を育てて下さる方を募集します!申込期間:5月15日(金)まで※種がなくなり次第、終了(先着100名)。種の送付は5月1日以降になります。詳細は↓https://t.co/1qFU1vHqcI pic.twitter.com/BlmXjYvSug
— 水戸芸術館現代美術センター (@MITOGEI_Gallery) April 22, 2020
「おうちで楽しむ水戸芸術館」は、コンサート、美術展、そして演劇と多方面に活動する水戸芸術館だからこそ可能なコンテンツではないでしょうか。今後の更新にも期待したいと思います。
「おうちで楽しむ水戸芸術館」 水戸芸術館(@art_tower_mito)
概要:このたびの新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴い、多くの方々がご自宅で過ごされる時間が増えています。水戸芸術館では、音楽や演劇、美術を通して少しでも皆様の心に安らぎや喜びをお届けできればと願い、過去のコンサート、演劇公演や展覧会を動画で無料配信したり、ご家庭で楽しめるコンテンツを、4月21日(火)から発信いたします。
コンテンツ:水戸芸術館サウンド・ライブラリー、ACM Theatre Best Selection、「森英恵 世界にはばたく蝶」展の紹介映像、「磯崎 新-水戸芸術館 縁起-」展の展示風景、「明後日朝顔プロジェクト 自宅で育てよう!」、「おうち・こらぼ・らぼ」、「ゆうくんとマットさん」動画チャンネル
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