都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「バーチャル北海道博物館」で学びたい北海道の自然・歴史・文化
4月14日より臨時休館し、5月26日から再開館した北海道博物館が、総合展示をオンラインで楽しめる「バーチャル北海道博物館」を公開しています。

「バーチャル北海道博物館」
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/exhibition/vm/
「バーチャル北海道博物館」では、「北海道120万年物語」、「アイヌ文化の世界」、それに「生き物たちの北海道」など5つのテーマ別に、展示室内を写真や映像で紹介していて、5月28日の段階では2つのテーマが公開されていました。

1つ目の「北海道120万年物語」では、北海道の長きに渡る120万年の歴史を辿っていて、冒頭では石器や縄文土器が並ぶ光景とともに、続縄文時代や擦文文化へと至った北海道の独自の文化を目にすることが出来ました。またアイヌ民族と松前藩との関係やシャクシャインの戦い、そしてロシアの進出など、近代の展開も重要と言えるかもしれません。
こうした展示は「バーチャル北海道博物館」のコンテンツだけではなく、同館のWEBサイトにも構成を追って紹介されていて、中でもPDF形式で閲覧出来る解説ボードが展示の理解を深めるのに大変有用でした。*参考リンク:「第1テーマ 北海道120万年物語」

続く「アイヌ文化の世界」でも、展示室内の風景がWEB上に公開されていて、資料を360度の角度から閲覧することが可能でした。Googleのストリートビューを利用しているため、操作がスムーズであるのも嬉しいところではないでしょうか。
またハイライトムービーでも、食べる、着る、いのる、住まいなどと題し、アイヌの漁や衣服、装身具、家屋の模型や日用品などを紹介していて、アイヌの歌や踊りの一部を動画で見ることも出来ました。そのうち、一際目立つ家屋は、白老で育った浜弥一郎さんの指導の元に復元していて、今から100年〜200年前の伝統的なアイヌの暮らしの資料を展示していました。
北海道博物館は約3千平方メートルもの広大な展示室を有していますが、ストリートビューからでもスケール感がよく伝わるのではないでしょうか。3つ目以降の「北海道らしさの秘密」、「わたしたちの時代へ」、「生き物たちの北海道」の公開も心待ちにしたいと思います。
5月28日現在、総合展示(常設展)を再開した北海道博物館は、新型コロナウイルス感染防止のため、音声解説器の貸出しや休憩ラウンジの利用を制限している他、企画テーマ展「楽器 見る・知る・考える」の開催を見合わせています。6月20日から予定されていた特別展「恐竜展2020」も中止となりました。

「おうちミュージアム」
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/ouchi-museum/
また長らく臨時休館していた同館では、過去のワークショップや展覧会のアーカイブを元に作られた塗り絵やしりとり、それに折り紙、クイズなどをダウンロード出来る「おうちでミュージアム」を公開しています。さらに全国各地の美術館とコンテンツを共有すべく、ロゴのデザインの提供や情報の取りまとめをしていて、既に計188ものミュージアムが参加しています。

そうした一連の「おうちミュージアム」のコンテンツも膨大です。北海道博物館の取り組みから、各地のオンラインでの活動を追うのも楽しいかもしれません。
「第17回企画テーマ展 楽器 見る・知る・考える—北海道博物館資料+枡谷隆男コレクション」 北海道博物館(@Hokkaido_Museum)
会期:2020年4月25日(土)〜5月24日(日) *開催未定。総合展示室は5月26日より開館。
休館:4月27日(月)、5月7日(木)・11日(月)、18日(月)。
時間:9:30~16:30(4月)、9:30~17:00(5月)
*入館は閉館の30分前まで。
料金:テーマ展は無料。総合展示室は一般600(500)円、大学・高校生300(200)円。( )内は10名以上の団体料金。
住所:札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
交通:JR線、地下鉄東西線新さっぽろ駅バスターミナル・のりば10(北レーン)ジェイ・アール北海道バス新22「開拓の村行き」に乗車し、「北海道博物館」で下車。

「バーチャル北海道博物館」
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/exhibition/vm/
「バーチャル北海道博物館」では、「北海道120万年物語」、「アイヌ文化の世界」、それに「生き物たちの北海道」など5つのテーマ別に、展示室内を写真や映像で紹介していて、5月28日の段階では2つのテーマが公開されていました。

1つ目の「北海道120万年物語」では、北海道の長きに渡る120万年の歴史を辿っていて、冒頭では石器や縄文土器が並ぶ光景とともに、続縄文時代や擦文文化へと至った北海道の独自の文化を目にすることが出来ました。またアイヌ民族と松前藩との関係やシャクシャインの戦い、そしてロシアの進出など、近代の展開も重要と言えるかもしれません。
こうした展示は「バーチャル北海道博物館」のコンテンツだけではなく、同館のWEBサイトにも構成を追って紹介されていて、中でもPDF形式で閲覧出来る解説ボードが展示の理解を深めるのに大変有用でした。*参考リンク:「第1テーマ 北海道120万年物語」

続く「アイヌ文化の世界」でも、展示室内の風景がWEB上に公開されていて、資料を360度の角度から閲覧することが可能でした。Googleのストリートビューを利用しているため、操作がスムーズであるのも嬉しいところではないでしょうか。
またハイライトムービーでも、食べる、着る、いのる、住まいなどと題し、アイヌの漁や衣服、装身具、家屋の模型や日用品などを紹介していて、アイヌの歌や踊りの一部を動画で見ることも出来ました。そのうち、一際目立つ家屋は、白老で育った浜弥一郎さんの指導の元に復元していて、今から100年〜200年前の伝統的なアイヌの暮らしの資料を展示していました。
北海道博物館は約3千平方メートルもの広大な展示室を有していますが、ストリートビューからでもスケール感がよく伝わるのではないでしょうか。3つ目以降の「北海道らしさの秘密」、「わたしたちの時代へ」、「生き物たちの北海道」の公開も心待ちにしたいと思います。
【開館(5月26日(火)〜)にあたって】ウェブサイトに詳しいお知らせを掲載しました!↓入館にあたってのお願いなどhttps://t.co/GZRtUPotgV↓駐車場利用再開(5月25日(月)〜)にあたってのお願いなどhttps://t.co/uY6W8BFVSS
— 北海道博物館 (@Hokkaido_Museum) May 24, 2020
5月28日現在、総合展示(常設展)を再開した北海道博物館は、新型コロナウイルス感染防止のため、音声解説器の貸出しや休憩ラウンジの利用を制限している他、企画テーマ展「楽器 見る・知る・考える」の開催を見合わせています。6月20日から予定されていた特別展「恐竜展2020」も中止となりました。

「おうちミュージアム」
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/ouchi-museum/
また長らく臨時休館していた同館では、過去のワークショップや展覧会のアーカイブを元に作られた塗り絵やしりとり、それに折り紙、クイズなどをダウンロード出来る「おうちでミュージアム」を公開しています。さらに全国各地の美術館とコンテンツを共有すべく、ロゴのデザインの提供や情報の取りまとめをしていて、既に計188ものミュージアムが参加しています。

そうした一連の「おうちミュージアム」のコンテンツも膨大です。北海道博物館の取り組みから、各地のオンラインでの活動を追うのも楽しいかもしれません。
「第17回企画テーマ展 楽器 見る・知る・考える—北海道博物館資料+枡谷隆男コレクション」 北海道博物館(@Hokkaido_Museum)
会期:2020年4月25日(土)〜5月24日(日) *開催未定。総合展示室は5月26日より開館。
休館:4月27日(月)、5月7日(木)・11日(月)、18日(月)。
時間:9:30~16:30(4月)、9:30~17:00(5月)
*入館は閉館の30分前まで。
料金:テーマ展は無料。総合展示室は一般600(500)円、大学・高校生300(200)円。( )内は10名以上の団体料金。
住所:札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
交通:JR線、地下鉄東西線新さっぽろ駅バスターミナル・のりば10(北レーン)ジェイ・アール北海道バス新22「開拓の村行き」に乗車し、「北海道博物館」で下車。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )