都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「風景の色 景色の風 / feel to see」 スパイラルガーデン
スパイラルガーデン
「風景の色 景色の風 / feel to see」
2020/11/7~12/1

スパイラルガーデンで開催中の「風景の色 景色の風 / feel to see」を見てきました。
1995年にミナ ペルホネンの前身であるミナを設立したデザイナーの皆川明は、衣服をはじめ、家具や器、さらには宿泊施設などの空間ディレクションを手がけ、ファッションのみならず多様に活動してきました。
そのミナ ペルホネンのテキスタイルに注目し、世界観を映像などで表現したのが「風景の色 景色の風 / feel to see」で、主にテキスタイルのデザインを素材としたインスタレーションが展開していました。

まず螺旋空間へ至る通路では「ocean」と題した展示が行われていて、頭上よりミナ ペルホネンの代表的なテキスタイルが吊るされていました。

いずれもが一見、抽象的なイメージに思えつつも、花や樹木などの植物、さらには動物のモチーフが取り込まれていて、自然の様々な景色が表現されているかのようでした。

これらのテキスタイルは単に静止しているわけではなく上下に動いていて、「ocean」が示すように海の波に見立てていました。テキスタイルデザインが社会や時代の暮らしの変化を受け止めつつ、移ろいゆく景色を創ることをイメージしているそうです。

メインのスパイラルホールではテキスタイルを映像に表した「motion」が展示していて、アニメーションによってデザインが動きながら、様々な物語を紡いでいました。

ちょうど壁面を飾る樹木を連想させるデザインと重なりあってか、個々の映像はまるで樹木のように立ち並んでいて、それこそ互いのデザインが響きあう森へと誘われるかのようでした。

そうしたデザインの森を螺旋の通路から見下ろしながら歩き、2階のスパイラルマーケットを抜ける出ると、今度は過去のデザインの作品が並ぶ「0→1」とした展示が行われていました。

the first embroidery “hoshi hana” 1995年
ここでは皆川が初めて手がけたコートや、同じく最初に描いたレース柄の刺繍などが展示されていて、ミナ ペルホネンのデザインのいわば源泉が紹介されていました。

the first coat “happa” 1999〜2000年
一面のガラス張りの空間には、作品とともに樹木のデザインも映り込んでいて、ミナ ペルホネンの世界観を空間全体で表していました。

最後に「0→1」で目を引いた展示がありました。それが「the first atelier」で、使い古された色鉛筆やペンが入れられたイクラの箱でした。

the first atelier 1995年
これはブランドの立ち上げた頃、魚市場で働いていた皆川が、道具を仕分けるのに使っていたもので、まさに原点中の原点と呼べる資料でした。皆川は27歳にして独立を果たすも、当初は資金も乏しかったため、近所の魚市場で3年間マグロを捌きながら、服作りに勤しんだことで知られています。

the first novelty bag 2007〜2008年
また3階でも映像などの展示が行われていた他、show caceでは会期中に皆川が壁画を描いていて、制作プロセスも展覧会の特設サイトにて公開されていました。

peatixによる事前予約制が導入されました。11時から最終の19時50分までの全16回の各回入替制で、予め観覧時間を指定する必要があります。なお空き状況によっては、当日の会場受付でも申し込みが可能とのことでした。
入場は無料です。会期中無休にて12月1日まで開催されています。
「風景の色 景色の風 / feel to see」 スパイラルガーデン(@SPIRAL_jp)
会期:2020年11月7日(土)~12月1日(火)
休館:会期中無休
時間:11:00~20:00
料金:無料
住所:港区南青山5-6-23
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅B1出口すぐ。
「風景の色 景色の風 / feel to see」
2020/11/7~12/1

スパイラルガーデンで開催中の「風景の色 景色の風 / feel to see」を見てきました。
1995年にミナ ペルホネンの前身であるミナを設立したデザイナーの皆川明は、衣服をはじめ、家具や器、さらには宿泊施設などの空間ディレクションを手がけ、ファッションのみならず多様に活動してきました。
そのミナ ペルホネンのテキスタイルに注目し、世界観を映像などで表現したのが「風景の色 景色の風 / feel to see」で、主にテキスタイルのデザインを素材としたインスタレーションが展開していました。

まず螺旋空間へ至る通路では「ocean」と題した展示が行われていて、頭上よりミナ ペルホネンの代表的なテキスタイルが吊るされていました。

いずれもが一見、抽象的なイメージに思えつつも、花や樹木などの植物、さらには動物のモチーフが取り込まれていて、自然の様々な景色が表現されているかのようでした。

これらのテキスタイルは単に静止しているわけではなく上下に動いていて、「ocean」が示すように海の波に見立てていました。テキスタイルデザインが社会や時代の暮らしの変化を受け止めつつ、移ろいゆく景色を創ることをイメージしているそうです。

メインのスパイラルホールではテキスタイルを映像に表した「motion」が展示していて、アニメーションによってデザインが動きながら、様々な物語を紡いでいました。

ちょうど壁面を飾る樹木を連想させるデザインと重なりあってか、個々の映像はまるで樹木のように立ち並んでいて、それこそ互いのデザインが響きあう森へと誘われるかのようでした。

そうしたデザインの森を螺旋の通路から見下ろしながら歩き、2階のスパイラルマーケットを抜ける出ると、今度は過去のデザインの作品が並ぶ「0→1」とした展示が行われていました。

the first embroidery “hoshi hana” 1995年
ここでは皆川が初めて手がけたコートや、同じく最初に描いたレース柄の刺繍などが展示されていて、ミナ ペルホネンのデザインのいわば源泉が紹介されていました。

the first coat “happa” 1999〜2000年
一面のガラス張りの空間には、作品とともに樹木のデザインも映り込んでいて、ミナ ペルホネンの世界観を空間全体で表していました。

最後に「0→1」で目を引いた展示がありました。それが「the first atelier」で、使い古された色鉛筆やペンが入れられたイクラの箱でした。

the first atelier 1995年
これはブランドの立ち上げた頃、魚市場で働いていた皆川が、道具を仕分けるのに使っていたもので、まさに原点中の原点と呼べる資料でした。皆川は27歳にして独立を果たすも、当初は資金も乏しかったため、近所の魚市場で3年間マグロを捌きながら、服作りに勤しんだことで知られています。

the first novelty bag 2007〜2008年
また3階でも映像などの展示が行われていた他、show caceでは会期中に皆川が壁画を描いていて、制作プロセスも展覧会の特設サイトにて公開されていました。

peatixによる事前予約制が導入されました。11時から最終の19時50分までの全16回の各回入替制で、予め観覧時間を指定する必要があります。なお空き状況によっては、当日の会場受付でも申し込みが可能とのことでした。
本日から12月1日まで
— SPIRAL (@SPIRAL_jp) November 12, 2020
ミナ ペルホネンの
ウサギクッション、ライババッグ、ピッツァバッグを
お好きな組み合わせにてオーダーいただける
「minä perhonen + you」を
Spiral Hall (Spiral 3F)で開催中! pic.twitter.com/FrKaUWVEQz
入場は無料です。会期中無休にて12月1日まで開催されています。
「風景の色 景色の風 / feel to see」 スパイラルガーデン(@SPIRAL_jp)
会期:2020年11月7日(土)~12月1日(火)
休館:会期中無休
時間:11:00~20:00
料金:無料
住所:港区南青山5-6-23
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅B1出口すぐ。
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