DIC川村記念美術館にて『ジョセフ・アルバースの授業』が開かれています

ドイツに生まれ、バウハウスに学んだジョセフ・アルバース(1888〜1976年)は、画家、デザイナー、そして美術教師として活動すると、アメリカではブラックマウンテン・カレッジとイェール大学にて教鞭をとり、戦後のアメリカの重要な芸術家たちを育てました。



そのアルバースの日本初の回顧展が『ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室』で、展示の内容や見どころについてPenオンラインに寄稿しました。

バウハウスで活躍したジョセフ・アルバースの全貌に迫る、日本初の回顧展がDIC川村記念美術館にて開催中|Pen Online

まず今回の回顧展で重要なのは、画家としてのアルバースだけでなく、教育者としての活動にも焦点を当てていることで、アルバースの実験的な授業を捉えた写真や映像、それに学生の作品も展示されていました。

また「アルバースの授業に挑戦!」と題し、アルバースの出した課題に挑戦できるワークショップ・スペースも設けられていて、実際に紙などを手にして取り組むこともできました。

会場ではジョセフ&アニ・アルバース財団の協力のもと、国内初公開作品を含む絵画や関連資料など約100点が並んでいて、「正方形讃歌」シリーズから集大成の版画集「フォーミュレーション:アーティキュレーション」も目にすることができました。


こうした代表作とともに「リーフ・スタディ」など、アルバース本人が自らの課題に取り組んだ作品も興味深かったかもしれません。またコレクション展でも本展にあわせて「色彩と知覚:ジョセフ・アルバースと関連収蔵作品」が行われていて、アルバースの『斜接正方形』が展示されていました。



11月5日まで開催されています。*冒頭の展示パネルは内覧会の際に撮影しました。

『ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室』 DIC川村記念美術館@kawamura_dic
会期:2023年7月29日(土)~11月5日(日)
休館:月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)。9月19日(火)、10月10日(火)
時間:9:30~17:00(入館は16時半まで)
料金:一般1800円、学生・65歳以上1600円、高校生以下無料。
 *コレクション展も観覧可。
住所:千葉県佐倉市坂戸631
交通:京成線京成佐倉駅、JR線佐倉駅下車。それぞれ南口より無料送迎バスにて30分と20分。東京駅八重洲北口より高速バス「マイタウン・ダイレクトバス佐倉ICルート」にて約1時間10分。(一日一往復)
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