都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
『野又 穫 Continuum 想像の語彙』 東京オペラシティアートギャラリー
東京オペラシティアートギャラリー
『野又 穫 Continuum 想像の語彙』
2023/7/6~9/24
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/6c/a1cb09e1c1609ee298d2979202e5f685.jpg)
1955年に生まれた画家の野又穣は、一見空想的ながらも、リアルと地続きにあるような建築物や風景を描き、2020年にはイギリスの有力ギャラリーに所属するなど、世界を舞台に活動してきました。
その野又の作品世界を紹介するのが『野又 穫 Continuum 想像の語彙』で、会場には1980年代の初期作から今年の新作までの約90点の作品が公開されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/9b/f632ecda0e7ca4e7fbecbf126c537501.jpg)
まず冒頭には野又の1980年代の作品が並んでいて、いつの時代ともつかないような謎めいた建物がぽつりと建つ様子が描かれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/49/8753bccf4a45dee8bad11232aeaf8483.jpg)
その後の1990年代に入ると、野又の描く建物は大型化していって、自然と建築が渾然一体となるような光景を見ることができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/1b/110e9f3dde8faeeb66d3583f87aca053.jpg)
また1990年代末から21世紀の初頭に入ると、今度は船の帆や風車、気球といった工業的ともいえる構造物が登場していて、建物というよりも、何らかの機械的な装置を連想させるものもありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/f6/24ec2bc647f41dbebc2f2ce676510e6d.jpg)
さらに2008年頃の「光景」のシリーズでは、建物が闇に紛れつつ、明るい光を放っていて、どこかSF的な世界をイメージさせる景色が広がっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/6b/db5a7bccf6cc8a9fd251941453a920dd.jpg)
キリコやエッシャーの絵に登場するような建物から、植物園を思わせるガラスの構造物、またダ・ヴィンチの考案した動力機関やヨーロッパの堅牢な要塞、そしてバベルの塔など、野又の描く建物から自由なイメージを思い浮かべて見るのも楽しいかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/3b/b4a203a865742d4b063af6ecb7329ac4.jpg)
このほかにも建築の模型や、絵画制作にあたり参考にしたと思われる絵葉書や写真などの資料も興味深く思えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/cd/f6726cc19eb1c5400f724624fc96681e.jpg)
時空を超えた野又穫の不可思議な建築風景。東京オペラシティ アートギャラリーにて個展が開催中!|Pen Online
撮影が可能です。9月24日まで開催されています。*写真はすべて『野又 穫 Continuum 想像の語彙』展示作品。
『野又 穫 Continuum 想像の語彙』 東京オペラシティアートギャラリー(@TOC_ArtGallery)
会期:2023年7月6日(木)~9月24日(日)
休館:月曜日。(祝日の場合は翌火曜日)、8月6日(日)*全館休館日
時間:11:00~19:00
*入場は閉館30分前まで。
料金:一般1400(1200)円、大・高生800(600)円、中学生以下無料。
*同時開催中の『収蔵品展076 寺田コレクション ハイライト(後期)』、『project N 91小林紗織』の入場料を含む。
*( )内は各種割引料金。
住所:新宿区西新宿3-20-2
交通:京王新線初台駅東口直結徒歩5分。
『野又 穫 Continuum 想像の語彙』
2023/7/6~9/24
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/6c/a1cb09e1c1609ee298d2979202e5f685.jpg)
1955年に生まれた画家の野又穣は、一見空想的ながらも、リアルと地続きにあるような建築物や風景を描き、2020年にはイギリスの有力ギャラリーに所属するなど、世界を舞台に活動してきました。
その野又の作品世界を紹介するのが『野又 穫 Continuum 想像の語彙』で、会場には1980年代の初期作から今年の新作までの約90点の作品が公開されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/9b/f632ecda0e7ca4e7fbecbf126c537501.jpg)
まず冒頭には野又の1980年代の作品が並んでいて、いつの時代ともつかないような謎めいた建物がぽつりと建つ様子が描かれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/49/8753bccf4a45dee8bad11232aeaf8483.jpg)
その後の1990年代に入ると、野又の描く建物は大型化していって、自然と建築が渾然一体となるような光景を見ることができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/1b/110e9f3dde8faeeb66d3583f87aca053.jpg)
また1990年代末から21世紀の初頭に入ると、今度は船の帆や風車、気球といった工業的ともいえる構造物が登場していて、建物というよりも、何らかの機械的な装置を連想させるものもありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/f6/24ec2bc647f41dbebc2f2ce676510e6d.jpg)
さらに2008年頃の「光景」のシリーズでは、建物が闇に紛れつつ、明るい光を放っていて、どこかSF的な世界をイメージさせる景色が広がっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/6b/db5a7bccf6cc8a9fd251941453a920dd.jpg)
キリコやエッシャーの絵に登場するような建物から、植物園を思わせるガラスの構造物、またダ・ヴィンチの考案した動力機関やヨーロッパの堅牢な要塞、そしてバベルの塔など、野又の描く建物から自由なイメージを思い浮かべて見るのも楽しいかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/3b/b4a203a865742d4b063af6ecb7329ac4.jpg)
このほかにも建築の模型や、絵画制作にあたり参考にしたと思われる絵葉書や写真などの資料も興味深く思えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/cd/f6726cc19eb1c5400f724624fc96681e.jpg)
時空を超えた野又穫の不可思議な建築風景。東京オペラシティ アートギャラリーにて個展が開催中!|Pen Online
東京オペラシティ アートギャラリーにて、個展『野又 穫 Continuum 想像の語彙』 が開催中!1980年代の初期作から今年の新作まで約90点の作品のほか、制作過程がうかがえるスケッチも展示される。▶︎ https://t.co/IWS8u3sVTr#野又穫 pic.twitter.com/OJRlJTdySd
— Pen Magazine (@Pen_magazine) August 7, 2023
撮影が可能です。9月24日まで開催されています。*写真はすべて『野又 穫 Continuum 想像の語彙』展示作品。
『野又 穫 Continuum 想像の語彙』 東京オペラシティアートギャラリー(@TOC_ArtGallery)
会期:2023年7月6日(木)~9月24日(日)
休館:月曜日。(祝日の場合は翌火曜日)、8月6日(日)*全館休館日
時間:11:00~19:00
*入場は閉館30分前まで。
料金:一般1400(1200)円、大・高生800(600)円、中学生以下無料。
*同時開催中の『収蔵品展076 寺田コレクション ハイライト(後期)』、『project N 91小林紗織』の入場料を含む。
*( )内は各種割引料金。
住所:新宿区西新宿3-20-2
交通:京王新線初台駅東口直結徒歩5分。
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