◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

アナウンサーとキャスター。

2012-08-22 22:43:14 | 言葉についてあれこれ
                               アナウンサーなのだ

 若いアナウンサーのだめぶりは言うまでもありませんが、ベテランでも、手本だと思っていいかというとそんなこともありません。キャスターはなおさらで、正しい日本語かどうか気にすることすらなかったりします。原稿を書いたのはディレクターだとしても、直す時間がないのか、直す能力がないのか、直す気がないのか、そんなことでいいはずがないのですけれど( ̄д ̄)!
 「プライバシーの確保はきちんと守れていないようです」「広報担当をされている○さんです」「惑わされなさそうなお二人」「それはプライドが許せませんよね」「日本人観光客が足止めにされている問題で」「○新聞の記事から端を発しているのですね」「自害を果たされたそうです」「添えられてあるんですね」「犯人は○かのように」「赤ちゃんパンダを胸に抱き授乳させるなど」「古来からの」「敵将を組み伏しました」などなど、言ったのはアナウンサーですよ。
 以前、パックンマックンのパトリック・ハーランが、アメリカには基本的にアナウンサーはいない、ニュースを伝えるのはキャスターだ、というようなことを言っていました。確かに、アナウンサーとキャスターはちょっと違います。『カタカナ語辞典』によれば、アナウンサーとは、放送員、ラジオやテレビで、ニュースの伝達や実況中継、番組の司会などをする専門の話し手、また、競技場や遊園地などの放送係。キャスターとは、テレビなどのニュース報道、解説をする総合司会者。
 キャスターは、原稿を読むだけではなく、自分の思ったことをしゃべる場面がアナウンサーより多い、だから余計に変な日本語が飛び出すというわけ。原稿を読むだけでも、原稿に誤りがあれば、いや、誤りがたくさんありますから、即座に修正できる力を持っていてほしいものですが、無理でしょうね・・・、せめて、アナウンサーなら、発音ぐらいは手本になってほしいと思うのですが、これも怪しい(ーー゛。
 だいぶ前から、やたらと単語の頭を高く発音する傾向が見られますが、オリンピック中継でも何度も聞きましたよね、「靱帯( ̄_)」って。どの局のアナウンサーもタレントも、みんな( ̄_)です。私は医療関係のセミナーや会議のディクテーションをたくさんやって、医師が「靱帯(--)」と発音するのをよく耳にしました。( ̄_)と発音するときは「人体」です。もう一つ、「船体」も(--)で、( ̄_)と発音したら「千体」としか聞こえませんから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする