仲良くしてよぉ
「仲良くさせていただいて」と言ったのは脚本家です。音楽について語る番組で話しているのをちらっと見たのですが、脚本家なのに「仲良くさせていただいて」なんて言うんですねぇ~┐( ̄д ̄)г。ドラマやアニメのセリフで変な日本語を聞くことも多いですから、脚本家も正しい日本語が分からなくなってきているのでしょう。
大好きな「相棒」でもときどき変なセリフを聞くことがありますが、同じ枠で放送中の「遺留捜査」でも「仲良くさせてもらってました」というセリフを聞きました。これまで、これを書いた脚本家はだれなんだと考えたことはなかったのですが、調べてみて驚きました、脚本家って、一つのドラマでも何人もいるのですね。
「~ていただく」症候群の顕著な症例として芸能人お得意の「出させて(ださせて)いただく」があります。本来「出させて(でさせて)いただく」「出演させていただく」ですが、もっと言えば「出して(だして)いただく」です。大切な登場人物を演じる役者を選ぶのは脚本家だったりプロデューサーだったりするわけで、役者自身が「はい、私が出ます!」と言って決まるものではないですよね。
「仲良くする」をそれで考えてみてください。「AとBは仲がいい」というとき、Aの立場がBよりうんと上なら「AはBと仲良くしている」「BはAに仲良くしてもらっている」ですね。「出ていただく」「話していただく」というとき、「~ていただく」の「~て」の部分は相手の行為です。出る、話す、これは相手の行為であり、自分の行為ではありません。新人Bが大先輩Aと親交がある、この状況をBが言うなら「Aさんには、仲良くしていただいています」です。「仲良くする」はAの行為であり、AがそうしているからこそAとBは仲がいいのです。
そういう状況でAが「Bとは仲がいいんですよ」と言うのは自然な感じですが、「Bとは仲良くさせていただいています」はちょっといやらしいですね。そして、もしBが「Aさんとは仲良くさせていただいています」と言ったら、Bって何様? Aの立場で言っているのかBの立場なのか、どっちにしろあまりいい感じはしません。もしも立場に大差がないのなら「仲がよくて」と言えばいいでしょ。
「仲良くさせていただいて」「仲良くさせてもらってました」は、へりくだっているようで実は逆、完全に上に立ってものを言っている、そういう言い方なのです。「出させて(でさせて)いただく」「話させて(はなさせて)いただく」というとき、「~せていただく」の「~せて」の部分は自分の行為です。出る、話す、自分がそうするということを、控えめに聞こえるように言っているのです。本当に控えめに聞こえるかどうかは分かりませ~ん<( ̄・ ̄)>。
話は変わりますが、ネット上で「環境省が今夏初めて『女性のクールビズ』を提案し、洗濯の時に使う香り付き柔軟剤や制汗剤を薦めたところ、『香料などの化学物質で体調を崩す人を増やす』と市民団体が撤回を求めた。環境省は配慮の必要を認め、削除作業を進めている」という朝日新聞の記事を見ました。驚きというより、ショックです。香り付き柔軟剤を推奨しようとしていたなんて、ショックです。
前に何度か、柔軟剤の強烈なにおいのせいで頭痛や吐き気に襲われ苦しんでいる、他人が吸う空気に強烈なにおいを勝手につける権利がどこにあるのかと本当に腹が立つ、と書きましたが、環境省が推奨って・・・何とも恐ろしい話ではありませんか。お役人さん、化学物質ということもそうですが、人間の嗅覚というものについて少しは勉強してくださいよ~m(T_T)m。
「仲良くさせていただいて」と言ったのは脚本家です。音楽について語る番組で話しているのをちらっと見たのですが、脚本家なのに「仲良くさせていただいて」なんて言うんですねぇ~┐( ̄д ̄)г。ドラマやアニメのセリフで変な日本語を聞くことも多いですから、脚本家も正しい日本語が分からなくなってきているのでしょう。
大好きな「相棒」でもときどき変なセリフを聞くことがありますが、同じ枠で放送中の「遺留捜査」でも「仲良くさせてもらってました」というセリフを聞きました。これまで、これを書いた脚本家はだれなんだと考えたことはなかったのですが、調べてみて驚きました、脚本家って、一つのドラマでも何人もいるのですね。
「~ていただく」症候群の顕著な症例として芸能人お得意の「出させて(ださせて)いただく」があります。本来「出させて(でさせて)いただく」「出演させていただく」ですが、もっと言えば「出して(だして)いただく」です。大切な登場人物を演じる役者を選ぶのは脚本家だったりプロデューサーだったりするわけで、役者自身が「はい、私が出ます!」と言って決まるものではないですよね。
「仲良くする」をそれで考えてみてください。「AとBは仲がいい」というとき、Aの立場がBよりうんと上なら「AはBと仲良くしている」「BはAに仲良くしてもらっている」ですね。「出ていただく」「話していただく」というとき、「~ていただく」の「~て」の部分は相手の行為です。出る、話す、これは相手の行為であり、自分の行為ではありません。新人Bが大先輩Aと親交がある、この状況をBが言うなら「Aさんには、仲良くしていただいています」です。「仲良くする」はAの行為であり、AがそうしているからこそAとBは仲がいいのです。
そういう状況でAが「Bとは仲がいいんですよ」と言うのは自然な感じですが、「Bとは仲良くさせていただいています」はちょっといやらしいですね。そして、もしBが「Aさんとは仲良くさせていただいています」と言ったら、Bって何様? Aの立場で言っているのかBの立場なのか、どっちにしろあまりいい感じはしません。もしも立場に大差がないのなら「仲がよくて」と言えばいいでしょ。
「仲良くさせていただいて」「仲良くさせてもらってました」は、へりくだっているようで実は逆、完全に上に立ってものを言っている、そういう言い方なのです。「出させて(でさせて)いただく」「話させて(はなさせて)いただく」というとき、「~せていただく」の「~せて」の部分は自分の行為です。出る、話す、自分がそうするということを、控えめに聞こえるように言っているのです。本当に控えめに聞こえるかどうかは分かりませ~ん<( ̄・ ̄)>。
話は変わりますが、ネット上で「環境省が今夏初めて『女性のクールビズ』を提案し、洗濯の時に使う香り付き柔軟剤や制汗剤を薦めたところ、『香料などの化学物質で体調を崩す人を増やす』と市民団体が撤回を求めた。環境省は配慮の必要を認め、削除作業を進めている」という朝日新聞の記事を見ました。驚きというより、ショックです。香り付き柔軟剤を推奨しようとしていたなんて、ショックです。
前に何度か、柔軟剤の強烈なにおいのせいで頭痛や吐き気に襲われ苦しんでいる、他人が吸う空気に強烈なにおいを勝手につける権利がどこにあるのかと本当に腹が立つ、と書きましたが、環境省が推奨って・・・何とも恐ろしい話ではありませんか。お役人さん、化学物質ということもそうですが、人間の嗅覚というものについて少しは勉強してくださいよ~m(T_T)m。